長く続いた梅雨が明け、本格的な暑さが迫りつつある令和元年7月29日。

 

三重県熊野市にて、弊社代表 古川が講演をさせていただきました。

 

テーマは「地域ブランド工務店になるための戦略とその実践」

 

古川と出会って10年になる野地木材工業株式会社 野地伸卓氏からお声がけいただき、お話しさせていただくことになりました。

ご用命ありがとうございます。

 

本講演は、野地様が事務局を務められている「みえ木の家ネットワーク」総会の基調講演でした。

当日は、工務店や製材業、行政の方など約30名の皆様にご参加いただきました。

 

 

【「5つの価値観」と「情熱」】

 

2時間の本講演は、前半と後半の2部構成としました。

前半部は古川の自己紹介を基軸に、<理念>をテーマとして「5つの価値観」を提示し、お話をしました。

 

「5つの価値観」

・源

・時間観

・土地観

・経済観

・キャリア観

 

また、古川の幼少期から、大学時代の川上村での体験を基盤とした、軸と理念とその根本にある「情熱」について、

 

“人生を変えた2枚のチラシ”

“持続可能な企業と世界のための理念と利益”

 

などの切り口でお話しさせていただきました。

 

そのような古川の原体験を基軸に、インターネットやAIが主流となり世界的ビッグデータを活用できる企業が覇権をなす世界であっても「5つの価値観」が大事であることをお伝えし、オリンピック・万博が過ぎ去ったあとも残り続ける「日本人の心」「これからの和」を創成するために京都北山で取り組んでいる事例などをご紹介しました。

 

 

 

【立米で語るより、億で語れ!】

 

前半部は「理念と価値観」についてテーマとしましたが、後半部は“製材、工務店 × マーケティング“というテーマでお話しさせていただきました。

 

 

まず、理念を守り、企業を継続させていくためには、理念と利益の共存が大事であること、一方で多くの企業が販売不振で倒産する現実を見ながら、林業木材に関わる我々として、いかに木を使ってもらえるようにし理念を具現化するためには、単なるセールスではなくマーケティングが必要である、ということなどをお話ししました。

 

 

そのうえで、日本の産業別の市場規模、林業分野の都道府県別の市場規模(生産額)を比較しながら「林業・木材業界では生産量(立米)を指標に考えることが主流になっているが、経営をしていくうえで重要なのは生産量よりも売上、売上よりも粗利である」ということの解説をしました。

 

 

林業と他産業、三重県と他府県の比較を生産額から見ることで、全体の規模感がつかめたかと思います。

このように市場の中でのポジショニング、立地によるポジショニングを把握したうえで、マーケティングを考えるきっかけになったのではないでしょうか。

 

 

 

 

そこから、工務店として顧客視点を改めて考えなおすため、“住宅10ニーズ”のフレームワークを行いました。

 

 

“住宅10ニーズ”は、顧客が住まいを決める際には何が決め手になるかということを古川が独自にまとめたフレームです。

 

 

また、3Cから自社の強み、地と図の関係から顧客意識が変化していくことなどお話しし、顧客から選ばれるブランド工務店になるための要素についてもお伝えしました。

 

 

そこから、弊社クライアントの取組より事例を紹介しました。

「どんな住宅に住みたいか」だけではなく「この地域で暮らしたい」というニーズが高まる中で、現地ツアーを開催したり、行政とタッグを組んで地域の発信をするなど、理念と利益を両立させた経営とともに、地方創生に積極的に取り組んでいる企業様の事例です。

このように地域の工務店として地方創生の役割を担うことも、新築着工戸数が激減していく中、2030年を見据えた行動として重要であることをお伝えしました。

 

【お客様の声】

 

講演会参加者の皆様よりご感想をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

 

「マーケティングとは何か、という基礎の部分を自分が知らなかったので入り込みづらいところはあったが、事例を見ていくと、こう売り出していけば良いんだな、ということが分かってきた。参考にして自社経営に活かしたい」(工務店経営&設計士A様)

 

「今回の講演を聞いて、みえの木の家ネットワークで国産材ブランドをつくり、全国の工務店にPRしていきたいと思った。」(工務店経営&設計士B様)

 

「モノを売るときには、顧客の立場に立って明確にニーズをつかみ、そのうえで自分たちの独自性を探し、アピールすることが大切だと講演を聞いて感じた。」(行政職員C様)

 

「話に引き込まれ、あっというまに終わってしまった。これから何十年とこの仕事と向き合っていくなか、(今回の講演会が)大きなポイントになりそうな気がしている。また、自分たちが尾鷲檜に縛られつつも守られつつ取り組んでいることも、この講演で見えてきた。今後はマーケティングフレームも使いつつ、顧客視点で経営を考えていきたい。」(製材業D様)

 

「理念の話がよかった。今の時代、講演で話された5つの価値観を持てるかどうかということはとても大事だ!『理念』『5つの価値観』というテーマで、いろんな会社が集まり、ディスカッションする場が今後あれば良い。」(製材業E様)

 

お伝えしましたマーケティングフレームを、一つでも多く参加者の皆様の実際の経営のヒントとしてご活用いただければ幸いです。

 

古川ちいきの総合研究所は、林業・木材、建築、マーケティング、これからの地方創生など、広く皆様にお伝えし議論を深め、理念と利益が共存した地域づくり、社会づくりをしていきたいと思っております。

 

講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。
ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。
過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

Posted by wpmaster on 金曜日 8月 2, 2019 Under 未分類

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