西粟倉村
「百年の森林構想」を掲げる岡山県西粟倉村にて、林業で村が自立するための資金調達を行い地域のファンを増やすため、国内初の森林・林業支援の事業ファンド「共有の森ファンド」を創設しました。
地域が主体的に、森林等の地元資源の活用と顧客の創造に取り組むために、地域商社「株式会社西粟倉・森の学校」を村と民間企業が共同で設立しました。人材・資金調達・流通加工と、林業と地域を再生させるための戦略的な展開をおこなっています。
都市住民の心の故郷となり、森とのつながりを提供する村を目指しています。【㈱トビムシ】
高野山
高野山は、弘法大師空海が開いた真言宗の総本山で、2015年に開創1200年を迎えます。毎年120万人を超える観光客・信徒様が参上する世界遺産・高野山。
この高野山の1200年の森林を守るため、森林・林業・木材に関連するマーケティングや、「高野霊木」のブランディング、各種の商品開発、森林ツアーのメニュー化などを支援。環境宗教都市としての高野町のまちづくりや集落支援などの取り組みも行いました。
宗教都市としてだけではなく、お大師様の教えとともに豊かな自然の恵みを届ける新たな高野山の使命を果たそうとしています。
静岡/天竜
日本三大人工美林のひとつであり、室町時代に植林の歴史がある老舗林業地域・天竜。
ここでは、植林・施業・伐採・搬出・製材・木材販売の一貫生産を行う、民間企業のブランド戦略の立案支援から、天竜材の流通との連携による営業支援を実施。
平成23年は、地域の協同組合を中心とした水平連携事業を支援。乾燥機の増設や品質強化のみならず、日本初のFSC森林認証の家を中心とした地域連携をすすめ、全国に先駆けて森林認証材の普及を目指しています。
静岡/富士山麓
静岡県中部エリア、富士山麓の駿河桧・駿河杉の産地。
自然素材・循環型資源の利用を推進し、ココロとカラダの“幸せ”を育む「生活環境創造」を目指す企業を支援しています。
特殊な加工により変形の少ない製品製造に努め、施主による大黒柱の伐採体験、情報誌やノベルティなどで、山と消費者の距離を縮めるブランディングプロジェクトを進行中。地元素材生産業者からの直接仕入れにも取り組み、仕入れ、加工生産、PR、工務店サービスまでトータルで選ばれる材木屋を目指しています。
土佐嶺北
高知県の嶺北(れいほく)地域において、地元の嶺北杉・桧を活かした家づくりを支援。
木材だけでなく、農産・畜産物、観光資源の活用など、地域の豊かな資源を活かした地域おこしに取り組む企業と連携して、地域ブランディングのプロジェクトを進めています。
モデルハウスを拠点とした顧客接点の創出、各種ツールによる情報発信により「嶺北」の知名度を向上し、地元密着型の「地域ブランド工務店」を目指します。
石見出雲
島根県出雲の「地松」専門製材所を支援。
社寺建築に欠かせない、良質な中国山地の地松を生産、お届けする体制を整え、情報発信にも力を入れています。社寺仏閣への納材など、日本の文化発展に貢献する企業を目指しています。
会社HPの更新、情報誌の定期発行でお客様とのコミュニケーションを深め、また産地横断型の連携ネットワークづくりにより、商圏を広げ、安定経営を実現しました。
東濃
岐阜県の名産地、東濃地域において杉を中心に製材を手がける企業の、企業アイデンティティ構築、販路開拓、PR戦略を支援。
情報誌の継続発行、消費者を産地に招いてのレクリエーションツアー、製材工場見学等を実施。
ほか社員の地元行事への積極的な参加、地域若者の集う場づくりなど、地域に貢献する企業として重要な役割を担っています。
伊賀上野
三重県は伊賀の里にて、ヒノキを専門に製材する企業。社寺仏閣から一般住宅までを幅広く手がける、信頼のサービス・経営づくりをサポートしました。
経験・知識の豊富な社員の能力を活かし、良材の原木仕入れ、特殊材の注文にも対応。
建築家と連携しながら、新たなヒノキの可能性を開拓し続けています。
神奈川県 相模原市
3つの町が合併し平成22年より政令指定都市になった、神奈川県相模原市。
森林率がそれまでの5%から60%に増えたことから、「さがみはら森林ビジョン」を策定。50年後の地域の森林の姿を描きました。森林との直接的な関わりが少ない市民が、森林について「知って」木材を積極的に「使って」、より森林が「身近になる」ことを目指します。
このビジョン策定にあたり、資源調査やゾーニング、市民と森林の接点創出機会の提案を行い、基本背策の体系を整備しました。
吉野 川上
日本三大人工美林、吉野林業発祥の地であり、日本最古の人工林を有する吉野川源流の地。
2014年、村政125周年となる奈良県吉野郡川上村で、村史上初めて村内の林業事業体と川上村役場とが協定を結び、「林業再生会議」を創設。
各事業者が連携し、吉野林業の情報拠点設置、施業管理、木材流通一貫体制の構築を目指す、林業再生会議プロジェクトを進行中です。森林の現状調査からの林業ビジョン策定、山林施業方法の検討と実施、製材加工技術の向上、販路開拓・マーケティング活動、行政施策の立案を行いながら、新たな雇用創出と人財育成機関を創設し、500年の歴史を持つ川上村の吉野林業を後世につなぐ取り組みが始まっています。
京都 北山
京都市北部の山間地域、北山林業の地としても知られる小野郷、中川、雲ケ畑の3学区において、地域の10年~1,000年後を描く「まちづくりビジョン」を策定しました。住民参加のまちづくり部会における議論やワークショップ、600名を超える住民に対するアンケート、先進地の視察などを実施。地域スローガン、シンボルマーク、行動指針、重点課題を打ち立て、後世に伝えたい理念と戦略を織り込みました。策定後に運営開始したwebサイトでの住民レポーターによる情報発信など、今後はビジョンに沿った、具体的なまちづくり活動(戦術・実行段階)を進めていきます。
美濃加茂
岐阜県美濃加茂市は濃尾平野の最北エリアに位置し、中山道の宿場道として発達した町であり、現在は中心の美濃太田駅近くの地区で人口が増加をしている郊外立地都市です。平成26年、現役最年少市長の政策方針でもある北部地域の活性化をテーマに掲げられ、三和地区においてまちづくり協議会の運営体制改革とまちづくりビジョン策定を支援。
オープンに参加でき、活動アイデアを生み出す場づくりをし、個人が主体になって取組む体制を目指しています。先進地の視察やワークショップを重ね、地域のキャンプ場利用企画や子どもの遊び場づくり、空き家バンク構築など、交流人口・定住人口の増加をめざし、自分たちの地域に誇りをもち、地元に暮らす市民の特技を生かした具体的な活動が進んでいます。
岩手 岩泉
岩手県下関伊郡岩泉町は岩手県の中央部から東部に位置し、本州一広い面積を持つ町です。岩泉ヨーグルトや短角牛、日本三大鍾乳洞の一つ龍泉洞が有名であり、町のシンボルであるウレイラ(宇霊羅)山を中心に落葉松と赤松の人工林や、様々な樹種が広がる広葉樹林に囲まれています。2003年に町役場が主体となり東北の自治体としては初のFSC®森林認証(グループ認証)を取得。国内では貴重な広葉樹の認証林が特徴です。
そこで平成26年、「岩泉の明日の林業を考える会」を実施し、岩泉役場、森林組合、各林業、製材業、木工事業者が協議会(勉強会)を開き、FSC®森林認証を活かした、岩泉の林業の将来像と現状の課題を共有しました。広葉樹林業の先進地を目指すべく、新たな木材流通の開拓、カスケード利用の促進、そして他業種との連携による地域資源の利活用を基にした新たな林業ビジネスの創設を目指しています。
信州松本
アルプス連峰に囲まれた山岳地帯が広がる本州内陸にある長野県・信州には、日本の在来種で唯一落葉する針葉樹「落葉松(カラマツ)」の人工林があります。戦後造林されたこの落葉松資源を活かすため、素材の安定供給の強化とブランド化に取り組んでいます。また、長期的に持続可能な落葉松林業ビジョンの策定を目指し、一次製材、二次加工流通会社等の複数事業会社とともに、信州落葉松プロジェクトを設立し、地域連携体制を構築しています。芽吹きと黄葉が美しき信州の落葉松林業に携わる人たちが、ともに目標林型を考え、施業の最適化と安定供給の実現を目指しています。既に、工務店への納材実績、流通体制が整っており、今後は更なる地域経済・地域風景に貢献する存在となるよう、首都圏のファンや地元のファンを増やし、情報発信の強化や6次産業化にかかる実務の役割分担を進めていきます。
飛騨高山
岐阜県高山市は総面積217,767haの日本一広い市であり、その92.1%が森林で、この大きさは滋賀県と茨城県を足した面積に相当します。奈良時代より「飛騨の匠」と呼ばれた木工職人がおり、今なお優れた木工技術と文化が受け継がれている地域です。その飛騨高山エリアに根ざす地域工務店と関連企業のブランディングを実施。高山地方で古くから使われる5つの木を「飛騨五木(ひだごぼく)」として事業中心に据える戦略を構築し、林業部の創設、直営製材の品質改善と魅せる在庫化、工務店の集客力向上を支援。関連会社である不動産事業、リフォーム事業、薪事業、エネルギー事業等とも連動し、飛騨の森を生かすトータルソリューション企業を目指しています。
滋賀 彦根
滋賀県彦根市は、滋賀県の北東部に位置しており、彦根に本社を構える木材流通業である企業を支援しています。選ばれる木材屋・流通業として、会社のビジョン策定からシンボルであるロゴマーク作成、ブランディング、集客支援まで実施。
木材流通業でありながら、顧客である工務店の販促支援に関する取り組みの提案を行い、その活動としてマルシェを1年に1回開催しています。
マルシェでは地元住民から取引先までを対象とした楽しめるイベントにし、企業が地域密着型の木材流通業へとなるべくイベントの企画から運営までも支援。今後はさらなる販路開拓、工務店支援、地場他産業との連携を進め、「いつでも欲しい時に欲しい木材がある」流通店になるべく、新たな施策にもチャレンジしていきます。
大分 日田
江戸幕府の天領地時代に植林が推奨されて以来、杉を主とした林業を続けてきた日田林業。日本三大人工美林の一つともされます。その産地ブランドである日田杉を使った建築材はもとより、下駄や漆器づくりの木工技術が受け継がれています。その技術と産業の再生と継承に向けて平成27年度には、森林・林業・木材産業の基本的な方向性を示す指針となる「新しい日田の森林・林業・木材産業振興ビジョン」が策定されました。
そして平成28年度には、ビジョン実行に向けて、地域の林業木材業関係者による日田木材産業研究会が結成され、研究会のファシリテーションや全国の事例提供を中心にサポートさせていただきました。その後日田市では、日田材のブランド化や需要拡大に向けて「日田林業の物語」と題したパンフレットを制作し公開されています。
栃木
県内には、八溝、日光、高原、みかも、計4つの地域ブランドが地域内で認知されている栃木県。このブランドを県内に定着させ、県外エリアにも販路が拡がるようこの県産材「とちぎ材」の需要創造戦略策定を目指した調査業務を行いました。BtoB市場では製材メーカーからプレカット加工業者、設計事務所、建材商社、ゼネコン、ハウスメーカー、オフィスデザイン事務所、銀行、コンビニ、教育施設や外食チェーン店まで、多様な分野の企業へヒアリングを実施し、自社事業の中にとちぎ材を利用する場合のメリットや懸念事項を調査し、今後の素材生産や流通体制の構築に向けた提案を行いました。現在、それに基づき、WEBページが開設されております。
愛知 豊田
愛知県豊田市は、平成12年の東海豪雨、平成17年の市町村合併で広大な森林面積を有したことから、平成19年に「豊田市100年の森づくり構想」を策定し、森林管理を促進してきました。「クルマのまち」のイメージが強い豊田市ですが、三河材の3割の生産量を誇るなど、豊富な森林資源を有する、「林業のまち」でもあります。
豊田市では、次なるステップとして、地域材の利用拡大や地産地消の実現に向けて「豊田市地域材利用拡大プロジェクト」が始まり、地元の建築設計・デザイン事務所が豊田市から当プロジェクトの委託を受け、弊社もメンバーの一員となり、組織基盤整備や豊田市産材のブランディングを実施しました。
新組織「ウッディーラー豊田」を立ち上げ、100%豊田市産材で家具やクラフト用など小さな需要に応える「CRAFT WOOD」、豊田市産材に愛知県や矢作川流域の木材も含め住宅部材等の大きな需要に応える「MAKER WOOD」の2つのブランドをコーディネートしながら地域材の付加価値を高める活動を進めています。
ウッディーラー豊田
島根 奥出雲
神話とたたら製鉄の歴史のある奥出雲町。平成27年度から地域おこし協力隊制度を導入する奥出雲町では、任期満了後に独立起業を目指す方々を対象とした起業アドバイスを継続しています。企業ブランドにまつわる理念設計、主力事業の構築から見込み顧客の集め方まで、独立後に収益を上げられる基盤づくりに向けて、各人の事業内容に応じた提案を実施しています。
また、訪問時には行政の方々を対象に他地域の事例を交えながら、地域おこし協力隊制度の活用・運用に向けたミニセミナーを開催しています。他地域の地域おこし協力隊で事業が近しい場合は、紹介を行い、相互の事業化に向けた新たな交流が生まれています。