今年度最後となりました、国産材ビジネスセミナーin東京
今回は15名の方にご参加いただきました。
一年間の総まとめということで、(怒涛のごとく・・・)
森林施業、 木材流通、建築、法務に至るまで、
今年の復習と新たな事例紹介も交えながらお届けしました。
さてトビムシ西原からは、林業の利益と数字、本当にわかってますか!?
ということで、
・森林所有者
・素材生産業者(請負)
・素材生産業者(立木買い)
・製材所
それぞれの売上と経費構造を分解して整理。
たとえば間伐材を搬出したとして、1立米あたり森林所有者の売上はいくらか。
経費としては搬出委託費、輸送費、手数料(原木市場)が売上 を上回り、
それに補助金収入が乗って、やっと収益が出る。
といったリアルをひとつずつ確認。
それが1万㎥になったとき、山~製材の一連の流れで
全体としてどのくらいのお金が動くのか、市場規模のイメージを持っていただくためのクイズも。
次に古川からは、改めてマーケティング概論をおさらい。
経営フレームに当てはめて、国産材、そして異業種の事例を整理しました。
身近な商品ひとつから、林業・国産材を「売る」ために使える マーケティングヒントが、
存分に溢れている!
またトビムシ小林からは、
森林の所有に関する法律、「川中産業」としての製材業の特徴、今後の住宅動向、
最後に林業・国産材にまつわるおすすめブックをご紹介しました。
今年も意欲的に勉強しましょう!
今年度も新たなお客様との出会い、そして常連の皆様にもご参加をいただきました。
印象的だったのは、
★「家業である木材業を継ぎたい」という方が多かったこと
★異業種からの参入の可能性が見えたこと
★若者・女性の参加者が多かったこと
「いまは都市部で異業種企業に勤めているが、将来は家業である製材業・材木店を継ぎたい!
だからセミナーに来ました。」
という20代の方々。実際に経営されている受講者に、進路相談をされる場面も。
「林業や木材は勉強中だが、自分の専門性が活かせると思う」
という、ファイナンスご専門の方。
そして時には、女性の方が参加者が多い、という日もありました。
現場作業に従事される方、あるいは異業種にいながらサポートされる方など、
女性が林業・木材業に関われる選択肢は多様にあります。
来年度も、このような皆様からのニーズにお応えし、
またより体系的に学んでいただけるカリキュラムを整備し、
みなさまのご参加をお待ちしています!
なによりこの熱い参加者の皆様に、ぜひ仲間入りしてください!