平成26年5月12日㈪、
本日は大阪大学豊中キャンパスにて、ソーシャルデザインの授業で古川がゲスト講師をさせて頂きました。

 

 

この講座はソーシャルデザインの授業という事で、
地域再生と林業再生というソーシャルビジネスを実践する立場として、3年前からゲスト講師を務めております。

授業は全学部を対象に開講しており、外国語学部、文学部、工学部、基礎工学部、
理学部、薬学部、法学部、医学部、歯学部、経済学部、人間科学部と、
所属の様々な学生が今年も100人以上受講されました。

講義のテーマは「地域再生と林業再生~マーケティング特別理論と人生デザインを背景に~」という事で、

まずは、
・経営コンサル(林業コンサル)という働き方
・理念と利益
・日本の森林と林業
・マーケティング基礎講座
(市場規模、3C、消費の三要素、売りモノと売りカタ、地と図の関係)
についてお話しました。

 

 

また、この講義の受講生は1年生が多く、これから大学生活をスタートする彼らには、
「自分をデザインする7つのこと」というテーマについてお話しました。

人より一歩前に出るためには、どんな積み重ねが必要か。
また、自分の強みを発揮するために生かせるマーケティング的視点とは?

 

そして、自分の理念を追求し継続させる上で重要となる
好き×憤りの情熱方程式を紹介しました。

弊社のインターン生からも好き×憤りの情熱方程式を発表しましたが、
受講した学生にも自分に当てはめて考えてほしいと思います。

受講する学生の様子を見ていると、特に理念と利益のテーマのところで
深く頷いて反応する学生が目立ちました。

自由に科目を選べる一般教養の授業であえてソーシャルデザインを選ぶ彼らですから、
すでに自分が追求したい理念を持っているのではないでしょうか。

環境問題や地域社会の課題解決をしたいと話す学生が増えているからこそ
「ソーシャル〇〇」という言葉に注目が集まるのだと思いますが、
そこに利益を生み出す視点を加えて、理念を実現し継続させられる人材になってほしいと思います。

 

そして最後に、受講された学生から頂いたコメントをいくつかご紹介致します。

授業の内容に関して、熱く思いを語ってくれるコメントもあれば、
プレゼンについて分析するコメントもあり、 思わず読みいってしまいます。

いただいたコメントはすべて、大切に読ませていただきました。

===学生のみなさまよりコメント=================================

■Aさん
授業のテンポの良さに感動しました。

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■Bさん
自然保護したい側と、地域で農業をしている人の対立の話しがあったが、地域の本音とよそ者の理想がある中で、地域の視点に欠けるよそ者は無責任だと思います。実際に農業の手伝いをしているものとして、今日の講義は共感できるものが多かった。

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■Cさん
地域の中で、地域のために働きたいと考えていたが、自分が地域に必要とされるには、自分にしかない専門性(マーケティングなど)をしっかり身につけたいと思いました。

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■Dさん
ユーモアが合って話しが聞きやすかったです。
林業ということに今まで興味がなくて、林業と言うと山に入って木を切っているイメージしかなかったです。
しかし古川さんのように、いろんな形で林業に関わっている人がいることを知って、興味が湧きました。

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■Eさん
自分のやりたいことを自分の仕事に、という真っすぐな姿勢と、斬新な取り組みを続けていらっしゃるという所に感動しました。
古川さんの人生論と、柔軟で幅広い取り組みを忘れないようにして、今後のキャリアデザインに生かしていきたいです。
とても有意義で、今後の私の動き方の具体的な参考になりました。

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■Fさん
高校の時模擬店をやったことを振り返ると、理念なんてもってなかったかな、売れればそれでいいと思っていた、と恥ずかしくなりました。
私は自分のやりたいこと(世界史)と自分が有益な人間になれるもの(アラビア語)があるので、この大学に入りました。
思う通りの大学に入れたので、「何でも仕事につけたらいいや」、じゃなくて、「稼ぐことと社会貢献の両立」を考えた上で就職できるよう、4年間頑張りたいと、心から感じることができました。

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■Gさん
今までは社会に出るという経験もなく、学校では利益よりも理念の教育がありましたが、事実生きていくためには理念だけではいけないと思います。
どのようにしたら理念を持ち、利益を追求するか悩みながら、将来を考えていきたいです。

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■Hさん
「理念と利益」の話しにとても刺激を受けました。
私自身も、大学のボランティアサークルでボランティア活動に参加しており、夏休みには海外ボランティアに参加したいと思っています。
しかし今は親のお金で大学に行き、生活しているから、何も困らずそういったことに貢献して、金銭的利益がなくても気にしていませんが、やはりそういうボランティアの活動の中にも利益は必要だと感じました。
一方が他方に何かを与えるばかりでなく、やはり与える側にも利益がなければならないし、お互いがwin winの関係になるのが理想なのだと思いました。

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■Iさん
自分は中学・高校時代では学校の活動等でも無意識のうちに利益に走ったりしたことを思い出した。
受験勉強に関しても、蹴落としあいしか考えていなかった。これを機に理念について考えてみようと思う。

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■Jさん
事例も多く、大学生にも分かりやすい話しでした。
次々と言葉を話すことができるのは、きっと色々な体験をしてきたからだと思います。

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■Kさん
ハイテンションで人が集まってくるような雰囲気の方だと思いました。話し上手で、とても若々しく見えました。

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■Lさん
去年の夏に企業インターンをして、少しだけマーケティングについて学びました。
企業にコンサルとして入って行くこと自体は、おもしろそうですが、私にとって他社の売り上げを伸ばすことを一生繰り返すことに疑問を感じました。
そこで「林業」という理念や正義感が伴うものにコンサルとして入って行くことは、非常に面白そうだと思いました。
ある意味、コンサルとしてのNeeds×Wants×Storyにかなってるのかなと思います。

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■Mさん
プレゼンがとても上手で、一方的なプレゼンで終わるのではなく、クイズや挙手等を交えつつ聴講者も考えることができるような内容のプレゼンなので、とっつきやすかった。
また、パワーポイントの中に長文はあまり用いずにしゃべりが基本だったのもよかった。
僕もこれからプレゼンをする機会が増えるかと思うが、今日の古川さんのプレゼンはとても参考になりました。
また授業自体もとても面白く、普段の大学の授業なんかより数倍面白かったです。
今日は講義を聞けてとてもよかったです。

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■Nさん
自分は、将来何歳にアレをして、逆に昔あの日に何をしたかを覚えていなくて、目標はなく漫然と生きてきたように感じた。
しかし古川さんの言葉のように、少なくとも自分の一年の中で、ある目標を設置して、その目標を達成するよう頑張って行きたい。

自分は大学へ単純に建築の勉強がしたくてここに入ってきたが、入ってみた今でも何がしたいか分からない。
自分も情熱を持てる何かを見つけたい。

『情熱を持った人は憤りを持っている」という言葉は、きっとずっと忘れない言葉だと思う。
今回は本当にありがとうございました。

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■Oさん
私は国際協力に関心がありますが、利益ゼロのボランティア活動をしているだけでは生きていけないのは確かです。
国際協力をするためには、その人が他の人、他の国について考える余裕、行動する余裕を持っていることが条件です。
そこにははからずとも、経済的な余裕が含まれていると思います。
利益も理念も両立されねばならないと思います。

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■Pさん
「林業の集約化」の話しが印象的でした。
農地の集約化が海外の農産物に対抗するために必要という話しはよく聞きますが、林業でもあてはまると知り、とても驚きました。
官公庁でも細かく部署が分かれているため、柔軟・迅速な対応が困難になっています。

私は医師を志していますが、医療業界においても診療料が分かれており、様々な弊害が生じています。
そう考えると、林業の問題点は、日本の社会全体の問題ともいえると思います。

大阪人の笑いとはまた違う所で面白い講義だと思いました。
インターンは学部の関係上難しいのですが、これからもネット、TVなどで古川先生の動向を追いかけたいです。

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■Qさん
林業再生の活動を行っていて、そのような「いいことをしている」という話しをするのかと思っていましたが、話しを聞いて印象が変わりました。
ただのいい人ではなく、独創的で創造力のあるすごい方だと思いました。

私が生活をしている中でも、気にしたこともなかったような企業の戦略の視点で指摘をされ、驚きました。
3Cという考え方はこれからの人生でも役に立つと思います。

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■Rさん
林業で、理念と利益を両立したり、ソーシャルビジネスの視点から変えていく、というのが、すごく新鮮で興味深かった。
マーケティングの専門的な話しの触りも聞けてすごく楽しかったし、もっと知りたいと思った。

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■Sさん
ただ理想を語るのではなく、実際に生きていく中でどう社会とかかわるか、ということを考えている方のようで、こんなふうに仕事をしたいと思いました。

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■Tさん
やりたいこととお金を稼ぐことを秤にかけた時、どうしても理想ばかり追い求めたくなりますが、この言葉と、そして「顧客によって事業は定義される」という言葉を聞いて、お金を稼ぐことも考えないと社会に貢献したり、必要とされることはないのだなと思いました。
親に、将来お金になるかどうかも考えなさいと何度も言われて、悔しい思いをしましたが、少し理解できた気がします。

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■Uさん
社会人になってから、自分だけの卒業式を作ることが大事という話しは非常に納得できました。
私はこれまで大学受験、資格取得に向けて努力してきました。
これから社会人になる中で、私たちは自分で目標を設定し、そのために努力する自助努力が必要なんだと思いました。

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たくさん頂いたアンケートに感謝とお礼を申し上げます。
また色々と機会があれば、よろしくお願い申し上げます。

■今回の講義を受講された学生のみならず、インターンに興味がある方は、遠慮なくご連絡ください。
【古川ちいきの総合研究所 インターン希望】と件名に記入いただき、以下のアドレスまでご連絡ください。

■また、大学や行政、林業・木材関係の企業で、古川の講義、出張講座を受けたいという方も
以下のアドレスまでご連絡ください。

みなさまからのご連絡、お待ちしております。
㈱古川ちいきの総合研究所 Email⇒info@chiikino.jp

 

Posted by admin on 火曜日 5月 13, 2014 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告
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