9月2日(金)、新たなプロジェクトが始動。
その名は「豊田市産材利用拡大プロジェクト」
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愛知県豊田市では、平成12年の東海豪雨、平成17年の市町村合併で広大な森林面積を有したことから、
平成19年に「豊田市100年の森づくり構想」を策定、森林管理を促進してきました。
「クルマのまち」のイメージが強い豊田市ですが、
豊富な森林資源を有する、「林業のまち」でもあります。
次なるステップとして、地域材の利用拡大や地産地消の実現に向けて、本プロジェクトが始まりました。
地元の建築設計・デザイン事務所が豊田市からの委託を受け、
弊社もメンバーの一員として推進していく体制となっております。
さて9月2日はキックオフイベントということで、豊田森林組合を会場に
「豊田市地域材利用拡大プロジェクト 事業説明会&講演会」が行われました。
まず市役所からの事業説明、
そして事例発表として、
●豊田の森から顔の見える流通をつくる取り組み「人と木をつなげるプロジェクト」
●地域の木を使った家づくりを手掛ける「水嶋建設㈱」
●平成30年に豊田市で製材工場を設立予定の「西垣林業㈱」
の3名の方に活動紹介をいただきました。
また基調講演として、弊社代表古川が
『「地域材、いま何故チャンスか。」~全国の先進事例を基に~』
と題して講演をさせていただきました。
(photo by 永田ゆか)
今回のプロジェクトの目的は、地域材ブランドとマーケットを創造すること。
とはいえ、単に「●●県産材」「○○市産材」と名前をつけるだけでは
ブランドたりえません。
改めて日本各地の林業産地を紹介した上で、
ブランド=見た目、ではなく、
素材をつくる施業の在り方、加工品質、営業品質までを含めて
ブランドが形成されていることをお話させていただきました。
「素材力、加工力、営業力」の3つの力を分析し、
さらにめざすべき地域の目標林型、森林ビジョンの達成に向けた
「企画」と「規格」が必要とご紹介しました。
遠くは県外から、定員の80名を超える参加者が集まった講演会。
感心の高さがうかがえました。
後半のディスカッションでは、会場からのご質問も多く飛び交い、充実した時間となりました。
本プロジェクトとしましては、まずは関係者ヒアリングを実施し、豊田市産材の生産・加工・流通、住宅建築の現状を把握し、
10月以降は具体的な活用策にむけて計3回のワークショップを開催予定です。
①コンセプト&ツールを作り
②商品開発
③運営方法や組織
それぞれテーマを変えて、回会を重ねるごとにリアリティが増し、
地域内のプレーヤーを知り、繋がり、実行へつなげる未来を見据えた設計となっております。
市内、市外からの参加も可能で、メンバーは随時募集して参ります。
今後にご期待ください。
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