地域おこし協力隊起業アドバイスのため、島根県奥出雲町へ。そして、帰路の途中、島根県日南町の道の駅「にちなん日野川の郷」に立ち寄りました。建物にはFSC®森林認証材が用いられ、取扱商品やサービス内容を通じてカーボンオフセットが推奨されています。ちなみに日南町公式キャラクターの「オッサンショウウオ」にも会えますよ。
地域おこし協力隊起業アドバイスのため、島根県奥出雲町へ。そして、帰路の途中、島根県日南町の道の駅「にちなん日野川の郷」に立ち寄りました。建物にはFSC®森林認証材が用いられ、取扱商品やサービス内容を通じてカーボンオフセットが推奨されています。ちなみに日南町公式キャラクターの「オッサンショウウオ」にも会えますよ。
2017年10月21日、東京都内で開催された、東京第42回育樹祭プレイベント「国民参加の森林(もり)づくり」シンポジウムに、弊社代表古川がパネリストとして登壇させていただきました。
会場には、林業・木材業関係者、そして森林ボランティアに参加する市民の方々を中心に、約200人が集まりました。「いま“市民”は森林の何に注目しているか!?」と詳しい開催レポーティングは、今週末28日(土)の大阪経営実践研究会で、古川よりお話させていただきます。
【H29年度第3回 大阪経営実践研究会】のご案内(10/28)
さて今回は、木にまつわるエピソードについて、特に古川の印象に残っているエピソードを一つ。基調講演を務められた、山田五郎さん(編集者・評論家)が「自然と共にいきる木との関係性」について紹介される中で、教えていただきました。
突然ですが、「経度の発見」という言葉をご存知ですか?それは「古川も、世界史の授業で習った記憶がない」とても興味深い内容でした。例えば南北(緯度)の関係は太陽を調べることで分かっていましたが、東西の動きを知ることが当時の大きな命題でした。コロンブスは、アメリカをインドと認識して西インド諸島、インディアン等々と名付けたことも、経度が分からなかったゆえ、と言われます。そのような情勢の中、経度(東西)を知る方法は、現在でいう30億円相当の懸賞金を掲げて集められました。そして考えられた方法は2つ。
1)何かの星に着目する
2)時差に注目する(狂わない時計を持っていけば、南中時の時刻差で経度が分かる)
というものでした。
それでも、ホイヘンス(オランダ)が作ったヒゲゼンマイ時計では、1日およそ10分の誤差が生じるため、正確な時刻計測による経度の発見には至りませんでした。さらにイギリスでは、ニュートンが委員長を務める「経度委員会」が発足されました。しかし、その後暫くの間も、経度の正確な測定方法は発見されません。しかし、漸くここで、経度の発見と木の関係に繋がります。1736年、大工のジョンハリソンが「俺らの時計を使ったらどうだ?」と提案します。それが、木の歯車時計だったのです。それは放射状に木を組んで作られた時計でした。
木材ならではの
1)温度変化しないこと
2)錆びないこと
3)軽いこと
という特長が生かされたジョンハリソン大工の時計によって、正確な時間を計測でき、これによって経度の発見に至ったのです。ちなみにこの方法は貴族の中で円滑に認められず、賞金が出るまで20年も掛ったという後日談も教えていただきました。
「木の文化というのは、自然の文化(人間の営み)であり、相反するものの、共存である。」
「人間が、自然の欠点を補って文化となっていく。」
基調講演の最後、山田五郎さんは、このようにお話されました。林業に携わる方々から見ると、「自然こそが人間の欠点を補ってくれている」と補完関係を述べられるかもしれません。しかしながら、一方で、人間こそが、自然に唯一、大きな手を加えられる生き物であるという視点であれば、文化を生み出すのは我々自身であると気付かされる講演でした。「経度の発見」と木の文化。他にもクリスマスや欧米のお祭りにおける、木との関係。ヨーロッパの文化を対象に、旅するように木のお話を教えていただきました。国民参加の森林づくりシンポジウム。最も聴衆の注目を集めたテーマは何だったでしょうか?詳しくは、10月28日(土)大阪経営実践研究会in新大阪でもお話しいたします。
★開催のご案内はこちら
【H29年度第3回 大阪経営実践研究会】のご案内(10/28)
20年という周期を定めて社殿を更新し、新たな社殿に神体を移す伊勢神宮の「式年遷宮」。その式年遷宮で用いられるヒノキを中心とした木材は、どのような森で育まれているのでしょうか?来たる11月17日~18日に開催される産地巡礼では、この式年遷宮の背景を辿ります。三重県の伊勢神宮で、林業施業と大工技術の継承を命題としている20年ごとに行われる式年遷宮では、なんと1回の遷宮で1万本以上のヒノキが用いられるそうです。持統天皇4年(690年)に第1回が執り行われた式年遷宮制度(天武天皇のご発案)ですが、長い歴史の中で一時的な中断はあったものの、約1300年の長きにわたり続けてこられました。この度は、産地巡礼で木曽ヒノキ備林を訪れる前に、簡単に予習してみませんか?そして、現地ガイドからの案内を楽しみに当日を迎えましょう♪
今回の産地巡礼では、木曽ヒノキ備林と呼ばれる加子母裏木曽国有林を訪れます。この木曽ヒノキ備林からは、伊勢神宮式年遷宮の御用材をはじめ、日本を代表する文化財的な建造物への木材供給が古くから行われてきました。木曽ヒノキ備林の概要は、面積約730ha、標高820~1,820m、木曽ヒノキ択伐で育成複層林施業が行われています。平成10年の標準値調査によると、全体蓄積32万㎥のうち、樹種別の蓄積割合はヒノキが76%、サワラが23%、その他の樹種が1%。「ヒノキ備林」の名の通り、ヒノキが多くを占めています。その備林の樹齢は約300年~400年で、平均直径は50~80cm、平均樹高25mと、データからも大径木が並ぶ景色を想像できますね。(参考:木曽ヒノキ備林(旧出ノ小路神宮備林)案内の取り組みについて:東濃森林管理署 http://www.rinya.maff.go.jp/chubu/gijyutu/siryousitu/pdf/181.pdf)
木曽ヒノキ備林のある木曽と言えば、木材界で知られている言葉の一つ「木曽五木」。木曽五木とは、木曽地方を代表する5つの樹種を示します。それは、アスナロ、サワラ、ヒノキ、ネズコ(クロベ)、コウヤマキの5つですが、頭文字を取って、「あさひねこ」と語呂合わせで覚えることもあります。どうして木曽の山々には、ヒノキを中心とした特定の樹種が残っているのでしょうか?それは、1624年、尾張藩による禁伐統制から始まった森林保護施策に起因しています。無許可での木曽五木の伐採を禁じるために、なんと江戸時代には「木一本、首一つ」と呼ばれるほど、無許可で木曽の木々を伐採することは、重罪に課せられたのです。よって現在の木曽ヒノキ林が成立したのは、平均樹齢から考えて、江戸時代の森林保護政策が大きな要因と考えられています。こうして育まれた木曽の備林からは、姫路城「昭和の大修理」のほか、昭和以降、歴史的木造建造物の修復などに木材が供給されています。なお、今回の産地巡礼では、木曽ヒノキ備林ならではの伐採方法や森林づくりの計画についてもお話をお聞きします。神宮備林ならではの時間軸で紡がれている森づくりについて、現地ガイドの案内と共に学びに行きませんか?
チラシダウンロードは、画像をクリック↓↓
こちらの内容では、中津川市加子母村へ移動します。東白川村の隣の中津川市になりますが、伊勢神宮の式年遷宮にて納るためのヒノキ備林を現地専門ガイドにご案内いただきます。次回の式年遷宮を前に伐採を控えているため、この時期を逃すとチャンスがありません。神事ならではの特殊な伐採方法が継承されている場所ですが、まさに今年、これから伐採予定のお話が聞ける貴重な機会です!
大阪で隔月開催する「経営実践研究会」の特別編として、経営セミナーを開催します。田口社長を始め、Clubプレミアム国産材の経営者が集まる参加型ディスカッションも必見!下記のテーマを中心としたセミナーをお届けします。
★ Clubプレミアム経営者による特別講座(講師:株式会社山共 代表取締役 田口房国社長)
1)5期連続業績向上のヒケツ
2)首都圏への納材、香港等の海外展開について
3)森林組合と連携、新たな人材育成、副社長制度の取
4)clubプレミアム国産材、プレミアムとは何か
5)先代からの家業の継承と発展、その後の経営のウラ
6)東白川村の村づくりと自社経営
★ 株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役 古川大輔 講
1)東京オリンピック後こそが勝負、地域ブランディン
2)財務と物流で、差別化すべく3つの経営ポイント
3)林業、製材業も人材募集や人材育成は戦略人事の時
★ 参加者ディスカッション&交流会
1)既存の研究会メンバーとビジョン&課
2)異業種の参加者にも内容をシェア⇒ディスカッション
3)最後に古川が「本日のまとめ」と題して、皆さまの経営へのメッセージを要約
+α:夕方からは、美味しい夕食と懇親会♪
山林
東白川村の隣町、白川町へ移動し、東濃ひのき製品流通協同組合が運営するバイオマス発電所を見学します。ちなみに同組合は、株式会社山共の田口代表が現在、代表理事を務める団体でもあります。バイオマス発電事業のみならず、同組合で製造している小径木丸太や、杉の梁桁材の集荷の仕組みや加工の流れも見学させていただきます。
持つべきものは、「近くの異業種、遠くの同業種!」。全国から集まる遠くの同志と懇親会やディスカッションでじっくり語らう時間を設けています。地元や異業種の間では言いにくい経営の悩みも、この機会に経営者同士で相談、投げ掛けてみてください。
日付 | H29年11月17日(金)~18日(土) |
場所 | 岐阜県東白川村~中津川市加子母村 |
定員 | 先着15名 |
参加費 | 30,000円(税抜)【会員は無料】 ※交通費、宿泊費、懇親会費、昼食代は別途。 ※宿泊手配は、事務局が代行いたします。 |
キャンセル料 | 宿泊、交通などの手配により、開催日から逆算し 下記の通りキャンセル料が発生しますので、ご注意ください。 ・7日前まで(10日):宿泊費の20% ・6日前~3日前(11日~14日):宿泊費の20%+交通費 ・2日前~(15日~):宿泊費の30%+交通費+受講費 ・当日(17日):全額 |
お申込方法 | メール: info@chiikino.jp
お電話:06-7878-6376 FAX :06-7878-6326 |
お申込内容 | ①お名前 ②ご所属 ③業種(林業、製材業、木材流通業、建築業、その他) ④メールアドレス ⑤お電話番号 ⑥交通手段(自家用車・電車やバス) ※上記をメールまたはお電話、FAXでお伝えください。 |
締切り | 2017年11月8日(水)まで ※定員に達し次第募集を締め切ります。 |
下記のお問い合わせフォームから、『お申込内容』をご記入の上、お申込みください。
「日本で最も美しい村 」にも選出されている、岐阜県東白川村。裏木曽山系の山に囲まれ、古くからの木材産地としても名を馳せてきた地域です。今秋の産地巡礼は、ここ東白川村で林業と製材業を営む、株式会社山共 が舞台です。今回のコラムでは、株式会社山共の拠点である東白川村についてご紹介します。続きはこちら。
東白川村から、首都圏のみならず今や海外まで販路開拓を目指す山共ですが、そんな山共の代表・田口房国三と弊社代表・古川の出会いは、当時2人が34歳、今から6年前のことでした。今回のコラムでは、古川の日記を遡り、山共・田口代表と古川が歩んできたブランディング中のエピソードをお届けします。それは、田口社長が代表取締役に就任し4年目の出来事でした。・・・続きは、こちら。
こちらは2017年5月31日に完成した、東京大学総合図書館別館の地下1階「ライブラリープラザ」の建物。天蓋に使われた2,200本の杉は、東白川村久須見地区から産出され、山共で製材された納材事例です。立木の状態から何度も設計士、施工者の方々と打合せを重ね、20人近い人数で進められた2年掛りでのプロジェクト。このような大きなプロジェクトも完遂できるようになるまでに、多くの苦悩がありましたが、山共ではどうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか? ・・・続きは、こちら。
「田舎でデカい夢を語るとバカにされるが、ここでは夢を語れないとバカにされるんだ。それが良いよね。」産地巡礼の開催を前に、“なぜ田口社長は、経営実践研究会に集まるのか”。そんな話をお伝えしたいと思います。・・・続きは、こちら。
「田舎でデカい夢を語るとバカにされるが、
ここでは夢を語れないとバカにされるんだ。それが良いよね。」
2カ月に1回、林業木材業界の経営者が集まる、大阪経営実践研究会。来たる11月17日(金)~18日(土)は、大阪経営実践研究会の特別編・産地巡礼として、東白川村の林業製材会社「株式会社山共」を訪問します。産地巡礼の開催を前に、“なぜ田口社長は、経営実践研究会に集まるのか”。そんな話をお伝えしたいと思います。
古川と出会い約6年。なぜ、今なお田口社長が、研究会のような場に集まり続けるか。それは、「見られている意識を持ち続けるため」と仰います。ある日、古川ちいきの総研のお客様である研究会メンバーの経営者に、山共・田口社長のインタビュー動画をお見せしました。それには「別に世の中に木の製品がなくてもいい」「それでも作る努力、売る努力とは何か」「プレミアムとは何か」「唯一無二の経営力とは何か」といったメッセージが込められています。すると動画を見た経営者Aさんは、「この動画のデータを下さい!!」と仰いました。迷った時、自分を鼓舞する時に田口社長のメッセージを聞くそうです。
一方で、経営者Aさんからのメッセージを聞いた田口社長は、「それならば、これから出会うであろう同業者からも、目指してもらう存在で有り続けなければならない。そんな緊張感を持つために、僕は自分を鼓舞し、先を走り続けるためにも、この経営者が集まる場にいたいんだ。」と。だから、産地巡礼の視察についても、自社の工場や経営を見てもらい、同業者からの意見をもらってディスカッションし、一緒に改良するために受け入れて下さいました。研究会での合言葉は「近くの異業種、遠くの同業種」。あまりに近い商圏の同業種とは、腹を割って話そうとはなりにくいものです。しかし、異業種ならば、大いに学び合えるチャンスを作れます。さらに、遠くの同業種とは、専門性の高い悩み相談も、時には物流の協力だってできる同志になることが出来るのです。地元では、身内には、大きな夢も悩みも話にくい。しかし、同志と繋がりたい。そんな経営者や経営幹部の方々、この秋は東白川村で語らいませんか?山共・田口社長と共に、新たな出会いをお待ちしています。
テーマは、トータル林業、フリースタイル林業。地域づくりと会社づくりを両立し、「経営をプレミアムにすること」をテーマに、ここにしかない
見どころをご用意しています。古川ちいきの総研が開催する大阪経営実践研究会の特別編として、会員以外の方々も、広くご参加お待ちしています。
チラシダウンロードは、画像をクリック↓↓
こちらの内容では、中津川市加子母村へ移動します。東白川村の隣の中津川市になりますが、伊勢神宮の式年遷宮にて納るためのヒノキ備林を現地専門ガイドにご案内いただきます。次回の式年遷宮を前に伐採を控えているため、この時期を逃すとチャンスがありません。神事ならではの特殊な伐採方法が継承されている場所ですが、まさに今年、これから伐採予定のお話が聞ける貴重な機会です!
大阪で隔月開催する「経営実践研究会」の特別編として、経営セミナーを開催します。田口社長を始め、Clubプレミアム国産材の経営者が集まる参加型ディスカッションも必見!下記のテーマを中心としたセミナーをお届けします。
★ Clubプレミアム経営者による特別講座(講師:株式会社山共 代表取締役 田口房国社長)
1)5期連続業績向上のヒケツ
2)首都圏への納材、香港等の海外展開について
3)森林組合と連携、新たな人材育成、副社長制度の取
4)clubプレミアム国産材、プレミアムとは何か
5)先代からの家業の継承と発展、その後の経営のウラ
6)東白川村の村づくりと自社経営
★ 株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役 古川大輔 講
1)東京オリンピック後こそが勝負、地域ブランディン
2)財務と物流で、差別化すべく3つの経営ポイント
3)林業、製材業も人材募集や人材育成は戦略人事の時
★ 参加者ディスカッション&交流会
1)既存の研究会メンバーとビジョン&課
2)異業種の参加者にも内容をシェア⇒ディスカッション
3)最後に古川が「本日のまとめ」と題して、皆さまの経営へのメッセージを要約
+α:夕方からは、美味しい夕食と懇親会♪
山林
東白川村の隣町、白川町へ移動し、東濃ひのき製品流通協同組合が運営するバイオマス発電所を見学します。ちなみに同組合は、株式会社山共の田口代表が現在、代表理事を務める団体でもあります。バイオマス発電事業のみならず、同組合で製造している小径木丸太や、杉の梁桁材の集荷の仕組みや加工の流れも見学させていただきます。
持つべきものは、「近くの異業種、遠くの同業種!」。全国から集まる遠くの同志と懇親会やディスカッションでじっくり語らう時間を設けています。地元や異業種の間では言いにくい経営の悩みも、この機会に経営者同士で相談、投げ掛けてみてください。
日付 | H29年11月17日(金)~18日(土) |
場所 | 岐阜県東白川村~中津川市加子母村 |
定員 | 先着15名 |
参加費 | 30,000円(税抜)【会員は無料】 ※交通費、宿泊費、懇親会費、昼食代は別途。 ※宿泊手配は、事務局が代行いたします。 |
キャンセル料 | 宿泊、交通などの手配により、開催日から逆算し 下記の通りキャンセル料が発生しますので、ご注意ください。 ・7日前まで(10日):宿泊費の20% ・6日前~3日前(11日~14日):宿泊費の20%+交通費 ・2日前~(15日~):宿泊費の30%+交通費+受講費 ・当日(17日):全額 |
お申込方法 | メール: info@chiikino.jp
お電話:06-7878-6376 FAX :06-7878-6326 |
お申込内容 | ①お名前 ②ご所属 ③業種(林業、製材業、木材流通業、建築業、その他) ④メールアドレス ⑤お電話番号 ⑥交通手段(自家用車・電車やバス) ※上記をメールまたはお電話、FAXでお伝えください。 |
締切り | 2017年11月8日(水)まで ※定員に達し次第募集を締め切ります。 |
下記のお問い合わせフォームから、『お申込内容』をご記入の上、お申込みください。
「日本で最も美しい村 」にも選出されている、岐阜県東白川村。裏木曽山系の山に囲まれ、古くからの木材産地としても名を馳せてきた地域です。今秋の産地巡礼は、ここ東白川村で林業と製材業を営む、株式会社山共 が舞台です。今回のコラムでは、株式会社山共の拠点である東白川村についてご紹介します。続きはこちら。
東白川村から、首都圏のみならず今や海外まで販路開拓を目指す山共ですが、そんな山共の代表・田口房国三と弊社代表・古川の出会いは、当時2人が34歳、今から6年前のことでした。今回のコラムでは、古川の日記を遡り、山共・田口代表と古川が歩んできたブランディング中のエピソードをお届けします。それは、田口社長が代表取締役に就任し4年目の出来事でした。・・・続きは、こちら。
こちらは2017年5月31日に完成した、東京大学総合図書館別館の地下1階「ライブラリープラザ」の建物。天蓋に使われた2,200本の杉は、東白川村久須見地区から産出され、山共で製材された納材事例です。立木の状態から何度も設計士、施工者の方々と打合せを重ね、20人近い人数で進められた2年掛りでのプロジェクト。このような大きなプロジェクトも完遂できるようになるまでに、多くの苦悩がありましたが、山共ではどうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか? ・・・続きは、こちら。
20年という周期を定めて社殿を更新し、新たな社殿に神体を移す伊勢神宮の「式年遷宮」。三重県の伊勢神宮で、林業施業と大工技術の継承を命題としている20年ごとに行われる式年遷宮では、なんと1回の遷宮で1万本以上のヒノキが用いられるそうです。長い歴史の中で一時的な中断はあったものの、約1300年の長きにわたり続けてこられました。この度は、産地巡礼で木曽ヒノキ備林を訪れる前に、簡単に予習してみませんか?・・・続きは、こちら。
本日、吉野川源流の村・奈良県川上村に向かう道中、吉野町にて。まるで絵画のような風景が広がっていました。皆さまの地域にも、彼岸花が咲き始めましたか?
季節はもう秋。しかし紅葉の風景には少し早い頃。
ピンク、白、濃紅、紫・・・と山を彩っているのは、サルスベリの木々。
こちらは、川上村大滝地区で見つけた一本です。
園芸種としても愛されるサルスベリの木ですが、
きっと剪定方法が素晴らしいのでしょう・・・
それぞれの枝から、まるで溢れ出るかのように花が咲き誇っています。
まるで大きな1本のブーケの様ですね。
いつも通る土倉翁(吉野林業忠興の祖)の銅像も、
また少し違う表情に見えてきませんか?
「古川さん、この業界のコンサルやって儲かるの?」。業界の方から、度々このような質問を受けます。私は、“儲かる”という直接的な言葉はあまり好きではないので、このように聞かれると色々と思うところがありますが、この度ここに想いを書いてみようと思います。
よく「他の業界ならばもっと仕事があるだろうに、なぜこの業界なんですか?」という質問を受けます。それは、「木と森が好きで、そこに暮らす人たちが好きだからです。」の一言に尽きます。私は20代の中盤、地域づくりインターンに参加し、そのつながりで全国各地の農山村地域に行き、農作業、林業作業のお手伝いをしてきました。そこで出会った地域を愛する熱き行政職員、人生の先輩の山行さんの知恵や高いチェーンソー技術をもったプロたち、彼らの生き様がかっこよかった。しかし「儲からない」という声をきき、自分に何ができるか。私は、彼らが儲かるために何ができるか、それは間接的に支援すること、経営力(マーケティング、営業支援、財務会計、事務機能支援)を高めていきたいとなり、28歳にして初めて社会人となり、船井総研にまず就職したわけです。
そこで、「林業や木材業のコンサルがなぜ成り立つのですか?」という質問について戻りますが、それは実は以下のようなことであって「お客さんはいるんですか?」「どんなお客さんがいるんですか?」「いくらもらっているんですか?」「どんな結果を出していますか?」という具体的な質問に言い換えることが出来るでしょう。それをこれから書いていきます。
さて、それは、大分県へ講演に行った時のことでした。以前、弊社の「経営実践研究会」にもご参加された福岡県の製材業経営者であるXさんが、大分県での講演にも駆けつけて下さいました。そして懇親会で、若手の参加者の兄貴として、こうお話されました。
「5000円、1万円ってすぐ飲み会でお金を使うくせに、勉強会に5,000円出してくださいというと、君らはなかなか出さないだろ!?古川さんを呼ぶのに、ここにいる人たちが一人1万円払えば、毎月来てくれるんだから。そうゆう風にお金を使おうよ!古川さんのようなコンサルの情報は、たくさんの交通費と人脈の積み重ねとで得て来たもの。みんな自分でお金出して、勉強して、実践してこうよ!」(と言いながら、この日は3次会まで盛り上がりましたが・・・)
そうなんですよね。山村ビジネス、林業木材業、この業界では、自ら「知識(ソフト事業)」に対してお金を払う人は少ないんですね。理由は2つあって、そもそもソフトに価値がないと思われているのと、補助金で受講できてしまうという2点です。実際に、地域づくりや林業関係のセミナー・講演には、質の高い講演が沢山開催されている一方で、補助金、補助金と予算が投じられて、受講が無料になっている場合が多いのです。
だから、勉強する内容も、右から左。自らに投資してないから、学びを実践されていない。ならば、意思あるお金を出してもらいたくなるのです。すると我々は、講演でいただくお金以上の価値(事例、経営手法、ネットワーク紹介)を出します!と双方が本気になる、ということですよね。
例えば、年商1億円とか3億円の事業者から100万、300万円のコンサルフィーをお支払いただいて、コンサルティングの仕事を請ける時があります。それは、経営者として非常に勇気ある投資と思います。素直、勉強好き、プラス発想であれば、我々はそれ以上の営業利益(償却前経常利益など)や「キャッシュフロー」を増やしていくよう尽力します。クライアントと共に営業や交渉へ出向き、実践をサポートする場合もあります。あるいは、直近の利益だけがゴールでなくても、数年後そうなるための土台(理念、ビジョン)を必ず作り、社内に浸透させていく。お客様によって成功の定義、ゴールの定義はことなりますから、スタート時でどこを目指すかを決め、スタートする。その中で、
ゆえに、儲かる、お互いが儲かる、ということではないでしょうか。
厳しいですし、楽ではありません。現実は、自転車操業的です。私たちのような仕事は顧客づくりが非常に難しい。だから私たちは事例(結果)を増やすしかありません。行政型の支援については割愛しますが、民間事業体の場合、とあるご支援先の某木材流通業では、支援前の売上が4億円のところ→(1年後)5億円→(2年後)6億円と増加しました。また、とある林業製材会社では、新たなビジネスカテゴリーを生み出し、コンサルティング前と比べた毎年の最終利益が1,000万増近く増加するまでに成長しました。また、某製材メーカーでは、支援前は、マイナス1,000万の営業利益だったところが、1年後マイナス200万→2年後、プラス200万へと黒字化しています。ある地域工務店では、年間受注5棟くらいだったところが、3年間の支援を通じて現在では年間約20棟を受注するブランド工務店になっています。ある製材加工メーカーは、2回の顧客獲得型のプレゼンテーション支援で、その見込み顧客から3年で結果1億円の売上を上げられました。また、ある林業・製材業の会社は、5か年連続業績向上で、ブランド国産ハイブリッド車を社用車にされています。
しかし、これも巨視的にみると間違った売上・利益増と解釈される場合もあります。あくまで利益を上げるのは、会社が社会の公器として、社会的、教育的に何かを興すための手段であるべきだからです。ただの私腹を肥やす利益創造だけの企業に社会的価値はなく、やりたい理念を、とりたい利益から実現してくビジョン設計もおこない、持続的な発展をしていくことが「儲かる」ということで一番肝要なことです。
経営における成功の定義は、スポーツのように分かりやすいものではいのですが、共通しているのは、経営者が素直、勉強好き、プラス発想であって、実践を繰り返しているということ。コンサルティングが100点ということはありません。経営者にとって、成功の確度を高めるためのセカンドオピニオンとして私たちを使って、一定の期間、経営の掛け算をしていくことで、お互いが儲かっていくのです。
私は、運が良いのはそういう経営者(クライアント)と出逢えていることだけなのかもしれません。そのために、経営実践研究会というものを定期的に大阪で開催しています。不安があるかたは、まずこちらを覗きに来てください。参加当初はあまりプラス発想ではなかった方でも、リーダーシップ力を増して、明るくなり、前向きな性格へと変わられた経営者もおられます。
いま、大きく時代の流れが変わり、地球規模のエネルギー革命が始まっている、時代の境目に来ています。その中で、先見性を持って、理念やビジョンを高らかに持ち、現実着々とビジネスをすることがいかに大事か。そして経営に携わる人たちが、変革していくこと。強き、よき、未来の見える人材が増えていくこと。戦略提案、実行支援、体質改善。そして、自立経営。そのためには私の自分改善、サービス改善が一番で、自分が変り続けていかないとなりませんので、忌憚なきご意見ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
(地域再生・森林再生コンサルタント古川大輔日記 2014.03.19より編集)
代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔 Daisuke Furukawa
twitter: @daisukefurukawa
blog: 地域再生・森林再生コンサルタント日記
新潟県生れ、東京都町田市育ち。大学院時代、全国の農山村地域を巡り、研究の道を捨て博士課程中退。㈱船井総合研究所主任、㈱アミタ持続可能経済研究所客員主任研究員、㈱トビムシを経て独立し、㈱古川ちいきの総合研究所を設立。船井総研時代に「地域ブランド創造チーム」設立。以後、地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる。㈱トビムシでは、ニシアワー(森の学校)設立前支援、高野山・高野霊木プロデュース、経営実践研究会の実施等を行い、全国の林業木材業・地域づくりに関わる支援実績、講演多数。奈良県川上村観光PRかみせ大使、高野山金剛峯寺境内案内人。
プレミアム産地と出会い、知り、学ぶ旅。今秋の産地巡礼は、岐阜県東白川村で林業と製材業を営む、㈱山共が舞台です。Clubプレミアム産地の風景や文化・食を味わうツアーですが、最たる醍醐味は、経営者の哲学に触れられること!Clubプレミアム国産材メンバーの現場を見て、参加者と共に語らうことで、自社の事業へのヒントを学んでみませんか?
テーマは、トータル林業、フリースタイル林業。地域づくりと会社づくりを両立し、「経営をプレミアムにすること」をテーマに、5つの見どころをご用意しています。古川ちいきの総研が開催する大阪経営実践研究会の特別編として、会員以外の方々も、広くご参加お待ちしています。
チラシダウンロードは、画像をクリック↓↓
こちらの内容では、中津川市加子母村へ移動します。東白川村の隣の中津川市になりますが、伊勢神宮の式年遷宮にて納るためのヒノキ備林を現地専門ガイドにご案内いただきます。次回の式年遷宮を前に伐採を控えているため、この時期を逃すとチャンスがありません。神事ならではの特殊な伐採方法が継承されている場所ですが、まさに今年、これから伐採予定のお話が聞ける貴重な機会です!
大阪で隔月開催する「経営実践研究会」の特別編として、経営セミナーを開催します。田口社長を始め、Clubプレミアム国産材の経営者が集まる参加型ディスカッションも必見!下記のテーマを中心としたセミナーをお届けします。
★ Clubプレミアム経営者による特別講座(講師:株式会社山共 代表取締役 田口房国社長)
1)5期連続業績向上のヒケツ
2)首都圏への納材、香港等の海外展開について
3)森林組合と連携、新たな人材育成、副社長制度の取
4)clubプレミアム国産材、プレミアムとは何か
5)先代からの家業の継承と発展、その後の経営のウラ
6)東白川村の村づくりと自社経営
★ 株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役 古川大輔 講
1)東京オリンピック後こそが勝負、地域ブランディン
2)財務と物流で、差別化すべく3つの経営ポイント
3)林業、製材業も人材募集や人材育成は戦略人事の時
★ 参加者ディスカッション&交流会
1)既存の研究会メンバーとビジョン&課
2)異業種の参加者にも内容をシェア⇒ディスカッション
3)最後に古川が「本日のまとめ」と題して、皆さまの経営へのメッセージを要約
+α:夕方からは、美味しい夕食と懇親会♪
山林
【見どころ4】バイオマス発電所見学
東白川村の隣町、白川町へ移動し、東濃ひのき製品流通協同組合が運営するバイオマス発電所を見学します。ちなみに同組合は、株式会社山共の田口代表が現在、代表理事を務める団体でもあります。バイオマス発電事業のみならず、同組合で製造している小径木丸太や、杉の梁桁材の集荷の仕組みや加工の流れも見学させていただきます。
【見どころ5】地歌舞伎鑑賞
今回はオプション企画として、参加ご希望の方のみ、産地巡礼の前日17日(日)に披露される地歌舞伎(東白川村郷土歌舞伎)を鑑賞します。東白川村の地歌舞伎は昨年、復活40周年を迎え、新聞やテレビ等のメディアからも注目を集めた、地元で愛される伝統芸能です。なんと、株式会社山共代表の田口社長も演者の一員でご出演!運が良ければ、田口社長の案内で、バックステージ(楽屋)にも入らせてもらえるかも!?「カントリージェントルマンたれ!」と、まちづくりと会社づくりをトータルで考える田口社長と社員の皆さま。その日常と非日常(晴れと褻)に触れてみませんか?
日付 | H29年9月17日(日)~19日(火) |
場所 | 岐阜県東白川村~中津川市加子母村 |
定員 | 先着15名 |
参加費 | 30,000円(税抜)【会員は無料】 ※交通費、宿泊費、懇親会費、昼食代は別途。 ※宿泊手配は、事務局が代行いたします。 |
お申込方法 | メール(info@chiikino.jp)またはお電話 |
お申込内容 | ①お名前 ②ご所属 ③業種(林業、製材業、木材流通業、建築業、その他) ④メールアドレス ⑤お電話番号 ⑥地歌舞伎鑑賞の有無(鑑賞する・翌日から参加) ※地歌舞伎鑑賞はオプション企画〔無料〕です。 翌日18日のプログラムからご参加の場合は、その旨をお知らせください。 |
締切り | 2017年9月11日(月)まで ※定員に達し次第募集を締め切ります。 |
下記のお問い合わせフォームから、『お申込内容』をご記入の上、お申込みください。
「日本で最も美しい村 」にも選出されている、岐阜県東白川村。裏木曽山系の山に囲まれ、古くからの木材産地としても名を馳せてきた地域です。今秋の産地巡礼は、ここ東白川村で林業と製材業を営む、株式会社山共 が舞台です。今回のコラムでは、株式会社山共の拠点である東白川村についてご紹介します。続きはこちら。
東白川村から、首都圏のみならず今や海外まで販路開拓を目指す山共ですが、そんな山共の代表・田口房国三と弊社代表・古川の出会いは、当時2人が34歳、今から6年前のことでした。今回のコラムでは、古川の日記を遡り、山共・田口代表と古川が歩んできたブランディング中のエピソードをお届けします。それは、田口社長が代表取締役に就任し4年目の出来事でした。・・・続きは、こちら。
こちらは2017年5月31日に完成した、東京大学総合図書館別館の地下1階「ライブラリープラザ」の建物。天蓋に使われた2,200本の杉は、東白川村久須見地区から産出され、山共で製材された納材事例です。立木の状態から何度も設計士、施工者の方々と打合せを重ね、20人近い人数で進められた2年掛りでのプロジェクト。このような大きなプロジェクトも完遂できるようになるまでに、多くの苦悩がありましたが、山共ではどうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか? ・・・続きは、こちら。
産地巡礼の開催までに、こちらのページで山共にまつわるコラムを紹介していきます。
続きをお楽しみにチェックしていてくださいね♪