第4回産地共催交流セミナー(7/31-8/1)の出展を終え、振り返りを兼ねて

8月度の経営実践研究会 in 大阪を、開催いたしました。

 

■8月度のメニュー

1)選ばれる工務店とは何か?~住宅10ニーズ×国産材~

2)産地共催交流セミナー振り返り

3)clubプレミアム国産材の「物流」と「工務店連携」

4)集客&営業トークのポイント

5)日本林業&製材のリアル!~地域性、時代性から、地域ブランドを分析~

 

この中から、今月のハイライトをご紹介いたします。

 

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【1】選ばれる工務店とは何か?~住宅10ニーズ×国産材~

家づくりにおいて、施主がもとめるポイント(ニーズ)とは何でしょうか?

「駅から徒歩10分が良い!」「あの学校に子供を通わせられる学区内に住みたい!」
「第一に安心安全!」「保障やアフターフォローも気になる!」「この営業マンのオススメなら、間違いない!」

などなど・・・

建物そのものデザインや間取り以外にも、住まい・暮らしに係る多様なニーズがあり、優先順位は人それぞれです。
そのなかでどの部分を自社の強みとするのか、
また顧客ニーズを満たす営業&展開とはいかに?

①住宅10「ニーズ」
②顧客の「ポテンシャル」
③家づくりの「タイミング」

この3要素を考慮することで、
「お施主様へのメリット」が伝わる提案が可能となります。

では、工務店施主ニーズを満たすための支援として、
国産材メーカー、産地ができることとはいかに?

メーカーと工務店が同じ席に集う、
川上~川下一気通貫マーケティング研究会の場をいかし、
今後の連携や展開について、ディスカッションしました。

 

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【2】 日本林業&製材のリアル!~地域性、時代性から、地域ブランドを分析~

 

 

世界と日本、天然林と人工林、時代や地域で異なる、森林の樹種構成や用途の割合、
産地の知名度、製材工場の数や分布など・・・

林業、木材業の地域ブランドを知る上で、いくつの切り口があるでしょうか。

今回の研究会では、統計グラフを元に、
日本国内の林業産地の特色を、クイズ形式でご紹介しました。

著名な老舗林業産地が、ブランド産地といわれる所以は何か、それは、

「天井板といえば、秋田杉」
「樽丸と言えば、吉野杉」
「床柱と言えば、北山杉」

 

というように、

「使い方」があってこそ、
はじめて素材価値としてのブランド産地へ発展してきたことが分かります。

川上からも「使い方」を提案し、「代表的使用事例」を確立させることで、
自らの産地をブランディング出来るということです。

今回は、定量化できる資源量や生産量、気象条件といった数字に加え
そこにしかない歴史、物語、人など・・・

比較の切り口を見つけることで、
それぞれの産地の特徴を見出すことができ、自社の差別化に繋がります。

ただの国産材では終わらない、国産材第二世代として、
あなたの産地ブランドは、次はどこへ展開しますか?

 

次回の大阪経営実践研究会では、
あらためて産地ブランドの表現方法についてレクチャーをいたします。

初めての方の無料体験も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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★告知★

9月度 ・・・ 9月26日(土)
10月度 ・・・ 10月23日(金)
11月度 ・・・ 11月23-24日(月-火)【現地研修】
12月度 ・・・ 12月18日(金)

■会場:大阪市内ほか

■講師:古川大輔 ほかゲスト講師

■料金:各回20,000円(税別)

 

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Posted by admin on 金曜日 8月 21, 2015 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

第2回 国産材ビジネスセミナーを開催しました。

この東京で開催するセミナーの特徴は、参加者のみなさまの顔ぶれです。

 

林業・木材関係者のみならず、新たに業界参入したい異業界の方、
また「実家が製材業をやっている」という後継者の方(現在は東京で異業種にお勤め)、
はるばる東北から熱心に参加くださる学生の方など、

今回もバラエティに富んだメンバーとなりました。

 

まずは入門編として、日本林業の「多様性」を、数字と写真で読み解く、岩井講座から。

日本の林業と言えば、多くの方は「スギを大量に植えて大量に伐る」というイメージをお持ちではないでしょうか?

そこには、意外な真実、

統計で見える事実「truth」と、さまざまな現場で出会う「リアル」があります。

その一部をご紹介します。

 

★日本林業の「truth」★

さてクイズです、

これは都道府県別に、ある4つの樹種の素材生産量(H25年度)をそれぞれ示したものですが、
この数字だけを見ても、全国一律に木材が生産されているわけではなく、
地域により非常に多様性があることが分かります。

さて、いったい何でしょうか?

ヒント:いずれも針葉樹です

 

★日本林業のリアル★

お仕事の中で、全国各地の林業地を訪問させていただきます。

その現場から写真の数々をご紹介。

樹種もいろいろ、日本三大美林の青森ヒバ、秋田杉、木曽桧、

また同じ「杉」でも、吉野杉、天竜杉、北山杉・・・などと、

農産物に「●●牛」とブランドがあるように、林業にも数々のブランドがあります。

 

ボリュームももちろん大切ですが、
この多様性と、品質を伝えていくことこそが、日本の林業を元気にしていくことと考えます。

 

お伝えしたい事は2つ。

★統計数値はだれでも手に入る時代。自分で加工して、統計的truthからオリジナルのrealを見つけよう

★数字だけでは見えてこない、面白さが現場にある!自分の足で、各地の林業を見よう!

 

 

つづいて古川からは、マーケティング入門編。

異業界なら当たり前に知られているフレームも、林業界に落とし込むとどうなるか?

 

たとえば、Aが売れるとBも売れる、という関係性にあるものを「補完財」といいます。

例:パンが売れるとジャムが売れる

単品ではなかなか売り方が思いつかない「枝付干しぶどう」。
風味を生かして、●●ワインと合せて飲むと美味しい!といった売り方ができます。

また単品では1皿しか売れないたこ焼き も、お酒と提供することで、客単価をアップすることができます。

 

木だけ売る時代は終わり、木+αの空間をセットで提案していく、
そんなヒントも見えてきます。

 

林業市場規模は、日本経済全体の中でどのような位置づけかといった比較、そしてマーケティング手法を含めて、
異業界に多くのヒントがあります。

 

★林業界だけを見ずに、 広く世界を見よう!

 

ということも、お伝えしたい事の一つです。

 

また、林業会社がサービス業として顧客に求めらるものとは何か?

実際に林業に従事されている参加者からのご意見も交えながら

「3つの切り口」として整理をさせていただきました。

 

仕入れ先も、販売先も顧客である = 顧客が2人いる

という林業サービス業の特殊性を理解すると、高めていくべき力が何か、見えてきます。

 

 

 

日本には非常に多様な森があり、そこから多様な商品が生まれている。

 

あらためて、森と連動した商品の「規格」をつくり、

価値を高める「企画」を売っていくこと。

 

次回以降のセミナーでも、みなさまと一緒に考えていきたいと思います。

 

★★★お客様の声★★★

「林業の全体像を数字や写真等でわかりやすく学べました。林業に様々な産地・ブランドがあることを知りませんでした。」・・・(ハウスメーカーA様)

「学校ではビジネスについては教えてくれないので、真新しいことばかりでした。」・・・(大学生B様)

「自分の知っている数字を別の視点で見せてもらって面白い。」・・・(製造業C様)

「マーケティング自体をあまり勉強してこなかったので参考になりました。一般論と林業を比較した時のマーケティングの共通点、相違点が整理されるとなお理解できそう」・・・(投資関係D様)

 

 

★次回告知★
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国産材ビジネスセミナー第3回
「意外と知らない大事な仕事:製材業・木材流通業」

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・プレミアムなメーカーを目指す、製材業の方!
・時代に求められるコーディネーターになりたい、木材流通業の方!
・販路開拓を目指す林業会社の方にも!

■日時:10月17日(土)14:00~18:00 +懇親会

■場所 東京都内(詳細後日)

テーマ:「日本林業のリアル!」

●意外と知らない大事な仕事:製材業・木材流通業
・製材業とは、木材流通業とは何か?
・木取、歩留まり
・3つの流通パターン:木材商流の基本

●経営マーケティング 基礎編
・QCDと木材マーケティング
・企業ブランディングとは何か
・選ばれる「産地ブランド、製品メーカー、材木屋」5つのヒント

●ゲスト講座
・外国産材を知ろう!

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■受講料:おひとり様13,000円(税込)/学生  6,500円(税込)

■お申込みについて
ご参加をご希望される方は、メール(info@chiikino.jp)にて
以下の項目をお知らせください。

1)お名前
2)ご所属
3) お電話番号
4)メールアドレス
5)懇親会へのご出欠

お申し込み後、折り返しお支払方法をご案内させていただきます。

 

Posted by admin on 土曜日 8月 8, 2015 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 国産材ビジネスセミナー(東京)

 

4回目を迎えました、産地共催交流セミナー「国産に、こだわる。さあ、集結!」

7/31(金)大阪会場、8/1(土)東京会場と、2日間にわたり開催いたしました。
前回より新たな産地も参加し、12社の共演。

受講者は、工務店、設計事務所、インテリア、リフォーム、木材流通、一般、学生までさまざま。
それぞれの立場で、国産材に熱い視線を注ぐみなさまです。

2年前 、ジャパンホーム&ビルディングショーで注目を集めたclubプレミアム国産材の再集結に、
会場の期待が高まります!

 

clubプレミアム国産材主幹の古川よりご挨拶のあと、各社のプレゼンテーションを開始!

10分感の限られた時間の中で、各社が産地の物語、イチオシ商品、
工務店とともに行う施主サービスまで、情報満載でお届けしました。

 

トップバッターは佐用上月より、義弘林業 。

「山守が伐って、山守が届けるフローリング」をコンセプトに、

伐採から製材加工まで一貫して、、代表の吉田さま自身が責任を持って管理した、究極のトレーサビリティをアピール。
丁寧に枝打ちをされた優良材のヒノキを、立木の状態からナンバリング。

できあがった無節ヒノキフローリングは、どこの山で育って、誰が伐り、誰が挽いたか、すべてわかる、
プレミアムな物語が詰まった逸品です。

 

 

続いて、岡山西粟倉からは、㈱西粟倉・森の学校 。

「日本初、自分でつくる人のための材木屋」を掲げる、
DIYのための新ブランド「みんなの材木屋」をご紹介。

新たに仲間入りした一年目ルーキー・羽田知弘氏が、村の期待を背負って登場です。

リノベーション部材としてお馴染みとなった「ユカハリ」シリーズに加え、
施主自らが「自分で触れたい、使いたい」と思える商品開発への歩みを紹介いただきました。

都市部のオフィス、マンションリノベに、今熱いイチオシ商品です!

 

 

兵庫播州からは、木原木材店 。
「丸棒加工」を得意とし、あらゆる径級の足場丸太や土木用材を製造しながら、

最近ではアパレルショップの内装や店舗での丸棒利用など、
新たな木の可能性を開拓しています。

加えて突板内装シートのご提案で、木のある暮らしをトータルにご提案。

「間伐材マイスター」の法被姿が印象的です。

 

 

信州松本からは、林友ハウス工業株式会社 。
美しい信州落葉松の風景と共に、カラマツ材を使用したT&Tパネルが登場。

外壁に木を張る、そのハードルを越える、木の壁の価値を、
湘南地域で愛用された豊富な事例を交えて力説頂きました。

カラマツのみならず、松枯れ被害を受けた青が入ったアカマツ材を、
逆転の発想で「ブルーステイン」としていかす取り組みもご紹介。

信州の林業、製材、建築、家具職人が連携したソマミチプロジェクトにも注目です。

 

 

家具の町・福岡県大川市からは、今回初参戦となる株式会社ウエキ産業 。

国産材100%、原木仕入から一貫した製造体制を持ち、
建具から内装材まで空間をトータルにコーディネートできるメーカーとして、
杉の表情をいかしたドアの数々をご紹介。

 

 

高野山からは、「高野霊木」を搬出する高野山寺領森林組合 。

普段は林業現場ではたらく田嶌氏から、
開創1200年を迎えた高野山で、総本山・金剛峰寺の所有山林から生まれた「高野霊木」について、
空海の教えを汲む森づくりの理念と、現代の空間に合わせた「ミニ床の間」などの
新たな使い方をご提案いただきました。

 

 

吉野林業発祥の地、奈良県吉野郡川上村からは、川上さぷり(川上産吉野材販売促進協同組合) 。

500年の伝統ある吉野材の品質と品格、を次世代に繋ぐ、
その想いが込められた、赤身幅広フローリングは、まさにプレミアム材。

吉野林業再生に取り組む「吉野かわかみ社中」の紹介もあり、
熱のこもったプレゼンテーションとなりました。

 

 

三重熊野からは、野地木材工業株式会社 。

みずから”僻地(へきち)”と呼ぶ、都市から離れた立地で戦うメーカーとして、
「頼まれたら断らない、何でもやる、あらゆる製品を作る」が基本スタンス。

品質管理を徹底して行うシビアな会社姿勢とは逆に、
専務の野地氏による軽快なトークに、会場は爆笑の渦に包まれました。

 

 

島根県・出雲石見からは、竹下木材有限会社 。

今では希少となった「地松」が豊富にある、山陰地方の森林資源をいかし、
地松ひとすじに、その強みを生かし、弱点を克服する技術を完成させました。

横架材からフローリングまで、高品質な商品をご紹介。
コーポレートカラーの紫色も印象的です!

 

 

高知県・土佐嶺北からは、木工メーカー&地域商社のばうむ合同会社 。

平成元年生まれという営業担当・藤川氏により、元気良いプレゼンテーション。

「もくレース」などで知られる得意のレーザー加工技術をいかし、
住宅の装飾として、低コストで実現可能な「欄間」やデザイン建具をご提案されました。

また、なんと「焼酎」もつくっているというばうむ。
第一次産業を応援する地域商社として、本格玄米焼酎「天空の郷」も要チェックです!

 

 

二日目の東京会場では、富士山麓から、FUJI HINOKI MADE。
代表して影山木材株式会社  が登場。

富士山麓の裾野に、意外や広大な檜人工林が広がる様子を、
美しいPVと詳細な地形図で開設され、その豊富な資源量をいかした、新たなブランドの誕生を印象付けました。

施主と共に大黒柱を伐採する「木魂祭」のストーリーが、共感を呼びました。

 

 

岐阜県東濃は東白川からは、株式会社山共 。

「今日は社長の代打で参りました」という安江氏から、

東京オリンピックに照準を絞り、国産材メーカーとして「最強の原材料供給会社を目指す!」という宣言。

実際に都内の随所で使用された自社製品の事例を豊富に紹介し、
都市空間でいかに木が利用できるか、大いに想像力が膨らみました。

 

大阪・東京の両日とも、プレゼンの合間には、休憩&交流タイムを設けました。

各社のブースに、来場者が殺到し、
一分一秒を惜しんで、メーカーとの情報交換がさかんに行われました。

まさに、12社のメーカー担当者から”生の声”を聞き、商品に触れらるチャンスが、半日で実現!
これこそ、プレミアム国産材と出会える、類を見ないイベントと言えるのではないでしょうか。

 

そして締めくくりは、ゲスト工務店による特別講演となりました。

 

 

大阪会場は、有限会社六車工務店 代表・六車誠二氏によるご講演。
「今、国産材にこだわる理由。若杉活用軸組構法の挑戦」。

日本建築の技術を繋ぐために、なぜ国産材、無垢材なのか。
「山とシンクロする建築」 をキーワードに、戦後植林の材を活かす新たな構法の開発や、
コンクリートとのハイブリッド、プレファブ構法など、あくなき挑戦の数々をご紹介いただきました。

 

 

東京会場は、株式会社井上工務店/飛騨五木株式会社より、企画研究室・井上博成氏によるご講演。

「建築、バイオマス、家具小物まで。飛騨五木のライフスタイル展開」と題し、
地域材を中心に展開するビジネスモデルについて、ご解説いただきました。

工務店が林業、製材や不動産、信託会社と連携することで、
地域材の価値を最大限に高めていく、そのために、

・カスケード利用による価値最大化
・出口戦略
・ ゆるやかな垂直連携

が重要であると、実践者のお言葉をいただきました。

また「飛騨五木」(スギ、ヒノキ、クリ、ケヤキ、ヒメコマツ)ブランド化の取り組みとして、

レコーディングしたばかりという、「飛騨五木の唄」も披露され、会場をなごませました。

 

 

最後に、セミナーのまとめは、弊社古川が務めさせていただきました。

大手ハウスメーカーも国産材に注目し始めた近年、
理念共感を重視する時代が終わり、次なる「国産材第二世代」に求められる展開とは何か。

山の資源に合わせた『規格』=【品質、価格、納期】とともに、
ユーザーとの接点を想像していく『企画』=『ストーリー』

 

その『規格』と『企画』が求められる時代であると、締めくくりました。

 

※内容の一部は、「建築士」8月号に寄稿させていただいております。

 

最後になりましたが、猛暑の中、足をお運びいただいた受講者様、この日のために準備を重ね出展いただいたメーカー各社様、
関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

引き続き、clubプレミアム国産材の今後の展開にご注目ください!

■Club プレミアム国産材公式ホームページはこちら
http://club-premium-wood.jp

■■■■■セミナー受講者の声!!■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

アンケートを基に、 受講者様からの感想をご紹介させていただきます。
アンケート記入にご協力いただいた参加者のみなさま、誠にありがとうございました。

■工務店にとって、メーカーがすべきことは何かと考える信念が感じられ良かった。

■前回のセミナーとまた違う新たな商品が知ることができ良かった。

■国産材の可能性を知ることができた!!!

■各産地での取組は、林業の活性化に大いに役立っていると感じました。

■普通に生活していて、木材産地の方々とお会いする機会はないので、貴重なイベントだと思います。

■様々な産地の木材を比較できて良かったです。

■色んな産地が集結し、多くの取組が聞けて良かったです。

■若い経営者、担当者からのプレゼンが置く、林産業が今後も継続していく可能性を感じました。新しい技術や価値観と、残していくべき技術や知識が両立されていけば良いですね。

■川上と川下を繋げる取り組みにいつも感動しております。

■有意義でした。私は、木の家づくりをやろうと決めて方向転換してから15年近く経過しますが、気持ちが負けそうな時も何度もありました。しかし今日は良い刺激をいただきました。ありがとうございました。

■これまで林業(産地)の話を聞く機会があまりなかったので、良い勉強になりました。

■製品への思い、山への思いが伝わってきますね。地元だけでなく「ここの木が良い、使いたい!」と思える山づくりというのも、面白いと思いました。

■林業、木材業界が不況の中で、このような立ち位置のセミナーは他に類を見ない。主催者の力量に毎度感心します。

■プレゼン者は皆個性的で、かつ話が聞きやすく、この業界の主役になって盛り上げるプレーヤーに出会える会だった。木材を建材感覚で捉え、法規定が進む中でも、彼らならば十分に生き残っていけそうだと感じた。

■地域の山村資源の活用方法の事例について、様々な産地を比較できたことが非常に参考になりました。

■産地の特徴ある材木を短時間で一度に知れる有意義なセミナーだと思いました。

■国産材第二世代として何が出来るのか、考える機会になりました。

■国産材には、世間を魅了する力があると思います。どんどん発信していきたいと思いました。

■各地域の規格材を知ることが出来たと同時に、これを伝える上での企画提案など各地域の想いが詰まった講演でした。この機会を通じて、各地域の林業を巡りたいと思いました。

■流通業としての役割を再認識しました。脱構造材を目指して取り組んでいきます。付加価値の高い製品をいかに使って行くか。。これが今一番のテーマです。

■本日はありがとうございました。「参加して良かった」という言葉に尽きます!!新入社員の自分ですが、どのように今後PRをしていくべきか、消費者との距離を埋められるか、一生懸命考えたいと思います。

■出展者のメーカーは、材の良さだけでなく、地域の持つ独自性を強調されており、ブランディングとは何かと勉強になりました。

■普段は顔の見えない産地(メーカー)の取組を知る事ができた。流通の中で関心が高まっていけば、取扱いに繋がる可能性を感じた。

■やはり木材業と流通業者の橋渡しとなる「商流」の育成が一つの基本ラインtなり、日々のPR活動により、これが生まれるものと確信しました。

■このようなイベントをもっと各地で開催してほしい。

■国産材比率向上のためにも、今回出展されたメーカー様との取組が必要と思いました。

 

■■■■■受講者の声(記事、ブログ等)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

★森林ジャーナリスト 田中淳夫様(yahoo!ニュース)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20150803-00048125/

★株式会社雅工舎様
http://mbp-kyoto.com/miyabi-kosha/column/14279/

 

Posted by admin on 土曜日 8月 1, 2015 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, — 選ばれる製材メーカー, pick up, すべての記事, セミナー報告

昨年から名古屋で開催している、”林業特化型”の経営実践研究会。

「今年もぜひやりたい!」との声で、2015年度も開講となりました。

 

弊社では、林業のみならず異業種も参加する「国産材ビジネスセミナー」(東京)

製材、流通、工務店の経営者を中心に行う「経営実践研究会(国産材ビジネススクール)」(大阪)

を主宰しておりますが、
名古屋では、林業経営に特化して開催しています。

 

経営者の参加者が中心であった昨年度に比べ、
「社員の学びの場に」と、現場リーダーの参加も増えました。

まずは自己紹介&各社報告を行い、各地からの参加者どうし、
最近の課題や進行中のプロジェクトを紹介。

似た課題を抱えている企業同士は、お互いにアドバイス、または
他社の取り組みを参考に「わが社もしよう!」とリアクションがあり、

”遠くの同業者”がつながれるのが、この研究会の価値であると、
改めて感じることができました。

 

今回のメインテーマは、『森林経営と人材育成』。
ゲストとして、各地で森林経営に関するコンサルティングを手掛ける方を講師にお招きし、
近年の林業経営を語る上でポイントとなる、「提案型集約化施業」と「森林経営計画」について学びました。

テーマは

1)そもそも提案型集約化施業とは何か?
2)森林経営計画制度の実情
3)そのための人材育成について

です。

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最近よく耳にする、

「提案型集約化施業」「提案型施業」「集約化施業」「集約化」「団地化」「団地間伐」「森林経営計画」など・・・

よく似た言葉が溢れていますが、
その定義について、正確に説明できる方は少ないのではないでしょうか。

何となく使っている言葉ですが、定義を知り、本質と目的を明らかにすることが重要です。

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そして、「森林経営計画」のリアルについて一挙解説!

「経営計画を作るには、森林組合が有利なのか?」
「実務において、みんなどこに戸惑っているのか、課題は何か。」
「森林施業計画との違いは何か?」

参加者からの率直な質問も飛び出し、

「所有者へ提案時のポイント」や「制度の今後の展開」など、
実務に直結するさまざまなポイントを学びました。

 

現代の林業経営においては、制度に関する情報を掴み、
うまく活用していくことは必要でありますが、

最後はやはり、
制度や補助金に振り回されない、ビジョンを持った経営をしていくという結論に達します。

 

+++++++++++

最後に古川から、

『変わりゆく計画制度下で、林業に求められる「規格」と「企画」の視点とは?』

というテーマでまとめました。

 

戦後造林地も育ちつつあり、資源の状態が変化する中で、
それをいかす製品「規格」と、さらに価値を付加する「企画」の重要性について

林業者がどこまで関われるのか、ヒントを提示いたしました。

 

 

参加者の皆様、ゲスト講師様、今回もありがとうございました。

林業特化型・経営実践研究会in名古屋は、通年の開催を予定しています。
本音で議論できる場づくりを大切にするため、広く募集はしておりませんが、

ご興味のある林業事業体の経営者様は、お問合せいただければ幸いです。

 

≪次回開催のお知らせ≫
日時:9月19日(土)13:00~17:00
場所:名古屋駅周辺

ご興味のある方は、メール(info@chiikino.jp)または
お電話(06-7878-6376)にて、お問い合わせください。

Posted by admin on 土曜日 7月 11, 2015 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

 

産地共催交流セミナー(7/31-8/1)のに向けての企画も進む中、
6月度の経営実践研究会 in 大阪を、開催いたしました。

■6月度のメニュー

1)家具の町から考える、地域ブランドとは何か。~地域ブランドの面と点~

2)製材オペレーション(安全対策ワークショップ)

3)話題提供(マーケティング事例)

4)産地共催交流セミナー企画会議

 

この中から、今月のハイライトをご紹介いたします。

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【1】家具の町から考える、地域ブランドとは何か。~地域ブランドの面と点~

古川が訪問した、家具の産地から事例紹介。

みなさまは、「家具のまち」といえば、いくつ名前が言えますか?
そして、知っているその産地の成功要因とは何でしょうか。

家具に限らず、ブランドを確立させている地域は、

A)統一拠点型 ・・・ 産地全体で協議会などがとりまとめて情報発信

B)一強企業型 ・・・ 商品力あるトップ企業が牽引する

の2パターンがあり、「面と点」それぞれに補い合い、
ブランド確立していくという方程式を見出しました。

あなたの産地は、どちらのタイプですか?

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【2】製材オペレーション ワークショップ~作業の分解と再構築~

 

林業の安全や人材育成にいかせる手法として、
研究会にて学んできた「ワークショップ」。

林業の現場管理や人材育成のワークショップ経験に長けるゲスト講師をお招きし、

今回は製材オペレーション(安全管理)をテーマに実践いたしました。

 

このワークショップは、

①時系列に事象を整理

②その作業をする理由を確認

③起こりうるリスクを洗い出し

④その原因を探る

⑤対策を考える

というフローで進めます。
製材業の安全管理のため、まずはその工程を整理することから始めます。

材料仕入れから加工、保管、配達など、どれだけの作業があるか、また、
それぞれの工程に、どのような危険・リスクがひそんでいるでしょうか。

まずは、製材工場で起こったトラブルや「ヒヤリハット」の事例を、
参加者のみなさまに書き出していただきました。

次に、トラブル事例を時系列にグルーピングしました。
「こっちは、ダメって分かりつつ押し切って、トラブルに繋がった例ですね・・・」
「AとBは、別作業での出来事だけど、関係している事があるのが分かります!」
「あぁ、この場面、よくあります、分かります!」
「いやいや、こっちはうち(自社)特有のハプニングですね。」  など、

日々の出来事を分解し、グルーピングすることで、
トラブル同士の因果関係や、
作業工程ごとの注意項目が浮き彫りになっていきます。

 

日々のトラブルをその都度反省することは、もちろん必要です。
これに加えて、製材オペレーションの全体を改めて分解し、再構築することで、
各社の実情にあった作業マニュアル、安全対策が生まれるということなのです。

また、「マニュアル」を配布するだけではなく、
現場職員が「自ら考える」プロセスを経験することにより、

なぜその作業が必要なのか、どういった点にキケンがあるのか、
受け身の講習よりも、安全意識が浸透していきます。

 

 

ワークショップのまとめとして、
オフセットの関係にあると思われがちな「安全性」と「収益性(スピードや効率)」について、

「相殺せず、相乗効果を生み出す関係とは?」を考えました。

作業の分解と再構築のワークショップは、次回以降の研究会でも引き続き実践します。
研究会では製材オペレーションをテーマに開催しておりますが、
この手法は、林業現場や建築現場でも大いに応用していただけますので、
ぜひともご参考いただきたいと思います。

 

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【4】産地共催交流セミナー企画会議

2013年のJapan Home & Building Show で大好評!

Club プレミアム国産材(http://club-premium-wood.jp/)が、単独セミナーで帰ってきます!

第4回目となる産地共催交流セミナー

 

開催に向け、企画会議を行いました。
良き出会いを生み出せる場づくり、
そして、今後にも生かせる営業スキル向上へ向けて、

プレゼンテーションのコツを、整理しました。

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~~~~~次回のお知らせ~~~~~

7月度は「産地共催交流セミナー」」開催!!

【1】大阪会場
7月31日(金)13:30 – 17:00
@新大阪丸ビル別館(大阪市東淀川区東中島1-18-22 ) 新大阪駅前!

【2】東京会場
8月1日(土)13:30 – 17:00
@AP品川アネックス(東京都港区高輪3丁目23-17) 品川駅前!

「ただの国産材では終わらない!」
工務店、建築士、リフォーム、インテリア業者様は、乞うご期待!

↓↓詳細はこちらから
https://chiikino.jp/?p=4159 

 

<今後の予定>

8月以降は通常通り、研究会を開催いたします。

8月度 ・・・ 8月21日(金)
9月度 ・・・ 9月26日(土)
10月度 ・・・ 10月23日(金)
11月度 ・・・ 11月下旬【現地研修】
12月度 ・・・ 12月18日(金)

 

★★ご参加お待ちしています!★★

ご参加をご希望の方は、メール(info@chiikino.jp)またはお電話(06-7878-6376)にて、お申し込みください。
お得な年間受講も受付しております。詳細はお問い合わせください。

 

 

Posted by admin on 土曜日 6月 27, 2015 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

国産材ビジネスセミナー第一回&森ではたらく!ガイダンスが
参加者満員で開催されました!

★国産材ビジネスセミナー(東京) 詳しくはコチラ!

 

岩手県、栃木県、長野県、静岡県、岐阜県、三重県、京都府、奈良県、鳥取県、高知県ほか・・・
全国各地から、総勢約60名の出展者&受講者にお越しいただきました。

前半の国産材ビジネスセミナー第一回では、3名の講師が登壇。

 

 

第一弾は、

【地方創生に向けた森林・林業の「新しいやり方」~林業からみたバイオマスの実態をふまえて~】 と題し、

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 相川高信氏からお話いただきました。

林業からみたバイオマス利用の規模と実態を分析し、
地方創生に向けて、これからの森林・林業にとって必要となる7つの要素をご紹介。

計画策定、外部人材の活用、体制構築、行政の役割・・・
そして、長期的な視点でみる健全で豊かな森づくり へと、最新の動向を基にお話いただきました。

 

 

第二弾は、株式会社トビムシ取 締役 / 株式会社西粟倉・森の学校 監査役 小林洋光氏による講演。

【地方創生の理想と現実~西粟倉村のイマと現実~】と題し、
株式会社西粟倉・森の学校の取組を中心に、ローカルベンチャーについてお話いただきました。

森と都市をつなぎ地域再興した西粟倉村の「百年の森林構想」を中心として、
”原木”に付加価値を与える取組み、
地域ファンと移住、定住者を増やす”人”づくりの両軸が必要ということ、

さらに、西粟倉村の取組みからみる成功要因について、
ローカルベンチャー論と題して紹介いただきました。

小林光洋氏の 公式ブログはこちら
★tobimushiの法務&Homeブログ
 「2015年 第1回国産材ビジネスセミナー」 

 

 

 

前半の最後は、弊社代表 古川が務めさせていただきました。
【業界の枠を超えて強いチームで戦おう ~”トータルフォレストリー”のすすめ~】 と題する講座を開催。

ビジネスの成功要因”理念と利益” について、
また目標林型と持続的な木材利用を実現する上で必要となる「規格」と「企画」を解説致しました。

またいわゆる「六次産業化」として、一社ですべてを手掛けるよりも、
一社ではできないことを、川上~川下の関係者で協力して、商流をつくっていこう、

ということを、サッカーの「トータルフットボール」になぞらえながら、解説いたしました。

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さらに後半は、特別企画を開催!

「森ではたらく!ガイダンス」と題し、

全国の林業、木材業、工務店、地域商社や市町村行政の方々が
一挙集結し、会社紹介&就職セミナーを行いました。

 

まずは各社10分間のプレゼンテーションからスタート。

 

 

テレビ出演の動画を中心にプレゼンいただいた株式会社ソマウッド(静岡県)。

東京の中心に、つなぎ姿の木こりが現る!
トレードマークの黄色つなぎが映えますね。

代表取締役の久米様と共に、新入社員さまも一緒に参加くださいました。

代表・社員の全員がIターン者のソマウッド。
地域に”仕事”と”住まい”を持ってはたらく「現代の山守」の姿を教えてくださいました。

★株式会社ソマウッド公式HP

 

続いては、株式会社柳沢林業(長野県)によるプレゼン。
美しく通る声で、会社理念を読み上げて下さったのは、
男性ばかりの業界だった頃に、紅一点、Iターンで飛び込んだ代表取締役・原さん。

素材生産や特殊伐採のみならず、薪生産、木工、遊山事業、さらに、馬搬の復活まで!

みずからの役目を「代表世話役」と掲げ、
女性の感性を活かしつつ人を繋ぎ、幅広い事業展開を実現されています。
集まった林業女子たちも、原社長の言葉に聞き入る10分間。

マツ枯れ被害木でつくったリンゴ箱や、
長野県が資源量を誇るカラマツ材をつかった楽器(ウクレレ)製品など、
既存の林業(素材生産業 )の枠にとらわれない自社の事業を紹介いただきました。

川上~川下連携で実現中の「ソマミチプロジェクト」についてもご紹介!
信州落葉松の葉をモチーフにしたシンボルマークが可愛いらしく、
今後の発展に期待が高まります。

★株式会社柳沢林業公式HP
★ソマミチ facebookページ

 

 

岩手県岩泉町からは、地域を代表して町役場からご登壇。
地域の豊かな自然について、美しい 写真を中心にガイドいただきました。

カタクリの花畑、透明度30mを誇る龍泉洞の地底湖、雲がたなびく宇霊羅山など、
思わず行ってみたくなる 風景が広がります。

「岩泉町のことは、御存知ですか?」と担当者様が尋ねると、予想以上に多くの手が挙がり、
「まれにこういう事があんですね!!」と、発表者も驚きの様子でした。

FSC®森林認証を通した地域の森林利用のビジョンについて、
愛着を込めてつくった地域のシンボルマークとともにご紹介くださいました。

地域内に豊かな広葉樹の森林、製紙工場、製材所、家具工房、チップ工場・・・そして、熱き役場職員!
有力プレーヤーが揃う岩泉町、まだまだ新しい可能性に期待が膨らみます。

★岩泉町地域づくり支援協議会
岩泉の森林コンダクターの募集情報

 

 

 

また、今回は動画出演となった株式会社山共(岐阜県)。
オリジナル動画で、代表の想いと社員の声が紹介され、
時に笑いを交えつつ、格好よく働く、山共山林部の姿が映ります。

「山と社会を リ・デザイン する」との格好良い一言に、思わず胸を掴まれる・・・?!
林業男子・製材男子の魅力をギュギュっと動画でプレゼンいただきました。

★株式会社山共公式HP

 

 

同じくビデオ出演となった株式会社西粟倉・森の学校(岡山県)からは、

最新の商品の紹介とともに、村での暮らしの苦労とよろこびを伝え、

製造所で働く社員の募集がありました。

Iターンの若者で賑わう西粟倉。

地域に、田舎に、デザインの力を宿して、森と都市をつなぐビジネスの力。
少し年上の先輩が活躍する姿に、集まった学生たちの目も輝きます。

 

★株式会社西粟倉・森の学校公式HP

 

 

奈良県川上村に新しく誕生する「吉野かわかみ社中」(奈良県)からは、村役場からご登壇。
急きょ挿し棒に使われたのは、なんと吉野杉の赤身材・・・!

村長からのメッセージ動画も届き、地域を上げて林業を基盤産業として盛り上げていく熱気が伝わるプレゼン。

吉野林業発祥の地ですすむ、トータル林業を実践する新たな活動について解説いただき、
共にはたらく仲間を募集されました。

組織のビジョンは「Next500」
500年続いた吉野林業へ、次の500年をつくる。
吉野林業発祥の地・川上村ならではのスケールに圧巻です。

 ★川上村・吉野林業公式HP

 

 

株式会社井上工務店/飛騨五木株式会社(岐阜県)からは、

林業、製材部、建築、バイオマス、森林信託、地域商社と
「飛騨五木」を中心に広がる井上工務店グループの事業展開が続々と、紹介されました。

これまで先代の頭の中のみにストックされてきた”暗黙知”について、
形式知し継承すべく、人材の募集です。

まさにこの業界に必要とされている事業を実践する姿に、
何度も頷き共感する受講者の反応が印象でした。

森林を活かす、地域ではたらくと一重に言っても、切り口は様々です。
可能性が拡がる面白さを、余すところなく紹介いただきました。

あなたは、どの分野に飛び込んでみたくなりましたか?

★株式会社井上工務店公式HP
★飛騨五木株式会社公式HP 

 

 

各社プレゼンの最後は、野地木材工業株式会社(三重県)。
コーポレートカラーが映えるスタッフTシャツを着て、気合ばっちり!

淡々と進む専務のトークですが、笑いを誘うポイントが続々。
時に自社製品をi-padに例えてしまう・・・!?

木材製品の加工技術の革命について、
時に異業種に例えて、分かりやすく、ユニークな解説が飛び出します。

「日本の地の果てと言われ、物流には圧倒的に不利な熊野。
この地で勝ちのビジネスをするためには、圧倒的な品質力を持つこと。」

と、ビジネス戦略について、そして、根底にある地域への想いについて語られ、
鮮やかにプレゼン企画を締めくくって下さいました。

★野地木材工業株式会社公式HP 

 

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各社プレゼンの後は、出展者が受講者のテーブルを周り意見交換タイム。

 

 

 

 

 

 

限られた時間の中、貴重な機会に受講者たちの真剣なまなざし。
質問が飛び交い、熱気溢れる30分となりました。

森林・林業・木材業界の情報とプレーヤーが集結した半日間。
将来の就職や転職をお考えの受講者にとって、大いに収穫があったのではないでしょうか。

各社のイベント開催情報や連絡先など、
お配りした資料を活用いただき、ぜひ次のアクションへ繋げていただけると幸いです。
地域に、産地に、足を運んで、その魅力を肌で感じてみてください。

 

 

また今回は、田舎暮らしやI・J・Uターン、田舎×都会・若者の交流をサポートする、
NPO法人ふるさと回帰支援センターより、嵩 和雄 氏をゲストにお招きし、スピーチいただきました。

嵩氏は、弊社代表・古川が、地域づくりインターンに参加していた頃の同志でもある方です。
最近では移住、定住関連のテーマでメディア出演に引っ張りだこですが、 そういった近況も踏まえ、

「東日本大震災以来、確かに田舎暮らしが増えている。
そして10年20年前に比べると若い人も増えている。

しかし、いまだ田舎暮らし=農業だけと考える人が多い。
森ではたらく!をテーマに考えると、
いわゆる林業だけでなく、製材、加工、観光、代替医療、各種サービスと幅広い。

仕事から地域を選ぶという生き方。
こういったテーマ型の田舎暮らし(はたらく×くらす)の整備&発信が今後は必要だ」 と、応援頂きました。

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出展者様にとっても、学生や転職希望者の生の声が聞ける、
有意義な時間になったのではないでしょうか。

各地から足をお運びいただいた受講者さま、
事前準備を重ね、参加いただいた出展者の方々、
そして、運営をサポートいただいたスタッフの皆様・・・
たくさんの方々に支えられ、有意義なイベントを開催することができました。
みなさまへ心より御礼申し上げます。

誠にありがとうございました。

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★★★ 国産材ビジネスセミナーは通年開催中 ! ★★★

次回は、 8月8日(土)開催!
今年も業界プレーヤーから学生、そして異業種の方々まで、幅広く受講予定!
業界最新情報が分かるだけでなく、人と会える、繋がれる魅力も満載!
詳細は、下記のリンクよりご覧ください。

★国産材ビジネスセミナー(東京) 詳しくはコチラ!

次回の内容は下記をご覧ください。

(1)日本林業のリアル!
・日本林業概要と市場規模
・施業、事業体のいろいろ
・原木品質とは何か?

(2)経営マーケティング 入門編
・理念と利益
・情熱方程式
・マーケティングとは何か?
・選ばれる「林業会社」3つの視点

(3)森林プランニング
・現場で実践する森林施業プランナー(予定)

明日の利益に、新規参入に、いまこそチャンス!
異業種、遠くの同業者、繋がれる機会が満載♪

奮ってご参加、お待ちしています!

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Posted by admin on 土曜日 6月 20, 2015 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 国産材ビジネスセミナー(東京)

 

5月度の経営実践研究会in大阪を、開催いたしました。

 

■各社事例報告

今回は林業産地を訪れるツアーの報告が多くありました。

山村ならではの楽しさを感じていただき、
そして顧客アクションへつなげるための、ポイントとは?

 

 

「楽しい!」のポイント、それは、

都市にはないもの(自然、食)や、体験、知識、であり、

そして、ちょっとしたお土産です。木の端材でも、都市部の方は大変喜ばれるものです。

 

また、林業関係者や地域の方々とのふれあいにより、
木材や森林への関心がいっそう高まります。

 

この日報告があった、工務店の見込み顧客向けツアーでは、

参加者の8割の方が受注につながったとのことです。

 

楽しさ・満足度が、確実に家づくりにつながっていく。

全国の実例から、ヒントを学びました。

 

■ゲスト講座:ワークショップ

シリーズで実施している、林業人材育成に関するゲスト講座。

今回は、いかにベテランや指導者の「頭の中」を見える化し、
形式知として、会社の資産としていくか?

というテーマです。

 

「頭の中を見える化する」プロセスにおいて、マインドマップの活用が手段としてあります。

 

一例として、山守である受講者から、

作業道の作設方法について、ある失敗事例をもとに、その経緯を解説いただきました。

 

同時に、ファシリテーターである講師が

時系列でキーワードを並べる ⇒ キーワードどうしの関係性を整理してマインドマップにする

 

という作業を行うと、
「作業道をつくる」という一つの作業にも、

原理原則と各論 / 作設方法と指示方法 といった項目が浮かび上がってきました。

どうやって指示すれば、希望通りの道ができたのか?
その分析を行う手法として、可能性が見出されました。

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技術者の頭の中に眠っている暗黙知を、共有の財産とするために。

 

1)まず、思い出す事

2)洗い出し、それをもとに複数人数で議論すること

3)具体的アクション(改善)を行うこと

 

これの繰り返しにより、林業技術・製材技術は向上していきます。

 

今後もワークショップを交えながら、実践に使える形式知をまとめるべく、
研究会を続けて参ります。

 

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受講者募集中!

6月度 経営実践研究会 大阪  6月27日(土)

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■日時:2015年6月27日(土)

14:00~18:00 + 懇親会

■場所:大阪市淀川区西中島2-15-13

■内容(予定):

1.製材オペレーション【ディスカション】
「新たな木材流通~ネット販売、定期便などClub Premium Woodでの新流通構想」

2.林業・製材安全ワークショップ
作業工程の分解と安全対策

 

3.合同営業プレゼンテーション企画会議

■受講料

各回受講の場合:1社につき 2万円(税別)

※初受講の企業様は無料体験実施中
※年間受講の方は別途お申込みください

■懇親会

18:30~20:30

★★ご参加お待ちしています!★★

ご参加をご希望の方は、メール(info@chiikino.jp)またはお電話(06-7878-6376)にて、お申し込みください。

お得な年間受講も受付しております。詳細はお問い合わせください。

Posted by admin on 金曜日 5月 29, 2015 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

「経営実践研究会の、林業版をやりたい!」

東京では色々な業種業界が集まる国産材ビジネスセミナー。
大阪では製材メーカー、流通店、工務店、そして林業会社が合同で
経営実践研究会(国産材ビジネススクール)を毎月開催しておりますが、

 

”林業特化型”の研究会をぜひ!

というお声を受けて、
今年度、過去のセミナー顧客やコンサル顧客のみを対象に、全5回にわたり名古屋で研究会を開催いたしました。

 

東海・中部エリアの林業会社の経営陣が集い、以下のようなテーマで議論を重ねて参りました。

 

第1回 ビジョン構築と目標林型
・「林業」とはそもそも何か。
・林業経営形態の整理(所有と非所有、規模と立ち位置)
・行政支援の理想とは
・森林ビジョンと森林経営計画(その理想と現実)
・選ばれる林業事業体(顧客設計)
・ ブランド化における戦略差別化7要素。

第2回 作業の生産性と安全性
・日本と海外の共通性と差異性
・事故事例と対策(ディスカション)
・林業機械の種類と活用方法
・欧州の安全教育[ゲスト講演]

第3回 マーケティングと経営革新 ~森林・林業の多角化経営~
・森林コミュニティと顧客接点づくり
・「森ではたらく!」にみる6次産業化とは。
・国産材販路開拓
・森林所有者への営業の極意
・林業事業体ブランド化に達する経営チェックリスト

第4回 管理会計と経営管理
・林業会社の決算書とは?
・利益の出し方、活かし方
・数値目標の立て方

第5回 各社経営戦略発表会

(参加者各位によるプレゼン&ディスカション)

”遠くの同志”という関係性の中で、
経営のリアルな数字もオープンにしながら、
毎回、熱い議論が 繰り広げられました。

また弊社で作成した「林業事業体経営チェックシート」というものから、各社の得意分野を確認。

立地・規模・ブランド(のれん)によらない、単体の林業事業体としての経営力を客観的にチェックし、
自社の立ち位置、自社の特徴、自社の今後の方向性を確認することも行いました。

 

メンバーは、30代の若手の林業経営者。

自社林の施業、素材生産請負、土木業と兼業などスタイルはさまざまですが、

林業作業のクオリティを高めるとともに、
多角経営、いわゆる六次産業化にも取り組み、
これからの「林業」のカタチをつくる、新進気鋭の林業会社ばかりです。

今後の林業界において、確実にけん引役になっていくみなさまです。

「林業機械、安全性、ビジネスモデル、すべてに関する知見を豊富に蓄えることができてよかった」

「施業や現場管理のみならず、“経営”について議論できた研究会だった」

「それぞれの会社の取り組みは、すべて参考になるものであった」

「事故などの具体的な事例が非常に勉強になった」

「林業経営者どうしのホンネの話し合いができ、お互いの厳しい現実も知ることができ、励まし合えた」

「林業はやるべきことがたくさんある、次回はうちの社員も参加させたい」

「新しい出会いもいただけました」

「各社の人件費ぶっちゃけトーク等よかった!」

「ビジネスのフレーム枠による経営確認と各社の現況そのバランスの大切さをしれた」

「人材の流動化やバイオマス等幅広い話も楽しかった」

「自社を再確認(客観的に)することができた」

「林業の今後の可能性について、情熱を持っている方と会うことで、いつも元気を頂いた!」

といったお声をいただきました。

 

林業経営における一冊の教科書ができるほど、濃密な議論を重ねることができました。5回分の弊社作成のテキストは、100ページを超えるものとなりました。

参加いただいた経営者のみなさま、誠にありがとうございました。

古川が「森ではたらく!(学芸出版社」でも書いていますが、「林業がどうあるべきか?という大きく不確かな話ではなく、個々人の経営者が自分のかかわる地域でどうなっていきたいか。そこに尽きる。」ということ、小さな活動の積み重ねから、未来が一歩ずつ変わっていくと。 それが林業の未来だと。

今後も、何らかの形で、さらに仲間を増やしながら、林業特化型の研究会を開催していく予定です。

ご期待ください!

 

 

Posted by admin on 土曜日 3月 14, 2015 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, pick up, すべての記事, セミナー報告