ここ東京の新橋にて、今年度第3回(10月度)国産材ビジネスセミナーが開催されました。
今回も関東のお客様のみならず、新潟、静岡、福島と遠くからの参加がありました。
中には、現在東京でシステム系のソフト会社で働かれている方で、ご実家が林業/製材業だということで
本セミナーをWEB上で検索されて、初めて参加をされた方もお越し頂きまして
セミナー中に、様々な討論も賑わう、熱いセミナーとなりました。
今回は、まず古川から、
■第一講座 国産材マーケティング基礎編
・QCD+木材マーケティング基礎
・AIDMA理論から展示会営業の実践まで
・WEBマーケティングの基本とは
としまして、改めて「品質」とは何か、
「原木品質」と「製材品質」に分け、
さらに、原木品質は育林過程/施業過程に分け、
製材品質は 選木/製材/保管・運送 の段階に分けて、
そのうえで責任の所在を明らかにし、品質基準を設けることの重要性について議論しました。
特に、
吉野杉の柾目製品、信州唐松の外壁材、高野霊木、熊野材フローリング等の現物の製品を見せながら、
林業品質→製材品質→住宅品質とは何かということを具体的に説明。
住まいの品質は「山」から。
参加者からのゲストスピーチも含め
具体的な施業方法から製材加工方法を紹介しました。
また大型展示会への出展を前に、リアルな展示会営業の方程式についてもレクチャーしました。
続けて古川より、
■第二講座 国産材ビジネス業界知識編 ~製材と木材流通~
・木材加工の事例(製材業、流通業が)
・国産材の新流通「連携」事例紹介
として、意外と知らない製材業・流通業の類型化、基本構造をお伝えしました。
古川が現場コンサルティングで行ってきた事例を中心に、
様々な林業、製材業、流通業、工務店業の連携パターンと
その実際の「苦労」や未来の「ビジョン」についての話題提供をしました。
次に、小林から
■第三講座 連携ビジネスのルール 流通ビジネスの法務的ポイント
・ハードとソフトの連携事例
・国産材流通にまつわるビジネス法務のエトセトラ
として
日本林業と製材業の統計データを配布資料に考察しながら、国産材の流通の将来像を提示し、
守りの連携、攻めの連携というキーワードを皮切りに、
「連携」するポイントを異業界のビジネスルールを基にまとめて頂きました。
特に
川上産業・・・林業
川中産業・・・製材加工・流通業
川下産業・・・住宅産業・家具・
と分類できる中で、川中産業の「位置づけ」を明確にしながら、国産材(木材)の品質とは何かという定義づけをし、
過去の裁判事例を解きながら、川中産業(製材・加工業)の経営に必要なビジネス上の契約ポイントについて
独自の「川中産業方程式」といいうルールでまとめて頂きました。
また、弊社の岩井からは話題提供として、
■第四講座 若手ビジネスサミット&premium流通店(木材マルシェ)
まず、最近の「岩井」ということで、先日鳥取で現地視察をしたところの事例を紹介し、
9月の若手林業ビジネスサミット@北海道における「学び」を写真や動画を含め、レクチャー形式で報告をしました。
30代に限定しているこの1年に1回の若手サミットですが、早くももう三回目。
若さ、熱さを第一にワークショップやトークセッションをし、
業界の商慣習に囚われず、新たなビジョンを共有したことを、
このセミナーでも一部紹介しました。
最後に古川よりまとめ講座があり、今回もみなさまからの積極的なご質問・ご意見もあり、
無事に終了いたしました。
次回は、12月14日(土)に開催です。
各回参加も承っておりますので、全国の熱い仲間と出会いたいあなた!
ご参加をお待ちしています!