例年に比べ全国的に暖かな冬となっている12月15日(土)、
新大阪にて今年度4回目の大阪経営実践研究会、また今年最後の研究会(今年度最後となる第5回大阪経営実践研究会は2月25日を計画中)ということで大忘年会を開催しました。
すっかりおなじみのレギュラーメンバー、約1年ぶりに参加いただいた方、初参加者と様々な顔ぶれが集まった今回は、2018年の振り返り&2019年の抱負を1つのテーマに、皆様から様々なお話をいただく会になりました。
今回のメニュー
【1】ちいきの総研より報告
・「私のBefore After~山口県長門市(おもちゃ美術館)を訪れて~」(ちいきの学生インターン生報告)
・「脱補助金!?省エネコンサルの現場より、法人営業を説く」(ちいきの社会人インターン生報告)
【2】参加者近況報告
【3】プレゼンター発表
・発表①:「森林、木材の普及事業について」
・発表②:「木材店の地域マルシェについて」
・発表③:「ステッキ事業」について
【4】マーケティング講座
・「隣接業種への突破マーケティング」
・2018年ヒット商品ランキング
【5】参加者発表
・2018円の振り返り&2019年の目標
【6】ちいきの総研より情報提供
・今月のマーケティングトピックス
・ちいきのカルチャー
プレゼンター発表
今回は、3名の参加者からプレゼン発表をしていただきました。
■発表①:「森林、木材の普及事業について」(某一般社団法人 職員より)
京都府からご参加の某社団法人の職員様より、
自社で行う木材普及事業や、林業・製造業従事者への補助事業について中心にお話しいただきました。
また、ご自身が林業界に関わる仕事をしようと決めた6年前、初めての伐採を経験した際のエピソードもお話しいただき
その中で仕事を行う前提として「そもそも、何に『感動』を覚え、この世界で働いているか」という問いが印象的でした。
参加者の皆様にとっては、原点に立ち返り、自身と事業を見直すきっかけとなったのではないでしょうか。
■発表②:「地域マルシェについて」(某木材流通店 社員様より)
2013年に始まり今年で6回目、来場者は1日で1000人にものぼる、
滋賀県の某所、地元の多くの方にとって恒例となっているイベント
地域の「マルシェ」について発表いただきました。
本マルシェは、「顔が見えること、産地が見えること、日々が見えること」をコンセプトに地元の飲食店や雑貨屋が集まり、木材店のストックヤード(土場)で行うイベントですが、社員視点で、マルシェを始めるきっかけや6年間継続してきた中で課題となった出来事をお話しいただきました。
経営者ではないからこそ見えてくる社内の団結力や、地域に根付く地元企業としてのあり方に、研究会参加者も社員育成、社長との距離感などの学び(気づき)を共有いたしました。
■発表③:「ステッキ事業」について(某機械販売店 社員様より)
関西エリアで、木工機械・機械周辺部品の販売を主力とされている会社様からの発表。
新規事業として、ステッキ事業を展開し、木製のステッキの販売を行っており、
現在はEC専門店として楽天、ヤフー、アマゾンで3店舗を展開されています。
「杖はダサイ?」
従来のステッキの印象を一新した高級感あふれるデザイン性で、ユーザーの方々からの高い評価を受け、新たな市場開拓に挑戦されています。
来年には、初の実店舗をOPENされるということで、EC店舗で培ってきた全国のお客様からのレビューと実店舗ならではのおもてなしを組み合わせた出店構想について発表いただきました。
海外商品の取り扱い、EC販売は参加者の皆様にとっても新鮮な情報であったようで、EC事業の展開を視野に入れている参加者様の間では、夜の懇親会まで活発な意見交換がされました。
隣接業種への突破マーケティング
経営上第1に重要なこと。それは、得意な分野、長所伸展、一点突破です。
そして、収益さえ上がればいい、利益さえ出ればいいのではなく、突破したその後が大事です。
そのままで良いわけではありません。時代や経済の時流を掴み、自社の強みを活かした隣接業種への全面展開が重要です。
そこで、弊社代表古川より、財務体質を考えた中で、イベントを行う、啓蒙活動を行うことの意義・意味・戦略性について、弊社がよくつかう4つの戦略フレームでの熟考と行動が必要だということと、「林業(地域)のリデザイン7つのポイント」を、まとめとして、お伝えしました。
参加者の皆様にとっては、改めて、商品規格(納期・価格)という基本的な点から、
本研究会に参加されている隣接異業種との接点の重要性などを知っていただけたのではないでしょうか。
また異業種からの学びをどう自分の業界で活かすか。
そもそも、お隣の中国は「業界(エスタブリッシュメント)」という考え(垣根)がないため、新たな事業がドンドンでてきます。いずれ、日本の企業の経営者が殆ど中国人になってしまうかも!?。かたや日本は、なぜか「業界」という、大義名分(守り神)が好きで、理念の呪縛となりすぎて自らの首を絞めることになりかねなく、新たなビジネスが出来ていない。
純粋にマーケットに耳を傾けて、感じる力、動く力がどこにあるか。突飛押しもない異業種の事業をやるのでなく、本業の隣接しているマーケットにこそヒントが多数あります。その流れから、古川より5冊ほど、オススメの書籍を紹介し、実際のクライアントと実務で協業した事例をお伝えし、2018年最後の研究会の締めくくりとさせていただきました。
また、時流の掴みと2018年の振り返りを兼ねて、
日経トレンディ発表のヒット商品ランキング、
および弊社の独断と偏見で決めた林業・木材業界ヒット商品ランキングを発表しました。
詳細は、別ブログにまとめているので以下のリンクからご覧ください。
2018年、皆様にとってどのような一年でしたしょうか。
2019年には、5月からは新元号となり新しい時代の幕開け、10月には消費増税を控え、激動と変革の1年になるのではないかと予想されます。
これを機に、今年の振り返りと来年の目標を決めてみてはいかがでしょうか。
参加者の声
【Y様(木材流通)】
初めての参加でしたが、勉強になるお話もたくさんありました。
例えば参加者プレゼンでの、BtoB主力の業者が小売りで海外と繋がりを持っている事例は
学びになり、知識が広がったように思います。
また、講座内の「一歩先を見る」の言葉が印象に残りました。
これからの自身の業務においても、先を見た仕事をしていきたいと思います。
【T様(会計事務所)】
今年のヒット商品ランキングに絡めた林業界のランキング発表、素晴らしいですね!
どうやってこんな発想が結びつくのかと感心しました。また、古川さんの人生について、大変勉強になりました。
「自分で消費(体験)する!」その体験を大事にし、紹介いただいた本も読みたいと思います。
【T様(製材)】
久しぶりに参加しましたが良い話を聞けました。
参加者プレゼンのマルシェは以前から知っていましたが、進化具合が気になっていました。
自身がカフェをやっていた頃の「地域への情熱と想い」を思い出しました。
来年はもっと参加しますね!
【H様(工務店)】
ありがとうございました。いつも、元気や勇気の増幅する研究会です。 懇親会では、地元では相談できない、刺激的な情報交換が出来ました。(^-^) 自らの事業に活かし、進めていきたいです。
(さっそくに、研究会後、1週間以内で、参加者のそれぞれが、連絡を取り合ったり、訪問し合ったり、商材を購入しあったり、参加者の行動力も高く、次へ次へと動いています。)
さいごに
今年度の大阪経営実践研究会は、
残すところ、あと1回(2月)となりました。
次回は、2月23日(土)を予定しております。
是非、今回は参加できなかった方、初めて研究会を知った方も、参加をご検討いただけますと幸いです。
研究会内容の詳細は、以下のURL(大阪・経営実践研究会紹介ページ)からご覧ください!
https://chiikino.jp/blog/?page_id=187