東京国産材ビジネスセミナー第4回を、10月4日(土)に開催しました。

 

今回のテーマは「ニッポンの住宅動向」
木材利用の一番川下、住宅業界にスポットを当てて、
日本の住宅市場動向の予測から、家具・インテリアとしての木材活用事例まで、
最新情報をお届けいたしました。

本日は7名の方にご参加いただき、
参加者の皆様からも次々と意見が飛び交うセミナーとなりました。

 

セミナーのトップバッター、弊社顧問の小林からは、
「知っておきたい住宅不動産の読み方と紛争事例~求められる説明義務の考え方~」

住宅不動産の読み方と紛争事例

 

・住宅業界の市場動向 ~市場縮小と新規参入の動き~
・住宅業界はなぜトラブルが起きやすいのか?
・紛争事例にみる「説明義務」と、紛争事例から学ぶ「トラブル回避の契約方法」

建築業界の生々しい裏話も交えながら、企業コンプライアンスについてレクチャー。

消費者が購入してから長く使う「住宅」という商品は、
お客様のこだわりも大きく、ちょっとした欠陥も目に付きやすい、
根本的にトラブルが発生しやすい製品です。

顧客との十分かつ慎重なやりとりと、契約書類の重要性が浮き彫りになりました。

 

お次は弊社古川より、「日本の住宅動向」をテーマにレクチャー。

最近、都会生活をしていても、木材に触れる機会、増えていませんか?
今回紹介させていただいた、国産材バーカウンターの納材先は、池袋の駅近くにできた
新たな商業店舗WACCAの中にあるお「寝かせ玄米」の店です。

木材は「おしゃれ」、「上質」、「やすらぐ」空間を作る素材として、注目を集めています。
食⇒箸⇒器⇒机への自然素材へのこだわり。ぜひ、池袋へお越しの際は足を運んでみてはいかがでしょうか。
(寝かせ玄米おむすび いろは 
http://www.omusubi-iroha.com/

 

 

 

 

一方で、木材の主要な用途である住宅ですが、
最終製品の住宅について、みなさんどれくらいご存知ですか?

 

・在来工法、ツーバイフォー、プレハブ…様々な工法の違いとは?
・家の中で、どこに、どんな形の材が必要とされているのか?

新築着工棟数の減少に伴い、木材の需要が小さくなっている!と騒がれていますが、
いま、どんな家が求められているのか、その詳細を知ることで、
木材が担える役割、木材が戦えるフィールドが明らかになります。 

日本の住宅動向

 

 

ここでミニレクチャー、「リノベーション、木製家具、コモノ、インテリアの最新動向」 

木材の出口として「家具、インテリア」も忘れてはならない存在です。
建築の世界より、家具の世界で活躍している木材の種類は、圧倒的に多くなります。

そこで本日は、有賀建具店さまから頂いた「木材サンプル」を使って、「建築&家具用材ワークショップ」を開催!

建築・家具用材WS

 

身近に使われている国産材のうち、今回は約20種類をご用意しました!
樹種によって異なる、色合い、木目、杢(もく)、香り、重さ、硬さ…
個性豊かな木片の名前クイズに皆さん四苦八苦。
「いつも使っているお椀がケヤキだから、ケヤキは分かる!」という方も。

続いて、この個性豊かな木材を上手に調理している、国内の素敵な家具メーカーをご紹介。

「お洒落、使いやすい」木製の家具は、木材好きでなくとも欲しくなるものです。
消費者が欲しいと思う商品を作る、というものづくりの基本精神を忘れないことが、
木材の消費拡大につながるのです。

 

それは住宅も同じです。

本日の住宅レクチャーのまとめ、「住宅10ニーズと国産材利用工務店の営業ノウハウ」

顧客に支持される工務店は、「顧客の住宅10ニーズ」に対して明確な説明ができ、
10ニーズに応えるための「家づくり6つの設計」をしっかりと組み立てています。

家は一生に一度のお買いものですから、顧客からのニーズは膨らみます。
さらに、家づくりは材料仕入れから設計、施工方法まで、
決まった方法がある商品ではありません。

たくさんのニーズを分析・整理し、
それぞれに応えるための方法を、丁寧に組み立てことで、
顧客満足度の高い家づくりが可能になります。

 

住宅レクチャー

 

本日の最終レクチャーは、「経営マーケティング実践編:B to BとB to C 」

営業のなかには、
B to B(法人営業)とB to C(顧客営業)の二つがあることをご存知でしょうか。

セミナーでは「営業の5つの基本ノウハウ」を整理し、
B to B 、B to Cの営業テクニックの違いを解説。

最近、異業界ではB to Bビジネスで大きな市場を作りだす企業が増えており、
木材業界の中でも、B to Bビジネスに、業界を変えるヒントが隠れています

 

セミナー後の懇親会では、木材利用のこれからについて、引き続き熱い議論が交わされました。

 

 

以下にセミナー後の参加者の皆様からのアンケートを、一部掲載させていただきます。

=== 参加者様アンケート ===

■ 農林公社 A様

家具、建具用材のシェアは木材消費の1%ということを知り、木材利用の主流は新築市場ということを知りました。セミナーで「即時処理」のお話をきき、自分を律していくことが課題だと感じました。

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■ 林業家 B様

紹介していただいた工務店のショールームを見て、木と光のコラボに惹かれました。ぜひ広めたいです。

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■ 旅行会社 C様

法務関係の最新情報を提供していただき、また、家具材の注目メーカーを押さえて紹介していただき、ありがたいです。住宅の構造、工法を分かりやすく理解できました。近年、某会社で、梁桁の国産材比率が2~3割近く高くなってきたということが、嬉しい驚きです。

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■ IT関連 D様

営業講座は内容が充実しており、別枠で開催してもいい良いと思うような内容でした。木造住宅のトラブル事例やチラシ、リノベーション市場における木づかい事例など、知りたいことがたくさん出てきました。

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■ 建材メーカー E様

住宅はよく知っているカテゴリーだと思っていましたが、各工務店、店舗の事例・解説がとても分かりやすく、勉強になりました。「営業の5つのポイント」で、改めて基本を確認できました。早速月曜日の朝礼で話します。このセミナーでは、毎回「自身の仕事のあり方」を考えさせられます。ありがとうございました。

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■ 公務員 F様

業界地図の最新アップデートをさせていただきました。増税後の落ち込みで今後どうなるか注目したいです。セミナーに何度も参加することで、営業のポイントなど、おさらいができるので良いと思います。次回のセミナーも参加したいと思います。

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■ 公務員 G様

B2B,B2Cについて、異業界の流通も教えて頂いたことは、コトラーのマーケティングコンセプトの本で最近読み、タイムリーな話題でした。多種多様なお客様の安心、安全ニーズを満たす仕事としての、住宅、製材、林業の重要性について、思いを改めました。

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次回の東京国産材ビジネスセミナーは、

毎年恒例の、「2014年度11月現地研修会」
(東京国産材ビジネススクール+大阪経営実践研究会の合同開催となります。)

 

第6回目の開催となった今年は、九州北部を巡ります!

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古川ちいきの総合研究所 主催
国産材ビジネスセミナー 11月現地研修会

日時:11月24日(月・祝)~25日(火)

■場所:福岡集合・解散、日田市周辺で現地研修

■スケジュール 

23日(日)

  • ●福岡・中洲(前夜祭?!)

24日(月/祝)

 

25日(火)

  • ●原木市場見学

  • ●瀬戸製材 日田十条
  • 大型製材、ミズダス製品、新生産システムを見学します。
  • http://www.b-net.kcv.jp/~seto/

  • ●トライウッド
  • 三セク、製品加工、森林整備、丸掛け乾燥を」見学します
  • http://www.try-wood.com/

  • ●マルマタ林業
  • 社長は「森ではたらく!」著者でもあります。日田杉の山林見学をします。
  • http://www.marumata-f.com/

 

次回もみなさまへ業界の最新事例をお届けして参りますので、乞うご期待ください!

 

Posted by admin on 水曜日 10月 8, 2014 Under pick up, セミナー報告, 国産材ビジネスセミナー(東京)
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