京都、北山林業に残る伝統的な伐採技法「本仕込み」。

 

真夏のこの時期、伐りたての北山杉は人の手でするすると樹皮が剥け、

みずみずしく引き締まった素肌があらわに。

 

その装いを見ただけで、
幾度も枝打ちをし、丹念に育てられた物語が伝わってきます。

 

 

機械による乾燥技術や樹皮剥きの技術が発展していなかった時代、
美しくも力強いこの景色は、北山では「夏」の風物詩でしたが、
今は1組の職人集団のみが成せるものとなりました。

 

大切に育てられた北山杉は、
数日間の天日乾燥の後、山を降り、磨かれ、私たちの暮らしに届けられます。

 

これからも大切に残していきたい日本の原風景、日本人の心です。

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 9月 10, 2016 Under すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~


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