「京都市北区北部山間地域まちづくりビジョン策定事行」があります。
京都市の北部にある、小野郷、中川、雲ケ畑の3学区のまちづくりビジョンを策定し
地域の活性化につなげていくというご支援です。
本日5月16日に、その3学区の合同会議が行われました。
各学区ごとで行われている「まちづくり部会」から数名の代表者にご出席頂き、
各学区の進捗や共通のビジョン作りについて、確認や意見交換を行う場です。
この日は、今年度末のビジョン策定に向けて
今後の部会の進め方、昨年の取組を受けたビジョン骨子案について説明した後、
その骨子案に肉付けを行っていくためのワークショップを行いました。
ワークショップも盛り上がり、皆さんから面白い意見がたくさん頂けました。
その会の終盤、弊社古川が皆さんに投げかけた一言がありました。
「ご自身の人生ビジョンを立てたこと、ありますか?」というもの。
まちづくりビジョンというとピンときませんが、
自分の夢、人生ビジョン(将来像)はどう描いてますか?
「いや~、小学校の時の作文いらいないね・・・」
「それすら書いたことない」
「まぁ、その日暮らしだねぇ・・・笑」
という声がありました。
実は、超一流スポーツ選手のイチローさんや石川遼さんは
なんと小学6年生の段階で、今2人がほぼ叶えているような夢を目標として文字で書き
どんな人間になりたいというイメージの表記から、
また具体的なゴールに向かって達成すべく年次や数値までそこに組み入れています。
その原文の紹介をしながら、さて、皆さんはいかがですか?と問う時間を共有しました。
自分のビジョンがあるから、地域のビジョンがあるといってもいいのです。
自分のビジョンからまずつくりましょう。
どう生きて、どう死ぬか。
まちづくりビジョンの前に、まず、
自分は人生にビジョン(目標)を立てていただろうか?
その目標達成に向けての小さな目標と、
そこへたどり着くための過程を考えていただろうか?
参加者のみなさんの中にもはっとした方がいらっしゃったかもしれません。
「まちづくりビジョン」「企業ビジョン」というとイメージがわかない。
役に立つの?意味があるの?というところでありますが、
人生のビジョン(目標)を考え始めると、逃げたくない自分や、なりたい自分が浮かぶものです。
すると、「人生」のみならず
おのずと自分が今、地域で取り組んでいることの役割も見えてきます。
また、今取り組んでいることの本当の目的や目標はなんだろうか?
それを達成するためのステップは?
そしてその「人生」を北山のプロジェクトに置き換えれば、
ビジョン策定事業が行われている今年1年が一つの「人生」。
では、それを達成するためのステップは?
今後行われる5回の部会それぞれの目標、それを達成するための内容、
その部会と部会の間に、皆さんにどのようなことを進めておいて頂くべきか。
我々は それを明確に示しながら、目標達成への過程を皆さんと歩んでいかなくてはなりません。
昨年度の全戸アンケートもまとまり、住民の声が冊子になりました。
「ビジョンを作成するワークショップのとき」の経典(素材)になるべく冊子であり
皆様の想いの塊です。
まちづくりビジョン。
ビジョンとは何か、
そのときに人生ビジョンを考えてからまちづくりビジョンを考えると、すっと力が抜けて、
また、きちんと順序だてて考えるからこそ具体的な行動まで見えてくる。
そして、それをクリアする達成感が味わえるのだと思います。
夢を実現することにこだわらず、夢を描きながら目に進むことを目指したい。
これからは3学区の具体的な目標・ステップを皆さんとクリアしていく中で
我々自身も果たすべき役割を踏まえた目標を立て、それを達成しながら
皆さんの活動のご支援をしていきたいと思います。