いよいよ最終回となりました、林業大学校での講義。
和知駅を降りると、とにかく暑い!
そして、講義も熱く・・・
今回はゲスト講師として、㈱トビムシ(弊社 相談役)の小林氏をお招きし、
法務・コンプライアンスについてのレクチャー。
「『契約』というと何となく難しそうに感じて、避けてしまいがちなテーマですが、
ペットボトルを自販機で買うことも、切符を買って電車に乗ることも、
『代金を支払うことでサービスを受けられる』という契約をしているのです。」
わかりやすく身近なものに置き換えながら、基本的な
「国産材の品質とは」「瑕疵とは?」というところから解説いただきました。
受講後の休憩時間には、受講生から実際のトラブルやクレームについての相談もありました。
改めて振り返ってみると、日頃からトラブルにならないための
「考える癖」をつけ、反省し、「勘」を養うことが大事ですね。
後半は、みなさまに最終課題として出させていただいた
「経営総まとめシート」の発表会。
理念と利益、3C、製造業・小売業・サービス業としての今後の展開、各種戦略、
さらに情報発信、ロゴマーク等について、自社の目標を書いていただきました。
中には、シートの別冊まで作り、詳しく書き込んでいただいた方もいらっしゃり、
みなさまそれぞれに自分の言葉で、新しいフレーズもつくりながら、個性的にプレゼンテーションいただきました。
【写真:びっしり書き込まれた「経営総まとめシート!」】
書いてみての感想は・・・?
「文字にすることは自分に対しての約束。(実現できるのかこわくなったが)」
「ぜひ、会社の若い子たちとも一緒に考えながら書いてみたいと思った。」
「改めて文字にしてみると、自分が言葉について何となくあいまいな定義しか持っていなかったことに気付いた。」
「優れた木材」などぼんやりと表現していたが、分解してみると意外ときちんと説明できないと思った。
「森林組合の存在価値は作業だけではない。森林管理、コーディネート業だと思う」
「やはり『適期適施業』を大事にしていきたい」
「資産価値のあがる家づくりをしたい」
「木材で世界をデザインする!」
など、経営を見つめ直し、決意表明をしていただく機会にしていただけたかと思います。
はじめは聞き慣れない単語やフレームワークにとまどっておられたようですが、
最終的にはみなさま自分の考えをしっかりと持ち、表現するにまでいたり、
その成長に驚きました。
修了式では、木村副校長よりお言葉がありました。
「みなさま、経営高度化コースお疲れ様でした。
古川氏による、多岐にわたる事例の紹介や
マーケティングの基礎から経営フレームのレッスンだけでなく、
夢を描くこと、仕事の原点に返り、
原体験を考えること等惜しみなくお話を頂きましたが、
今回の講義の内容につきましては、
古川さんがおっしゃっていたよう、
やっているところはやっているんです。
知らなかったら負ける
そして
やらなかったら負ける
んです。
この高度化コースをもとに、異業種のやり方をヒントに 儲かる林業をやりましょう。」
終了後、懇親会でも業種を超えて熱く語り、盛り上がりました。
5回にわたる今回のコースが、
京都府、そして各地の林業関係者がつながり、ともに前進するきっかけとなれば幸いです。
京都府立林業大学校の職員の皆様、受講者の皆様、本当にありがとうございました。
共に、業界を盛り上げて参りましょう!