いよいよ今年度最終回となりました、岐阜県木材・製材業経営強化セミナー。

今年のテーマは「連携」。

大きく分けると水平・垂直とありますが、前回ご紹介したものをおさらいしながら、再整理。

 

次に、㈱トビムシの法務担当、小林洋光氏をゲスト講師に、

「水平・垂直連携の理想と現実~連携するのは何のためか~」

というタイトルで、独自の目線から連携の分類、

「そもそも何のために連携するのか」を、「攻めの連携と守りの連携」という切り口から解説いただき、

異業界の事例や最新時事をご紹介いただきました。

 


また、今後他社と連携していくにあたり、一番多く不安の声が聞かれた「情報漏えい」に関して、
法務コンプライアンスの視点から対策についての解説をいただきました。

連携の際のみならず、日頃の情報管理においても役立つ内容で、

価値ある情報とは何か、会社の管理体制はできているかを改めて見直す機会になったと思います。

 

後半は、受講者自らが全4回の講義を経てまとめあげた、自社の経営ビジョンを
「経営まとめシート」に書き込み、ご発表をいただきました。

やりたい理念と、とりたい利益、3C等のフレームに当てはめ、
営業戦略を考えたうえで、

自社のビジョン(将来像)と連動した、連携の将来像を描いていただきました。

 

そして、「明日からできる基礎練習」。

ビジネスも部活動と同じように、毎日継続する基礎練習の積み重ねでレベルアップしていくもの。

今回のセミナーを経て、「これだけはやってみよう」という決意をしていただきました。

 

全4回にわたり開催しました今年度のセミナー。
2箇年を通して、自社の課題と展望、そして地域、県、日本の木材業界の課題と展望までを
見通していただけたのではないでしょうか。

引き続き、マーケティングレッスンを受けたいというお声もいただいており、

このご縁を大切にしたいと思います。

 

岐阜県の皆様、受講者の皆様、誠にありがとうございました。

 

Posted by admin on 土曜日 10月 12, 2013 Under — 選ばれる製材メーカー, すべての記事, 講演&研修 報告

 

岐阜県 製材業(林業・木材販売業)経営強化セミナー、第三回目を開催しました。

 

まずは、古川から、林業・製材業・木材加工販売業の経営に関して、
今回の参加者からのアンケートを取りまとめたものを発表し、
ビジョンや理念、収益体制、販促、営業、WEB、
商品開発、教育、環境配慮等の経営指標による現状を分析し、
将来目指すべく事業の発展性とマーケティングによる具体的手法を
提示しました。

さて、講義の内容はというと、

今回の内容は「事例に学ぶ 水平・垂直連携」ということで・・・

連携を「水平」、「垂直」、「異業種」の三つに分け、

それらの具体的な事例について多数ご紹介。

若者、よそモノ、FSC、行政に兄弟に、独り連携まで?!

1なぜ連携が必要だったのか?

2連携をする強み

3その連携が続いた理由(続かない理由) など

連携のカタチも、その発信の仕方も様々です。

古川がかかわってきた事例を中心にたくさんの現場のあれこれを(裏話も)お伝えし、各々でイメージを膨らませた後は、ワークショップへ。

3グループに分かれ、身近な「連携」について考えました。

今回のテーマに沿って、水平、垂直、異業種での連携を

思いつく限り書き出します。

身近に行われている連携もあれば、連携の「理想」もあり、

すると現状での「課題」が見えてきます。

水平、垂直連携は「この連携が出来ればもっと、こう良くなる!」という意見が、

異業種連携には「新たな可能性」を感じる声が多く挙がりました。

まとめて下さった様子がこちら。

A班のマップ

B班のマップ

このような意見をグループ間で発表し、みなさんで共有します。

熱く、賑やかなディスカッションが交わされていました。

 

さて、本セミナーは次回、最終回を迎えます。

内容は、まとめと課題 「自らの方針(ビジョン)を持つ」。

 

・各社課題発表

・ワークショップ「岐阜県下での水平垂直連携のビジョン共有」などを行い、

連携についての学びを、より具体化させていきたいと思います。

 

ちなみに、今回のセミナーでは営業力(コミュニケーション力)強化と実践力強化のための、

「1分スピーチに挑戦」コーナーもありました。

 

ここから、話題(具体)→仮説提示/ルール化(抽象)→自分事化(具体)

という思考の強化と、コミュニケーション力の強化をレッスンいたしました。

 

また、話題のテーマについてのトーク要請が、突然投げかけられるかもしれません・・・

最終回の10月12日(土)もどんな展開になるのか、乞うご期待です!

 

Posted by admin on 土曜日 10月 5, 2013 Under — 選ばれる製材メーカー, pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

今年度も始まりました!岐阜県「木材・製材業経営強化セミナー」

第1回を、岐阜県各務ヶ原市で開催し、30名近い方にご参加いただきました。

昨年度から引き続き参加の方だけでなく、今年から初参加、という方が半数以上で驚きました。

住宅駆け込み需要などから、好調の企業も多いですが、
いい時にこそ学びをと、お越しいただけたのでしょうか。

 

岐阜県主催の、岐阜県下の林業・製材業・流通業・工務店の方を対象とした
経営&マーケティングセミナーです。

(詳細はこちら https://chiikino.jp/?p=1785

 

全4回にわたり開催し、今年は「水平連携・垂直連携」を視野に入れた、
課題解決のためのワークショップなどを行います。

 

初回は、昨年度のおさらいということで、マーケティングの基本フレームをダイジェスト版でお届け。

 

 

怒涛の勢いとなってしまいましたが、ご質問や、クイズに対するユニークな回答もあり、
みなさまの意識の高さ・熱意を感じました。

中には

「モチベーションアップのために、次回までの宿題を出してほしい!」

というお声まであり、熱いみなさまと出会えたことを光栄に思い、
ますますご期待に 応えたいと思います。

 

これから3回にわたり続きます本セミナー、次回は9月14日(土)です。

途中参加も可能ですので、基本的に岐阜県内の業者様に限りますが、
以下、岐阜県林政部 県産材流通課へ直接お問い合わせください。
岐阜県林政部 県産材流通課

FAX:058-278-2705   mail: c11545@pref.gifu.lg.jp

 

★受講者の声~参加者アンケートより~

~~~

今日はじめて参加させていただきました。内容はとっても新鮮で楽しかったです。

~~~

林業・木材業は、異業種に学ぶことが多いのを改めて感じました。次回も楽しみです!

~~~

社会人2年目ですが、スキルアップのため参加させていただいています。
まだ経営とは程遠い段階なのですが、会社の将来を担う人材となれるよう、一生懸命勉強したいです。

~~~

是非4回とも参加させていただきたい。
次回への課題までいただけると、モチベーションもさらに上がると思います

~~~

Posted by admin on 土曜日 8月 31, 2013 Under — 選ばれる製材メーカー, pick up, お知らせ, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

いよいよ最終回となりました、林業大学校での講義。

和知駅を降りると、とにかく暑い!

そして、講義も熱く・・・

 

今回はゲスト講師として、㈱トビムシ(弊社 相談役)の小林氏をお招きし、

法務・コンプライアンスについてのレクチャー。

 

「『契約』というと何となく難しそうに感じて、避けてしまいがちなテーマですが、

ペットボトルを自販機で買うことも、切符を買って電車に乗ることも、

『代金を支払うことでサービスを受けられる』という契約をしているのです。」

 

わかりやすく身近なものに置き換えながら、基本的な
「国産材の品質とは」「瑕疵とは?」というところから解説いただきました。

受講後の休憩時間には、受講生から実際のトラブルやクレームについての相談もありました。

改めて振り返ってみると、日頃からトラブルにならないための
「考える癖」をつけ、反省し、「勘」を養うことが大事ですね。

 

後半は、みなさまに最終課題として出させていただいた

「経営総まとめシート」の発表会。

 

理念と利益、3C、製造業・小売業・サービス業としての今後の展開、各種戦略、
さらに情報発信、ロゴマーク等について、自社の目標を書いていただきました。

中には、シートの別冊まで作り、詳しく書き込んでいただいた方もいらっしゃり、

みなさまそれぞれに自分の言葉で、新しいフレーズもつくりながら、個性的にプレゼンテーションいただきました。

【写真:びっしり書き込まれた「経営総まとめシート!」】

 

書いてみての感想は・・・?

 

「文字にすることは自分に対しての約束。(実現できるのかこわくなったが)」

「ぜひ、会社の若い子たちとも一緒に考えながら書いてみたいと思った。」

「改めて文字にしてみると、自分が言葉について何となくあいまいな定義しか持っていなかったことに気付いた。」

「優れた木材」などぼんやりと表現していたが、分解してみると意外ときちんと説明できないと思った。

「森林組合の存在価値は作業だけではない。森林管理、コーディネート業だと思う」

「やはり『適期適施業』を大事にしていきたい」

「資産価値のあがる家づくりをしたい」

「木材で世界をデザインする!」

 

など、経営を見つめ直し、決意表明をしていただく機会にしていただけたかと思います。

はじめは聞き慣れない単語やフレームワークにとまどっておられたようですが、
最終的にはみなさま自分の考えをしっかりと持ち、表現するにまでいたり、
その成長に驚きました。

 

修了式では、木村副校長よりお言葉がありました。

「みなさま、経営高度化コースお疲れ様でした。

古川氏による、多岐にわたる事例の紹介や
マーケティングの基礎から経営フレームのレッスンだけでなく、
夢を描くこと、仕事の原点に返り、
原体験を考えること等惜しみなくお話を頂きましたが、

今回の講義の内容につきましては、
古川さんがおっしゃっていたよう、

やっているところはやっているんです。

知らなかったら負ける
そして
やらなかったら負ける

んです。

この高度化コースをもとに、異業種のやり方をヒントに 儲かる林業をやりましょう。

 

終了後、懇親会でも業種を超えて熱く語り、盛り上がりました。

5回にわたる今回のコースが、
京都府、そして各地の林業関係者がつながり、ともに前進するきっかけとなれば幸いです。

 

京都府立林業大学校の職員の皆様、受講者の皆様、本当にありがとうございました。

共に、業界を盛り上げて参りましょう!

 

Posted by admin on 日曜日 8月 11, 2013 Under — 大学連携, pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

 

7月度経営実践研究会の翌日は、中源㈱様主催の、
北山林業の伝統的伐採技法「本仕込み」の見学会へ。

研究会メンバーに加え、OBメンバー、一般参加合せて12名で参りました。

 

まず最初に、北山丸太が実際に使われている「㈲松文商店」様のショールームへお邪魔しました。

意外と知らない、床の間の意味、適材適所・バランスを考慮しての
素材の使い分けなどを学ばせていただきました。

 

材木屋としてはよだれが垂れそうな(?)美しい銘木の数々で目をこやした後は、

いざ、北山林業のメッカと言われる、中川地区を訪れました。

 

樹齢400年ともいわれる、巨大な「台杉」

この、ひとつの株からいくつもの幹を伸ばす仕立て方こそが、北山林業独特の技術です。

株の上の幹を択伐をすることで、継続的に収穫が得られるようにと考え出された技法ですが、

2年に一度の枝打ちなど、小まめな手入れと技術を必要とします。

収穫された素材は、丸いままタルキなどに用いられます。

 

 

こちらは、集落の中にある中川八幡宮のご神木。

こちらも樹齢400年を超えているそうです。

北山でメジャーな品種「シロスギ」の母樹であり、DNAとしての、北山林業のアイデンティティです。
これだけの樹齢になっても、真っ直ぐで真円に近い幹を持つのは、
さすが、通直・完満・真円を特徴とする北山杉のお母さんです。

 

 

集落を散策した後は、京都北山丸太生産協同組合様にお世話になり、
北山杉の特徴などをレクチャーいただきました。

 

お昼ご飯を済ませた後は、いよいよ本仕込みの現場へ!

 

土場から歩くこと約10分・・・

 

山の中に、白く光る木肌を発見!!

なんと、地上10m以上の高さに、職人さんの姿!

伐採した木を一本の木に立てかけ、「ヤリ」を組んでいます。
さらに立てかけた木の皮を、木べらを使って一本ずつ、剥いていきます。

木を登るのに使う道具は、縄と木の棒だけ・・・

 

 

これこそが、真夏に行われる北山の伝統的な伐採方法「本仕込み」。

水圧バーカーなどがなかった時代、人の手で杉の皮を剥きやすいのが真夏のこの時期。
また、表面の細胞がやわらかい時期に伐採することで、冬季に伐採したものに比べ、干割れが少なくなります。

葉を付けたまま天日に干すことで、葉と幹表面の両方から乾燥を進められることも、
乾燥機の無かった時代に、できるだけ山で軽くして人力で運ぶための工夫です。

自然の力をうまく利用した、非常に合理的な方法ですね。

 

 

とはいえ、丸太産業の不振や職人の高齢化などから、
この技法を行える職人集団も北山でただ一組となりました。

樹上で作業する、極めて危険な作業。
息がぴったりと合う、「組」にしかできない技です。

 

最後は、中源様の倉庫にて、丸太を磨く体験。

丸太を出荷する前の、最後の仕上げです。

現在は水圧などで磨かれていますが、この地域にある「菩提の滝」の滝壺の砂で、昔は女性たちの手により磨かれていたそうです。

この砂は、上流から川の流れで運ばれてくる際に角が取れ、丸くなっているため、
丸太に傷がつきにくいそうです。

日本の林業の中でも、かなり特殊といえる北山林業。

木材業界にいても、なかなか触れることが少なくなってきましたが、
今回はその育林、伐採の現場、そして製品、空間へとなる過程を見学することができ、
木材人として知っておくべき、知識教養、そして学びへと昇華できたのではないでしょうか。

今後もこのような機会をつくっていきたいと思いますので、ご期待ください。

Posted by admin on 土曜日 8月 3, 2013 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

4回目となりました、林業大学校での講義。
今日も、京都駅から電車に揺られて1時間半、「和知」駅近くにある校舎へやってきました。

 

まずは前回いただいた質問への回答から。

漠然とした質問から、講義中に登場した経営フレームに重ね合わせた
具体的な質問へと変わってきました。

中には、「懇親会しましょう!」というお声もいただき、
ワークショップやディスカッションを通して、業種を問わず受講者どうしの交流も深まってきたようです。

次に、質問の中にもありましたが、

情報発信のためのツール、ホームページとアプローチブックの効果的な作り方について解説。

まず業種別にグループに分かれて、記載すべき項目についてディスカッションをしました。

我々のサービスをお客様に説明するのに、必要な情報はなんだろう?
どういった工夫をすれば、伝わるだろう?

各グループでまとめて10項目に絞り、発表をいただきました。

 

企業理念、商品・サービス情報、価格、
さらに施工・施業事例、お客様の声など、必須項目が挙げられましたが、

なかには、AIDMA理論と組み合わせて構成された応用編の発表もあり、
すばらしい応用力に、ほかの受講生のみなさまも刺激を受けていたようです。

そして意外と出てこないのが、「社員の顔」。

「個人信頼」が、企業が選ばれる理由のひとつであり、
最後はそれに尽きる!という人もいるほど。
ぜひ、社内コミュニケーションを高めるためにも、おすすめいたします。

その他、業種ごとに少しずつ異なりますが、ポイントを解説しました。

 

その後は改めて、B to C と B to Bでの営業手法の違いについて、

シェアの理論について、など解説させていただき、

様々な林材業ビジネスからのマーケティング・情報発信の事例紹介として、
各社のアプローチブックやHPを紹介いたしました。

 

いよいよ次回は、最終回。

「経営まとめシート」として、今回のコースでご紹介した経営フレームに合わせて、
最後はみなさんに自らの理念や戦略をまとめて、発表していただきます!

【宿題はこちら!!(古川)】

社会に出ても、まして学生時代にも、意外ときちんと習うことがない、この経営フレームというもの。

「フレーム病」になることは危険ですが、
改めて自社の方針を整理し、未来を見通すきっかけとして使っていただきたいと思います。

最終回が楽しみです!!

 

Posted by admin on 土曜日 7月 27, 2013 Under — 大学連携, pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

 

本日もやって参りました、京都府立林業大学校。

今回で3回目の講義となります。

 

まずは前回の復習ということで、受講生の皆様からいただいた「質問」「掘り下げて聞いてみたいこと」
について、解説させていただきました。

 

 

その中で「国産材を使う意味をどのように伝えればいいのか」という疑問対して、

①まず、伝える対象が誰かにより違う

②QCDをどう伝えるかを分解してみる

というステップで考えます。

 

まず、国産材使用の意義について、B to B と B to C の場合で、
訴求ポイントが違ってきます。

改めて、国産材市場において誰がBで誰がCにあたるのか、

整理するところから解説しました。

 

そして、前回からの宿題としても挙げさせていただいた、

「自社のQCDを分解する」という課題、

受講者の方にお答えいただきました。

 

たとえば原木の品質とは何なのか、細かく分解していただいたのですが、
意外と、(本当は知っておられるのに・・)みなさんからはっきりした答えが返ってきません。

 

それはシンプルに、たとえば「節」「年輪の数」「曲り」

といったことなのですが、
もっと製材業のイロハだけでも知っていると、色々と出てくるのかもしれません。

林業における素材品質とは、顧客品質とは何か、を
あらためて議論する機会となりました。

 

普段から分解して考えるくせをつけ、
いわゆる「A材、B材、C材」 と感覚だけで分けてしまわないことが、
林業における商品品質を高めることにつながりそうです。

質疑応答から、現場の課題が見えてきたような気がします。

 

【写真】休憩時間:受講生と古川が、熱心に原木流通について質疑応答!

 

そこから発展して、そもそも原木市場の役割とはなにか、

直送体制さえ取ればいいのか、といった議論になり、

休憩時間にも関わらず、熱心な質問と、受講生同士のディスカションとなりました。

 

だんだんと、盛り上がって参りました経営高度化コース。

 

・木材売上方程式
・AIDMA理論
・木材営業 7レベル
・マーケティング、セーリング、クロージング
・営業ツールのポイント(HP,アプローチブック)

といった内容でお届けしました。

皆様からのツッコミ、ご質問等もあり、ついつい話がそれてしまう部分は反省でしたが、
受講生の方々とともにつくりあげていく講義となればと思っています。

 

残すところあと2回、「懇親会もやりたい!」という声も挙がってきて、
川上~川下の異業種、同業種の多様なメンバーが集まったコースに、

また化学反応の可能性を感じています。

Posted by admin on 土曜日 7月 13, 2013 Under — 大学連携, pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

 

6/29日、三重県四日市市にて

水源の森フォーラム2013 「林業は生き方だ!」 が開催されました。

弊社は協力として、企画アドバイス、フライヤーデザインをサポートさせていただきました。

 

80名の定員に対して、定員を超えるお申込がありました。

林業に興味のある学生から、リタイアされ自主的な活動を行っている方まで、

老若男女、幅広い層の方にご参加頂きました。

 

最近は、林業関連のフォーラムに参加する若者や女性も増えてきたように思います。
今回も、パネラーに女性が2名いることもあり、女性率も高くなっていました。

 

プログラムは、

午前中 : 7名のパネリストたちによるリレートーク

午後 : パネリストと参加者、全員参加でのワールドカフェ方式グループディスカッション+発表

と、一日がかりです。

午前中には、弊社岩井もパネリストとして参加。

林業業界をマーケッター+若手+女性目線から見て、

情報発信の方法やその重要性などについてお話をさせて頂き、

その他林業女子会、若手林業サミットなどの「ワカモノ」を巡る動向についても解説させて頂きました。

 

その他6名のパネリストの顔ぶれは、

◆家業を継いだ女性林業家 濱口千穂 氏

◆ベテラン林業家 川端康樹 氏

◆Iターン林業者 伊藤庸司 氏

◆林業NPO立ち上げと高付加価値材販売 藤崎昇 氏

◆実家の製材業と組んだカフェ&インテリアショップを営む 坂丈哉 氏

◆地方へのインターンを経て、ネットビジネスを始めた学生起業 羽田知弘 氏

 

それぞれの立場から、その理想とやりがい、ぶち当たった壁について
等身大でリアルな問題提起がされました。

 

今回のタイトルは「林業は、生き方だ!」

しばしば公の場で議論されてきた、「林業とはこうあるべき」とする、技術論、政治論。

それらを経て今、実際に林業・木材業に生きることを志すワカモノも増え、

これからはそれぞれの「生き方」こそが、林業そのものであり、林業を変えていくのであり、
林業とは「生き方」のひとつである。

そんなメッセージを発する今回のフォーラムでうす。

 

林業に取り組みたい熱意を継続するめには、支え合える「仲間づくり」が必要なのではないか、

午前中はそういった結論で締めくくられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後はグループディスカッション。

8つのグループに分かれ、「あなたは森とどう生きますか?」という問いかけに対して、

参加者それぞれが自らの考えを話し合い、疑問・課題、または魅力に感じていることなど。

 

最後には各グループごとに発表を行い、

「若者の力をいかに活用するかが大切」 「林業従事者のみならず、質のよい消費者の育成も大切」

という意見から、 「5年後に林業革命が起きます!」 といった宣言(!?)まで

同じ問いかけにも関わらず、回答は様々でした。

 

あっという間の1日でしたが、三重県のみならず色々な場所から80名の人が集まったフォーラム

参加者からは

「このように色々な立場の方と話せる機会は貴重」

「今日の出会いを大切にしたい」

と声がありました。

 

今年度から森林環境税の徴収が開始され、来年度からはそれをいかに活用するのかが注目される三重県ですが、
まずは、このような議論の場づくりの継続が必要でしょう。

 

林業従事者、市民、行政、ともに垣根を越えて森林を考える。
そのきっかけとなれば幸いです。

 

最後に、主催の「森林施業NPO法人 森林の風」から

 

「私達は、定年後の人が多い団体ですが、まだまだ気持ちはワカモノです!

森林の作業だけでなく、こういった場づくりもしていきたい。

まだまだ元気にがんばります!」

 

という力強いお言葉がありました。

我々も元気をいただき、さらに新たな仲間・同志を得て、明日への熱意が沸き起こってきました。

 

今回のフォーラム企画からご一緒させていただいた、森林施業NPO法人 森林の風 の皆様、

パネラーの皆様、ご来場の皆様、

前向きでよき空気感の中で想いを共有できましたことに、感謝申し上げます。

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by admin on 火曜日 7月 2, 2013 Under pick up, お知らせ, すべての記事, 講演&研修 報告