6月8日、林業大学校の経営高度化コースが開講。

全5回に渡っての講義を担当することになったのですが、
業界のキムニイ(同姓同名)こと木村祐一副校長の開講のご挨拶がとても素敵でした。

・自然を尊敬できること
・夢、情熱、そして行動

この2つがこの林業大学校のテーマであるそうです。

経営高度化コースは、社会人コース。
木村副校長は「こういう研修に来て、彼らが若手(林業大学校の卒業生)
を採用してほしい、とおっしゃいました。

今回は、約20名の社会人受講者です。
森林組合、民間の素材業者、製材加工、木材流通会社、建築業の方がおられます。

林材業に使えるマーケティングノウハウについて、基礎~応用まで、
確実に、利益を上げるための講義として5回シリーズに分けてご提供します。


第一回の本日、みなさん「熱心」でした。

ある方いわく、自己紹介。
「(私の今回の受講の理由は)
現在の社長(自分の父)が亡くなっても、
自分が経営できるように学びに来ました!」

と、まだまだ若いのに!という意味合いも含め、会場の笑いを誘った若き30代の林業マンがおられ、
すごくユーモアもあり、経営に対する熱意も感じました。

「先生」と呼ばれると恐縮ですが、
あくまでも事業利益を上げるコンサルとしての立ち位置で、
自信を持って、この林業大学校の理念、いや、日本の林業界への理念を全うするためにも、
自らにもプレッシャーをかけて、この講師を担当させて頂きたく存じます。

よろしくお願い申し上げます。

 

Posted by admin on 日曜日 6月 9, 2013 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

平成25年 5月27日(月)

大阪大学 ソーシャルデザインの授業で、古川がゲスト講師をさせて頂きました。

 

内容は、

・経営コンサルとは何か
・経営コンサル(林業コンサル)という生き方
・しごと観(仕事、私事、志事) ~人生の中に仕事があるのではなく、仕事の中に人生がある~ 

・地域再生、林業再生の定義と、その理想と課題は何か
・世界の森林と日本の森林(3つの森林)

・ところで、君は「林業」を知っているか?

・地域マーケティングの3つの基礎
・消費の原理
・市場規模(必要性、欲求性、物語性)
・売りモノと売りカタ

・AKB48 の マーケティング戦略

・大学卒業後の生き方として、誰も教えてくれなかった「2つ」のこと
・情熱方程式
・自分をデザインする7つのこと

 

等をお話しさせて頂きました。

対象が広く、外国語学部、文学部、工学部、基礎工学部、理学部、薬学部、法学部、医学部、歯学部、経済学部、人間科学部と全学部の学生で、100名近い生徒(ほぼ全員1回生)が、とても熱心に、真面目に聴講してくれましたが、なんと10名程が学生が、さらにもっと聞きたい!と、臨時の食事会に同席参加。

 

私たち(古川&岩井)こそ質問攻めになり、この日は、学びを得て刺激を受けました! ゆとり族でもさとり族でもないグローバル視点もある素晴らしい学生たちに感銘です。ある学生は、すごく将来ビジョンも明確だし、大学はいってまだ2ヶ月ですが、とあらゆる興味のある講義を詰め込んで勉強している子もいて、将来はタイと日本をつなぐビジネスをしたいと、いまイケイケな成長をしている東南アジアに興味があるなかで、さまざまなサークル活動、勉強、留学への準備など、18歳とは思えぬ、問題意識と行動力。

 弊社にとってこの100名近い学生のアンケートが宝です。

いくつかを紹介したいと思います。

 

■Aさん■
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古川様のお話に釘付けの90分間でした。昨年、三浦しをん氏の[神去なあなあ日常]という小説を読んで、林業に少し興味を持っていましたので。私には、(略)、という大切な将来の夢がありますが、古川様のお話を通して、自分の進路にまたひとつの答えを出すことができました。そして何より、私も人を引き込む話のできる、柔らかい頭と情熱、見識を身につけたいと感じました。またお話していただける機会があれば幸いです!
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■Bさん
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林業の方だと聞いていたが、さまざまフィールドを持っていてとても興味深かった。学生インターンについて詳しい情報が欲しいです。 林業については、一過性のブームのようなものではなく、持続可能な開発を考慮し、公共の建築材利用も踏まえて、再生につなげる必要があると感じた。
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■Cさん
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私は吉野出身なので、廃れつつある吉野の林業に関わってくれていることがとてもうれしく好印象でした。
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 ■Dさん
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「ところで、君は「林業」を知っているか?」 という問いかけ、そして内容。自分の無知さに驚いた。国土の7割が森林だという数字もそもそも驚かされたし、木に触れる機会はそんなに少なくはないのに、その木に関わる林業そのものを全くし知らないのである。ユーモアも交えて、生徒参加型の授業をしているのは、さすがでした。プレゼンがどこに向かっているのかも非常にわかりやすく、興味が惹きつけられる授業でした。もっと話が聞きたいです。
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 ■Eさん
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新しな、って思いました。
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■Fさん
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情熱方程式、受験時代、部活動時代を思い出しました。これからの自分の未来になる原点も改めて見えました。地域再生のゴールなんてものはなく、時代時代に合ったスタイルに移行していったら、それが最善であるのではないか。
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■Gさん
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林業やコンサルタントって自分の生活とは関係ないと思っていましたが、古川さんのお話を聞いて、案外身近な話なのかもしれないと考えるようになり、社会貢献ができ、そこから利益を生み出せる一番理想的な形が一番当てはまるのが林業なのかもしれないと思った。
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■Hさん
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「エコ」と「エゴ」の両立を目指す話は納得できました。後継者不足に苦しんでいる林業こそ、IT技術も駆使し、もっと「エゴ」の面を追及していくことで、逆に、若者の目にももっと林業が素敵に映るのかも・・・。
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■Hさん
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非常にためになった!もっとたくさん吸収したい!自分も何か行動を起こそうと思った!
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■Hさん
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必要と欲求、利益と理念のベクトルの話はとても興味深かった!「理念なき利益は犯罪、利益なき理念は寝言」という言葉は特に心に残った。
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たくさん頂いたアンケートに感謝とお礼を申し上げます。
また色々と機会があれば、よろしくお願い申し上げます。
大阪大学の講義を聞いた学生のみならず、インターンに興味がある方は、遠慮なくご連絡ください。
→こちらメールにて。
  info@chiikino.jp
(古川ちいきの総合研究所 インターン希望 と件名に記入頂き、ご連絡ください。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by admin on 月曜日 5月 27, 2013 Under — 大学連携, お知らせ, 講演&研修 報告

平成24年 8月23日(木)

 

大学時代の先輩との出会いとそのご縁で、

大阪大学大学院(法学研究科)で、一コマ講義を致しました。

今回は、特別講座という枠で、

「持続可能な日本の進路を考える

-成熟期を経た省資源・少子高齢化の日本の安心安全な進路のデザイン-」

というお題。

https://idiscp.osaka-u.ac.jp/gakusai/hp/index.php?cn=han311&direct=hp&nen=2012&kbn=13&pcd=45&ccd=

【プログラム概要(WEBより抜粋)】
グローバル社会が進展する中、我が国は先進諸国に先駆けて少子高齢化社会に移行し、加えて省資源の国として、様々な社会的課題に直面しています。高度な経済成長は終焉し、私達は持続可能な社会を構築することを求められています。このような時代に、グローバル化が進む世界の中での我が国の位置を的確に把握し、先進諸国を先導するような次世代社会を設計することは喫緊の課題です。
本プログラムでは、日本の社会構造や産業構造の変遷、世界の中の日本の強み・弱みをグローバルな視点から把握・分析し、俯瞰的・大局的な知を修得します。これらをもとに、グループ・ディスカッションを含めて、現代の日本が抱える課題を分析し、それらに対する解決法を構想・議論し、持続可能で安心・安全な日本の進路をデザインします。

 

最近は、

「地球環境」だとか、「持続可能」だとか、「低炭素社会」だとか、

ちょっとかっこいいような言語だけが先行していて「暮らしのリアリティ」がないままに、

研究対象にしてしまう学生が多い。

 

そうではいけない、っということで、

私が関わっている、ありのままの 「地域(農林漁業)」の話を伝えました。

少人数形式でしたが、意識の高い学生さんが多く、私も多くの学びがありました。

受講後、1時間後、すぐに、メールによる感想を頂きました。

 

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古川 様

 

本日はお忙しい中素晴らしい

お話しをいただきありがとうございました。

大阪大学大学院法学研究科の●●です。

 

私はコンサルタントという職業の方が嫌いでした。

 

私が接したことがあるコンサルタントの方は、

頭でっかちで、口ばかり達者で、『コスト』の話ばかりで、

なんだかだまされたような気分になるようで、

古川様のように理念の話をされる方は初めてでした。

 

なるほど、確かに一次体験が足りないと分からないものなのだなぁ、

と思いながら聞いていました。

 

僕は『理念』よりも『利益』派ですが、

それは社会人やってきていて、もっとお金があればできることがいっぱいあるのに。。。

と思ってきたことによります。

 

どれだけ素晴らしい『理念』があっても、

大きなことをしようと思えば思うほど多くの人を巻き込む必要性が出てきます。

 

多くの人を巻き込もうとすればするほど、自分の期待した通りに動かすことが難しくなります。

自分の『理念』の方向に持っていく手っ取り早い方法が『利益』なのかなぁ、

というの今のところの自称リアリストの私の実感です。

 

もっとも、『理念』だけで賛同者を集められて何か成功させる

というのは、昔成功させたことがありますが、まるで麻薬のようですね。

その味が忘れられない人だけがそういった仕事を続けられるということでしょうか。

 

それと、今とっていたメモを見てふと思い出したのですが、

情熱=『好き』×『憤り』と仰っていましたが、好きなものだからこそ、憤るのではないのかなぁ、と思いました。

 

ちなみに私の場合、

情熱=『好き』×『失敗(or挫折or敗北)』

です。

実際に失敗してからでないと学べない人間なので。。。

 

長々と意味の無い文章で失礼いたしました。

この夏休み中に宮島→石見銀山→大山→金沢と

旅行する予定にしていますので、

途中で山を眺めた時に今日のお話が蘇ると思います。

 

ありがとうございました。

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もう一人も、その日の夜に感想メールをすぐ頂きました。

紹介致します。

 

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㈱古川ちいきの総合研究所

古川大輔 様

 

夜分遅くに失礼します。

大阪大学工学研究科M1の××です。

 

昨日は貴重なお話ありがとうございました。

 

とても楽しく聴かせて頂きました。

 

今まであまり林業について深く考えたことが無かったので、

今回の講演を良い機会にしたいと思います。

 

講演の中で一番印象に残ったのは、

未来を変えるのは現場の積み重ねでしかないということです。

 

これはあたりまえのことですが、

知らず知らずのうちに実感が薄れてしまうと思います。

大きなビジョンを考えることも大事ですが、

実際に現場に行ってみることが何より重要であると改めて感じました。

私は現在まちづくりの研究を行っているので、

これからもっと現場に足を運び、現地の活動に参加していきたいと強く思いました。

 

今回の講演はとても良い勉強になりました。

とても楽しかったです。

お忙しい中ありがとうございました。

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こういう反応は嬉しいですね。

また、ぜひ、お会いしましょう (古川)

 

Posted by admin on 金曜日 8月 24, 2012 Under — 大学連携, すべての記事, 講演&研修 報告

5月13日に、弊社代表の古川が講演をさせていただいた、

NPO法人 京都・森と住まい百年の会 様の会報誌「百年便り」に、講演の様子を掲載していただきました。

 

京都府内産材をはじめとする、国産材の利用をすすめるための普及啓発などを行っておられ、

メンバーは、山林所有者、製材業、建築業、学生や一般社会人など、

立場を超えて、森林と「住まい」のよりよい関わり方について語り合う会です。

 

講演の中では、林業について、マーケティングについて、

基礎的な考え方や、事例紹介などをさせていただきました。

 

講演の後は、会のメンバーの方々とお食事を囲み、京都の林業の現状などについて、お話させていただきました。

 

川上~川下の立場を超えて連携していくという姿勢は、

弊社の研究会等と、近い部分があります。

 

このような集まりにお招きいただき、こちらも刺激を受けました。ありがとうございました。

そして、

会報に同封されていた、こちらのお知らせ。

「百年サロン」というイベントを開催されるそうです。

こちらも、色々な切り口からのお話が聞けそうで、おもしろそうですね!

我々も負けずに、議論の場づくり、情報発信に努めて参りたいと思います。

(岩井)

 

Posted by admin on 土曜日 8月 4, 2012 Under すべての記事, 講演&研修 報告