平成24年 8月23日(木)
大学時代の先輩との出会いとそのご縁で、
大阪大学大学院(法学研究科)で、一コマ講義を致しました。
今回は、特別講座という枠で、
「持続可能な日本の進路を考える
-成熟期を経た省資源・少子高齢化の日本の安心安全な進路のデザイン-」
というお題。
https://idiscp.osaka-u.ac.jp/gakusai/hp/index.php?cn=han311&direct=hp&nen=2012&kbn=13&pcd=45&ccd=
【プログラム概要(WEBより抜粋)】
グローバル社会が進展する中、我が国は先進諸国に先駆けて少子高齢化社会に移行し、加えて省資源の国として、様々な社会的課題に直面しています。高度な経済成長は終焉し、私達は持続可能な社会を構築することを求められています。このような時代に、グローバル化が進む世界の中での我が国の位置を的確に把握し、先進諸国を先導するような次世代社会を設計することは喫緊の課題です。
本プログラムでは、日本の社会構造や産業構造の変遷、世界の中の日本の強み・弱みをグローバルな視点から把握・分析し、俯瞰的・大局的な知を修得します。これらをもとに、グループ・ディスカッションを含めて、現代の日本が抱える課題を分析し、それらに対する解決法を構想・議論し、持続可能で安心・安全な日本の進路をデザインします。
最近は、
「地球環境」だとか、「持続可能」だとか、「低炭素社会」だとか、
ちょっとかっこいいような言語だけが先行していて「暮らしのリアリティ」がないままに、
研究対象にしてしまう学生が多い。
そうではいけない、っということで、
私が関わっている、ありのままの 「地域(農林漁業)」の話を伝えました。
少人数形式でしたが、意識の高い学生さんが多く、私も多くの学びがありました。
受講後、1時間後、すぐに、メールによる感想を頂きました。
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古川 様
本日はお忙しい中素晴らしい
お話しをいただきありがとうございました。
大阪大学大学院法学研究科の●●です。
私はコンサルタントという職業の方が嫌いでした。
私が接したことがあるコンサルタントの方は、
頭でっかちで、口ばかり達者で、『コスト』の話ばかりで、
なんだかだまされたような気分になるようで、
古川様のように理念の話をされる方は初めてでした。
なるほど、確かに一次体験が足りないと分からないものなのだなぁ、
と思いながら聞いていました。
僕は『理念』よりも『利益』派ですが、
それは社会人やってきていて、もっとお金があればできることがいっぱいあるのに。。。
と思ってきたことによります。
どれだけ素晴らしい『理念』があっても、
大きなことをしようと思えば思うほど多くの人を巻き込む必要性が出てきます。
多くの人を巻き込もうとすればするほど、自分の期待した通りに動かすことが難しくなります。
自分の『理念』の方向に持っていく手っ取り早い方法が『利益』なのかなぁ、
というの今のところの自称リアリストの私の実感です。
もっとも、『理念』だけで賛同者を集められて何か成功させる
というのは、昔成功させたことがありますが、まるで麻薬のようですね。
その味が忘れられない人だけがそういった仕事を続けられるということでしょうか。
それと、今とっていたメモを見てふと思い出したのですが、
情熱=『好き』×『憤り』と仰っていましたが、好きなものだからこそ、憤るのではないのかなぁ、と思いました。
ちなみに私の場合、
情熱=『好き』×『失敗(or挫折or敗北)』
です。
実際に失敗してからでないと学べない人間なので。。。
長々と意味の無い文章で失礼いたしました。
この夏休み中に宮島→石見銀山→大山→金沢と
旅行する予定にしていますので、
途中で山を眺めた時に今日のお話が蘇ると思います。
ありがとうございました。
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もう一人も、その日の夜に感想メールをすぐ頂きました。
紹介致します。
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㈱古川ちいきの総合研究所
古川大輔 様
夜分遅くに失礼します。
大阪大学工学研究科M1の××です。
昨日は貴重なお話ありがとうございました。
とても楽しく聴かせて頂きました。
今まであまり林業について深く考えたことが無かったので、
今回の講演を良い機会にしたいと思います。
講演の中で一番印象に残ったのは、
未来を変えるのは現場の積み重ねでしかないということです。
これはあたりまえのことですが、
知らず知らずのうちに実感が薄れてしまうと思います。
大きなビジョンを考えることも大事ですが、
実際に現場に行ってみることが何より重要であると改めて感じました。
私は現在まちづくりの研究を行っているので、
これからもっと現場に足を運び、現地の活動に参加していきたいと強く思いました。
今回の講演はとても良い勉強になりました。
とても楽しかったです。
お忙しい中ありがとうございました。
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こういう反応は嬉しいですね。
また、ぜひ、お会いしましょう (古川)