10月11日(土)に、京都府立林業大学校の社会人向け講座「経営高度化コースⅡ」が開講しました。

 

京都府立林業大学校(外観)

 

京都府立林業大学校は、平成24年に、西日本初の林業大学校として設立され、
今年の3月に1期生の皆様が卒業されたばかりです。

この度、弊社古川と岩井が講師を務めることになりました講座は、
社会人対象の研修科に設置されているものです。
昨年度にひきつづき、全5回にわたり担当させていただきます。

今年度は、「マーケティング力強化研修」という題で、昨年度の「マーケティング力養成研修」からのステップアップとしての位置づけでもあります。

マーケティングフレームやブランド化ノウハウの習得、情報発信の理論と実践に取り組みます。

 

第1回の本日は、6名の受講生の皆様とスタートです。
府内の林業会社の経営者、森林組合、京都府研究施設など
立場も年齢も様々ですが、みなさまお忙しい中お集まりいただきました。

 

初めに京都府庁の江原様から開講のご挨拶を頂きました。

最近は地域産材への注目度が高まりつつあり、京都府も積極的に京都府産材の普及に力を入れていること、
今回の講座を期に、受講者同士のつながりを強め、京都府全体のPR力を高めていただきたい、
と、激励のお言葉を頂きました。

 

開講挨拶

 

その後、受講生の皆様と講師の自己紹介をいただき、開講です。

講座の初めに、皆様にご質問。

「経営とは何でしょうか。」

「マーケティングという言葉と、セールスの違いをご存知でしょうか。 」

受講生の皆様参加型で、ともに経営やマーケティングについて考え
フレームを用いて定義を確認いたしました。

 

講義風景

 

経営とは、
①企業がもつ資源の最適配分をし、②顧客の定義と顧客に対する付加価値の創造をし、③それを持続させることといえます。

たとえば、経営資源であるカネ、モノ、コト、ヒト・・・これは無限大にあればいいのですが、
実際にはたとえば社員が5人、林業機械が3台しかない、資本金が100万円しかない、
という状況下で、どのように配置し稼働すれば最大限の価値を生み出せるのか。

これを考えるのが「経営戦略」であり、

経営力とは、それを判断する能力を高め、持続させる力の事です。

(逆に経営資源が無尽蔵にあるほど悩んでしまうということもあります)

 

その経営資源の最適配分をしながら、顧客の創造をするための営みが、マーケティングです。

今日のビジネス界が不足している問題は、商品の不足ではない。顧客の不足だ。

という、かのコトラーの言葉通り、木材業界に限らず、顧客を生み出すためのマーケティングは、
経営者にとって、今後ますます重要になるものです。

まずは経営者自身が「顧客をつくる」ことの重要性を理解し、
そして従業員も経営的な視点を持つこと。

まだまだマーケティングコンセプトが浸透していない林業界における課題です。

 

また【マーケティングの基礎】といたしまして、

おなじみの4つのマーケティングフレームをご紹介。

・消費の3要素と、商品/市場のライフサイクル
・売り方のテクニック 代替財と補完財
・流行り廃りを決める「地と図の関係」
・自社の強みを見つける「3C分析」

身近な具体例を紹介しながら、モノが売れる法則を探しだしていきます。

木材も一般消費財と考え、飲食店広告、携帯電話の形の流行り廃りなど、
身近な製品からの学びを、木材の販売方法、製品開発にも応用します。

皆様も身近な所で、マーケティングの法則・ヒントを探してみてください。

例:「木材+間接照明」という補完財の可能性
(参考:http://daisukefurukawa.blog18.fc2.com/blog-entry-889.html

 

講義風景

 

本日は、さらに林業へ一歩踏み込んで、【林業事業体の5つの顧客】を整理し、
林業事業体が「マーケティングをすべき対象」を明確にしました。

林業会社の顧客とは、

仕事を委託してくれる山主
木を買ってくれる業者
木材を支持してくれる消費者
会社に就職したい(将来の)人材
会社をサポートしてくれる行政関係

この5つの顧客に、情報発信する必要があります。

顧客が誰かを定義したうえで、的確なメッセージを持ち情報発信を行っている事例を、
さいごに
岩井から紹介させていただきました。

 

改めて確認したいのは、

・人生成功の3要素
・経営成功の3要素
・情熱方程式
・成功に導く目標設定(SMARTの法則)

 イチロー選手、石川遼選手など、一流選手と呼ばれるまでになった方々の小学校の卒業文集を拝見すると、

「いつまでに、○○になる」という具体的なビジョンがしっかりと明記されています。
この具体的な目標設計があるから、日々の努力(基礎練習)が継続できたのでしょう。

 

本日はマーケティング実践の前の基礎固めとして、経営とは何か、マーケティングとは何かについて、
皆様と考える機会を儲けさせていただきました。
日々の業務に追われてしまうと、自らの原点や、自社の社会的な役割について忘れてしまいがちですが、
それを思い起こすきっかけにもなれば幸いです。

 

次回以降は、本日の基礎の上に、具体的なマーケティング術、情報発信の技をご紹介する予定です。
今後とも、よろしくお願いいたします。 

 

Posted by admin on 土曜日 10月 11, 2014 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告


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