各地で梅が咲き小春日和になる日も増え、山では杉花粉が今にも舞いそうな2月23日(土)、

今年度最後となる、H30年度第5回大阪経営実践研究会を開催しました。

平成の終わりも着々と近づく中、業界発想から飛び越えるべく隣接異業種のゲスト講師を2名招き、

参加者の皆様とのディスカッションや弊社情報提供などとも合わせ「価値と本質とは何か」に迫る1日となりました。

 

 

今回のメニュー

【1】ちいきの総研より報告

・今月のマーケティングトピックス

・ちいきのカルチャー

・インターン生報告:「日本人とドイツ人、森へのイメージ比較」

・スタッフ報告:「だから、私は変化球」

 

【2】参加者近況報告

 

【3】ゲスト講座

・「某住設メーカー×林業家より~住設メーカーから見た現在の林業界への想い。~」

・「中小企業のこれからの事業継承×印刷業イノベーション」

 

【4】マーケティング講座

・『「この10年で思った76のこと」を読み解く~2020年東京五輪、2025年大阪万博を終えた、2030年のあるべく姿~』

 

 

ちいきの総研より報告

■報告①:「日本人とドイツ人、森へのイメージ比較」(弊社インターン生より)

毎回、本研究会では弊社インターンより、近況や学びをまとめた発表を行っております。前回は、弊社インターン生1名より、ドイツへの自主研修の際、現地の方に森の好きなところ、楽しみ方、ビジネスで連想することをヒアリングした結果を発表しました。今回は、さらにグレードアップし、日本でもドイツと同内容のヒアリングを実施。比較結果をお話しました。

 

教育制度、周辺環境によっても変わりますが、結果の1つとしては、ドイツではサイクリングや歩く場としての動的な森林利用、日本では森林浴や空間にいるだけという静的な空間利用として森林は楽しまれる傾向にあるとのことをお話しました。

 

様々な統計、SNSなどで流動的に流される情報から得られることもありますが実体験に基づく「生の声」が最も身近で信用できる貴重な情報ですね。

 

 

■報告②:「だから、私は変化球」(弊社スタッフより)

昨年11月より弊社に合流した男性スタッフに、これまでの業務や体験から「本質的な価値」とは何かをお話しました。彼は前職では、省エネルギーコンサルタントとして設備更新などに携わってきた経験はありますが、「林業」に深く触れることは、もちろん、弊社に来てからが初めてです。

そこで、業界発想に固執せず、素直な感想として、林業(国産材)の価値を語る時間となりました。

1)日本の林業の祖、奈良県川上村にて巨木が並ぶ吉野林業に触れ、

2)とある岡山県の原木市場にて丸太に刻まれた枝打ちの跡に感動し

3)京都北山の北山丸太倉庫にて磨かれた柱の美を体感し

感じたこと、また平成が終わる今、平成と過去を振り返り「本質的な価値」としてまとめさせていただきました。

また別機会にでも紹介できれば幸いです。

 

 

ゲスト講座

■ゲスト講座①:「某住設メーカー×林業家より ~住設メーカーから見た現在の林業界への想い。~」(某住設メーカー C様)

「何をやるか、それを決まれば、誰でも出来る。」という熱意あるメッセージを軸に、どのように何をやるかを決めるのかということを、ご自身が手掛けたキッチンなどを事例にお話しいただきました。また、UX(ユーザーエクスペリエンス)やCX(カスタマーエクスペリエンス)の視点における住設メーカーの開発の現状を振り返りながら、一つのキーワードとして「持続可能性」をあげ、再生産可能なものに価値を付加し続けられる資本や経済が重要であること、またマーケットイン(買い手発想)だけではなく、プロダクトアウト(作り手発想)の商品にこそ、素材感と物語性としての「感動」を作れるのではと、ディスカションが深まりました。ご実家は林業を営んできたということもあり、今後の取組までを視野に入れたお話もあり、これからが益々楽しみになる時間となりました。

 

 

■ゲスト講座②:「中小企業のこれから事業継承×印刷業イノベーション」(某印刷業者 O様)

大阪市内の某印刷業者のO社長様からは、まず初めにご自身の業界の定義として「水と空気以外は、すべて印刷可能なのである。」と、話題を進められたことが印象的でしたが、現在の印刷業界の縮小する市場の実態、だからこその脱業界発想の取り組みについて、今後に必要なことお話しいただきました。林業界も昭和55年を市場(生産)規模がピークになって、小さくなっていることから印刷業界と似ている点もあり、O様の脱業界発想は、参加者メンバーに響くものがあり、林業・木材業界はまだまだ異業種から学ぶべきことがあると改めて感じさせられる講座となりました。

 

 

まとめ講座

最後に、弊社の代表古川からは、『「この10年で思った76のこと」を読み解く~2020年東京五輪、2025年大阪万博を終えた、2030年のあるべく姿~』と題し、全国各地の最新情報をお伝えした後、今回のテーマ、キーワードとなる「持続可能とは何か」、「本質的な価値とは何か」についてお話しました。持続可能とは何か?世間ではよく聞きますが、皆様はどのようにお考えでしょうか。

 

林業においては、例えば、一つの捉え方としては「バリューチェーンから見る」ということがあります。森林⇒原木⇒製材品⇒住宅、家具等と木材という素材を元に変化するモノ、カネ、サービスの流れになりますが、このどこかにおいて1つでも、儲かっていない部分があると、バリューチェーンが崩れ、それは持続可能ではなくなります。某企業の商品サービスがカッコイイ!とあっても、下請けの労働環境、収益体質が悪いということが隠され続けているということもあります。そこには、やはり、バリューチェーンを繋ぐための1つの方法として、バリューチェーン(生産の前後工程)まで責任をもち、領域を変えていけるかという発想(行動)が必要なのです。

 

また、持続可能という概念においては、ローマクラブの「成長の限界」から紐解き、いつごろから「sustainability(持続可能)」という言葉が出て来たのか、研究者やシンクタンクの世界から、現在のSDGsの流れを抑えつつ、改めて「平成」という時代(30年が)が何だったのかということを振り返りつつ、技術革新(印刷業界と林業業界)に何があって、IT業界や金融業界で何があったかを振り返り、2020年東京五輪、2025年大阪万博、に向けて私たちはその先をどこに向かうのか、話題提供をいたしました。

 

具体的内容は、ここでは割愛させていただきますが、確かに林業、木材業界は脱業界発想がまだまだ足りないということは言えるでしょう。脱業界発想の他にも様々軸はありますが、持続可能な経営をするために必要なレクチャー、サポートを今後も弊社では続けて参りますが、2030年といった10年後のビジョンをどう持つか。そこには、「地域」と「森林」と「文化」にあり、改めて「こたえは きっと、森にある。」と強い信念と明るい未来を共にする仲間(同志)が増えて行ければ幸いです。

 

また、理念なき利益は犯罪、利益なき理念は寝言という信条を実践していくことにおいて、今回は、その未来を生み出す「理念」を具体的に実践し続けるために、「決算書」をどうみるか、「粗利」をどうつくるかという基本的な話から、損益計算書における「販管費の7分類」による「やりたい理念ととりたい利益」の好循環モデルの提唱をし、みなさまの持続可能な経営を支援のレクチャーもご提供いたしました。

 

常に、学びと実践の繰り返しにこそ持続可能な発展につながっていくものでありますが、古川からの平成最後の「まとめ」となりました。

 

参加者の声

【T様(製材・建築)】

住設メーカーのゲスト講座での、自社製品に疑いを持って問いかける視点は常に忘れないようにしたいと思いました。

また100%プロダクトアウトのものづくりも今だからこそ挑戦する意味があるかもしれないと感じました。

飲食業でもあえて過剰サービスを排除して、つくりたいものだけを提供するところもあります。

作り手都合100%の商品というのは、一つのカラーになるのかもしれません。

来年度は、是非、産地巡礼ツアーを開催してほしいです。

 

【Y様(林業・木材サービス)】

古川ちいきの総合研究所スタッフのお話にあった、

林業の価値は、「時間×想い×品質から~」というお話が印象に残りました。

特に時間×想いは、出口クライアントが共感する組み合わせであり、

持続可能性との相性も良いと感じました。

 

【S様(行政)】

自身の仕事に係る、マネジメント業務に対するヒントを、今回もたくさんいただきました。

また、古川ちいきの総合研究所からの情報提供が、いつにもまして、充実していたと感じます。

書評、ルール化での本の紹介は続けていただきたいです。自分も参加したいです。

ゲスト講座では、O様の印刷業のお話では、業界発想の課題解決方法では無く、異業種、どの業界に市場があるかを探し印刷業と掛け合わせていることが参考になりました。

 

 

さいごに

今年度最後の研究会が終わりました。

いよいよ、平成が終わります。

そして、2020年には東京五輪、2025年には大阪万博と、

日本が世界に注目される時期が間近に迫ってきます。

またその先、世界に注目された後の2030年は、

林業・木材業界、建築業界はどのように変化しているでしょうか。

今から何を準備すればよいのでしょうか。

 

来年度以降も、研究会や全国各地を巡る研修などを通し、

皆様と語り合いながら一つのモデルを導き出す機会を作る予定です。

来年度も、多くの皆様と出会い、学び語り合えますこと、楽しみにしております。

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 2月 23, 2019 Under pick up, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

 

間もなく2018年が終わります。

今年は「平成最後の○○」という言葉がついて回る一年でしたが、

皆様にとってはどのような1年だったでしょうか。

 

 

今年も弊社では、「日経トレンディ」が発表している、ヒット商品ランキングの公開に合わせ、

弊社の独断と偏見で作成した、林業・木材業界のトレンドニュースを発表します!

 

とその前に、2016年、2017年の林業・木材業界をまだ見ていない!、見直したいという方は、

以下のURLリンクからご覧ください。

===

2016年林業・木材業界のトレンドニュースはこちら⇒https://chiikino.jp/blog/?p=6870

2017年林業・木材業界のトレンドニュースはこちら⇒https://chiikino.jp/blog/?p=9016

===

 

それではまずは、2018年の「日経トレンディ」が発表したヒット商品をご紹介。

https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00064/00001/

(詳細は、日経トレンディWEBサイトから ↑ )

 

1位 安室奈美恵

 

2位 ドライブレコーダー

 

3位 ペットボトルコーヒー

 

4位 ZOZO

 

5位 グーグルホーム&アマゾンエコー

 

6位 漫画 君たちはどう生きるか

 

7位 aibo

 

8位 ケーブルバイト

 

9位 本麒麟

 

10位 NONIO

 

 

ちなみに、一昨年の1位はポケモンGOということで、弊社選定は、新国立競技場の設計が決まった隈研吾~さん!そして、昨年の1位はNintendo Switchということで、弊社選定は、秋田のスギッチが引退!というニュースとなりましたが、今年は9月に引退された平成を代表する歌姫、安室奈美恵さん。まさに平成最後のトレンドを飾るにふさわしいランキングになったのではないでしょうか。

 

さて、今年のヒット商品、皆さんはいくつ知っていましたか?

実際に買ってみた商品はいくつあったでしょうか?

 

それではお待ちかねの

2018年林業・木材業界のヒット商品ランキングの発表です。

 

 

 

 

 

第10位 AROMA

「口臭科学から生まれた『NONIO』」に対し、

「森林化学から生まれた『AROMA』」がランクイン!

 

(アロマオイルの蒸留 一般社団法人ウッディーラー豊田・ 愛知県豊田市)

 

今年は全国各地でアロマオイル事業が拡散しました。試しに、「国産 アロマ」でウェブ検索をすると様々な商品がヒットします。用材としては使われない枝葉から採取可能なため、有効なカスケード利用として今注目の商材です。「森ではたらく!」で紹介されている北海道モミのフプの森さんや岐阜高山のオークビレッジのyuica(ゆいか)等がブランドとして有名でありますが、現在、全国各地で広がっており、弊社では、地域の森アロマを40以上調べ上げマーケット分析をしておりますが、商品(樹種、精油方法、ネーミング、パッケージデザイン、価格、販路、ライフスタイル提案)の現状を見ると、非常に面白い傾向が見えてきていますよ。まだまだ伸びそうな市場、皆さんの身近にも地域材を利用したアロマオイルを販売している企業や店舗があるのではないでしょうか。

 

 

さて、第9位、第三のビール(本麒麟)に対して、こちらがランクイン!

 

第9位 おだやかな革命

(引用:おだやかな革命 WEBサイト<http://odayaka-kakumei.com/>)

 

第8位、「第3」のビールらしからぬ飲みごたえの本麒麟に対しては、「第3」を絡めて、おだやかな革命がランクイン!エネルギーでいえば、人類は、火を使ったときが第一次エネルギー革命、第二次が蒸気と石炭エネルギー。そして、石油や電気を組み合わせて利用するようになったことを「第三次エネルギー革命」と言うようですが、まさに我らの環境(林業)業界では、第三次はもはや古い。いまや、石油などに依存せず水力や、木質バイオマス燃料といった再生可能エネルギーを活用が広がりつつある昨今、2018年は、その市民電力を追ったドキュメンタリー映画が公開されました。大型補助金バイオマス発電(批判)の話題もありますが、やはり、足元の自然、足元のエネルギーを見直すきっかけ。公開から10か月経った12月現在も各地で自主上映ですので、まだ見ていないという方は是非ご覧いただき、自身の身の回りのエネルギー利用について振り返るきっかけとしてください。https://www.youtube.com/watch?v=On8rj2q7hOM (予告編youtubeより)

 

次は、第8位、ケーブルバイトに対して・・・。

 

 

 

第8位 高野山ケーブルカー

(引用:朝日新聞DIGITAL  2018年11月25日記事<https://www.asahi.com/articles/photo/AS20181125001762.html>より

 

ケーブルバイトに対しては、「ケーブル」繋がりで「高野山ケーブルカー」を推薦。安易な言葉の繋がりだけ?いやいやそれだけではありません。1200年の歴史を持つ高野山真言宗の総本山を支えるのは、歴史ある山々でもあり一昨年の高野山 壇上伽藍・「中門(ちゅうもん)」再建には同じく高野山内から出材した300年生以上のヒノキが使われています。

その高野山へと誘う重要な交通手段としてあるのが、高野山ケーブルカーであり、今年は1964年から54年間使用された車両が引退を迎え、2019年からは新車両に置き換えられることになりました。引退を惜しむ声もあり、南海鉄道の沿線では、「3代目高野山ケーブルカーありがとうキャンペーン」も開催されるほどでした。

ちなみに新型車はこちら!かなり刷新されてますね!2019年3月からデビューだそう。

https://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/180606_2.pdf

(南海電鉄WEBページより)

 

第7位 ShopBot

(引用VUILD株式会社Facebookページ<https://www.facebook.com/VUILD.co.jp/?tn-str=k*F>より)

 

AIがテーマとなった「aibo」に対しては、ShopBot(株式会社VUILD)がランクイン。2018年ウッドデザイン賞(林野庁長官賞)も受賞。木材加工にもデジタルファブリケーションの波がじわじわとやって来ています。3D加工の機械も身近になり安価になってきています。ShopBotはこれからの木工やモノづくりの、心強い相棒となるか、今後も大注目です。産地側がより直接的に消費者へ商品を届けやすいという時代になってきています。

気軽に、どこからでも、オーダーサイズの棚や家具が発注することが出来るようになる時代も目前です。

 

さて、次は、第6位「君たちはどういきるのか」に対して・・・。

 

 

第6位 「森ではたらく!27人の27の仕事」4年経っても…

(当日のイベントの様子はこちから。 https://note.mu/gakugei_pub/n/n57daf8c0979e )

 

80年の時を超えた“史上最大”のリバイバルヒットとなった漫画「 君たちはどう生きるか」に対しては、弊社代表古川大輔著の「森ではたらく!27人の27の仕事」。韓国語版も出版されロングセラーになっています。今年7月には東京で出版4年が経って、5周年記念イベントを開催しました。100人を超える参加者が東京に集まり、4年経っての変化を感じる機会となりました。これからも、書籍「私たちは、森でどう生きるか」多くの若者のヒントになるバイブルであり続けてほしいと願います。

 

さて、次は第5位、グーグルホーム&アマゾンエコーに対し・・・。

 

 

第5位 W350 & LOOP50

(引用:【左画像】住友林業株式会社WEBサイト<https://sfc.jp/information/news/2018/2018-02-08.html>、【右画像】
日経 xTECH 2018年3月14日掲載記事<https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00091/00009/>より)

 

グーグルホーム&アマゾンエコーに対し、最新技術と○○&○○と解いて、この2つがランクインです。昨今、木造建築物が注目されているいますが、今年(2018年)は、日本を代表する企業から大規模な木材利用の構想が打ち立てられました。住友林業株式会社からは、「街を森にかえる環境木化都市の実現へ」のコンセプトからW350構想が、株式会社大林組からは「森林と共に生きる街」のコンセプトからLOOP50構想が発表されました。
高層建築、大規模建築は鉄骨だけではなく木質とのハイブリットの時代へと変わりつつあります。

 

さて、次は、第4位。ZOZOさん、某芸能人と宇宙旅行の話題ではなく、あくまでZOZOスーツからの想起です。

 

 

 

第4位 林業用アシストスーツ

(引用:日刊工業新聞 12月26日掲載記事<https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00456340>より)

 

ZOZOスーツにより自身の体の採寸をし、体型に合った服を気軽に買えるようになった今年ですが、林業界においては気軽に山作業、重い荷物運びができるようになる「林業用アシストスーツ」でしょう。さらに、こちらAIを搭載した当スーツは、着用者の動きから次の行動を予想しサポート、腰や関節の負担を軽減してくれる優れものです。試験も進み、各地の林業現場で注目を集めています。実際に、弊社のお付き合い先で導入を検討しているところまりますし、AIがついていないのですがアシストスーツでは、実際にデモンストレーションをし、木材の運びやすさを実感したものです。人間では出来ないことはないか、多くの異業種がAIによって要らなくなる職業が増えるとありますが、林業は絶対なくならない必要な人間の技術と、AIが出来る(人間がやらなくていい)技術、その両方が必要となってくるのは確実であり、安全性のテーマが一番の林業、その今後が楽しみです。

 

さて、第3位。ペットボトルコーヒーに対して・・・。

 

第3位 木材ストロー

(引用:アキュラホーム株式会社WEBサイト<https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001559.000005113.html>より)

 

ペットボトルコーヒーの人気が高まる一方、エシカル消費において見ると、脱プラスチックの流れは止まりません。例えば、スターバックスコーヒーでは、ストローを使わず飲める容器を導入したり、紙や再利用可能素材でできたストローへの切り替えが進んでいます。本質的な「持続可能な資源利用」に対して、そもそもツッコミどころがイッパイなエコマーケット市場。そんな中、木材ストローを量産するメーカーも誕生しました。ストローのみならず買い物袋もビニールから紙にするなどの動きもあり、これからますます石油依存の資源から木質資源への転換は加速しそうです。上手くその流れに乗り、本業の私たちも、上手くビジネス(収益)を広げていきたいところです。

 

さて、第2位、ドライブレコーダーです。どこでも、「見られている!」そこに着目しました。

 

第2位 準天頂衛星システム

(森林クラウド羅針盤WEBサイト<http://rashinban-mori.com/article/2017/11/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E5%8D%98%E4%BD%8D%E3%81%AE%E4%BD%8D%E7%BD%AE%E6%83%85%E5%A0%B1%EF%BC%81%EF%BC%9F/>より)

「東名高速あおり運転事故」の報道後、“走る防犯カメラ”に事故抑止を期待した人が殺到し、第2位にランクインしたドライブレコーダーですが、宇宙の業界からではありますが、数センチメートルの誤差で地形測位が可能となる「準天頂衛星システム」(みちびき)がランクイン。2017年に打ち上げされ、2018年に4機体制になり、高精度測位サービスも順次提供予定。森林GIS・GPSが変わる!?と期待も。これで、地域の林業ビジョンが見えて来るでしょうか。現場に必要な踏査と立ち合い確認は別途必ずあるので、行き過ぎたデータとなるか、利用価値があるのか、これから異業種での利用動向をみながら、常に追っておきたい情報です。

 

さて、第1位です。安室奈美恵さんに対して・・・。

 

 

第1位 泉 英二 氏(愛媛大学 名誉教授、元副学長、元合唱部顧問)

(西日本新聞 2018年11月14日記事<https://www.nishinippon.co.jp/feature/kouunki/article/465431/>より)

 

映えある第1位は、2018年4月、森林経営管理法案の衆議院 農林水産委員会での発言が話題になり、林業・木材業界において大きな影響を与えているこの方、泉  英二 氏です。泉氏は、学生時代(40年以上前から)吉野林業の研究を行い、いったんは業界から引退しかけたものの、また、某奈良県の林家との出会いで、新たなHEROに「森だけの~ため~のヒーロー♪」。本当に林家の事を想い、現場に密着した独自の理論展開は多くのファンを作っており、現在は、全国で引っ張りだことなっています。

 

また、全国で物議を醸している、森林経営管理法案。2018年
「意欲と能力のある林業経営体」。今後の動向にも注目です。

 

(参考)

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000919620180412009.htm

(↑衆議院 第196回国会 農林水産委員会 第9号(平成30年4月12日)

 

最後にまとめ表です!

 

いかがでしたか?

今年の全国のトレンドから、業界のトレンドまでを掴んでいただけたのではないでしょうか。

 

2018年、皆様にとってのヒット商品や、大きなニュースは何だったでしょうか。この機会に振り返り、来年のビジョンを描きながら年を越してみてはいかがでしょうか。

 

(追伸)

なお泉先生。私的なお付き合いも含め、色々とお世話になっている中、無許可でこちらにご紹介させていただいたいこと、お詫び申し上げます。改めて、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 12月 27, 2018 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

例年に比べ全国的に暖かな冬となっている12月15日(土)、

新大阪にて今年度4回目の大阪経営実践研究会、また今年最後の研究会(今年度最後となる第5回大阪経営実践研究会は2月25日を計画中)ということで大忘年会を開催しました。

 

すっかりおなじみのレギュラーメンバー、約1年ぶりに参加いただいた方、初参加者と様々な顔ぶれが集まった今回は、2018年の振り返り&2019年の抱負を1つのテーマに、皆様から様々なお話をいただく会になりました。

 

 

今回のメニュー

【1】ちいきの総研より報告

・「私のBefore After~山口県長門市(おもちゃ美術館)を訪れて~」(ちいきの学生インターン生報告)

・「脱補助金!?省エネコンサルの現場より、法人営業を説く」(ちいきの社会人インターン生報告)

 

【2】参加者近況報告

 

【3】プレゼンター発表

・発表①:「森林、木材の普及事業について」

・発表②:「木材店の地域マルシェについて」

・発表③:「ステッキ事業」について

 

【4】マーケティング講座

・「隣接業種への突破マーケティング」

・2018年ヒット商品ランキング

 

【5】参加者発表

・2018円の振り返り&2019年の目標

 

【6】ちいきの総研より情報提供

・今月のマーケティングトピックス

・ちいきのカルチャー

 

 

プレゼンター発表

今回は、3名の参加者からプレゼン発表をしていただきました。

■発表①:「森林、木材の普及事業について」(某一般社団法人 職員より)

京都府からご参加の某社団法人の職員様より、
自社で行う木材普及事業や、林業・製造業従事者への補助事業について中心にお話しいただきました。
また、ご自身が林業界に関わる仕事をしようと決めた6年前、初めての伐採を経験した際のエピソードもお話しいただき
その中で仕事を行う前提として「そもそも、何に『感動』を覚え、この世界で働いているか」という問いが印象的でした。
参加者の皆様にとっては、原点に立ち返り、自身と事業を見直すきっかけとなったのではないでしょうか。

 

■発表②:「地域マルシェについて」(某木材流通店 社員様より)

2013年に始まり今年で6回目、来場者は1日で1000人にものぼる、
滋賀県の某所、地元の多くの方にとって恒例となっているイベント
地域の「マルシェ」について発表いただきました。
本マルシェは、「顔が見えること、産地が見えること、日々が見えること」をコンセプトに地元の飲食店や雑貨屋が集まり、木材店のストックヤード(土場)で行うイベントですが、社員視点で、マルシェを始めるきっかけや6年間継続してきた中で課題となった出来事をお話しいただきました。

経営者ではないからこそ見えてくる社内の団結力や、地域に根付く地元企業としてのあり方に、研究会参加者も社員育成、社長との距離感などの学び(気づき)を共有いたしました。

 

■発表③:「ステッキ事業」について(某機械販売店 社員様より)

関西エリアで、木工機械・機械周辺部品の販売を主力とされている会社様からの発表。
新規事業として、ステッキ事業を展開し、木製のステッキの販売を行っており、
現在はEC専門店として楽天、ヤフー、アマゾンで3店舗を展開されています。

「杖はダサイ?」

従来のステッキの印象を一新した高級感あふれるデザイン性で、ユーザーの方々からの高い評価を受け、新たな市場開拓に挑戦されています。

来年には、初の実店舗をOPENされるということで、EC店舗で培ってきた全国のお客様からのレビューと実店舗ならではのおもてなしを組み合わせた出店構想について発表いただきました。

海外商品の取り扱い、EC販売は参加者の皆様にとっても新鮮な情報であったようで、EC事業の展開を視野に入れている参加者様の間では、夜の懇親会まで活発な意見交換がされました。

 

 

隣接業種への突破マーケティング

経営上第1に重要なこと。それは、得意な分野、長所伸展、一点突破です。

そして、収益さえ上がればいい、利益さえ出ればいいのではなく、突破したその後が大事です。

そのままで良いわけではありません。時代や経済の時流を掴み、自社の強みを活かした隣接業種への全面展開が重要です。

そこで、弊社代表古川より、財務体質を考えた中で、イベントを行う、啓蒙活動を行うことの意義・意味・戦略性について、弊社がよくつかう4つの戦略フレームでの熟考と行動が必要だということと、「林業(地域)のリデザイン7つのポイント」を、まとめとして、お伝えしました。

参加者の皆様にとっては、改めて、商品規格(納期・価格)という基本的な点から、

本研究会に参加されている隣接異業種との接点の重要性などを知っていただけたのではないでしょうか。

また異業種からの学びをどう自分の業界で活かすか。

そもそも、お隣の中国は「業界(エスタブリッシュメント)」という考え(垣根)がないため、新たな事業がドンドンでてきます。いずれ、日本の企業の経営者が殆ど中国人になってしまうかも!?。かたや日本は、なぜか「業界」という、大義名分(守り神)が好きで、理念の呪縛となりすぎて自らの首を絞めることになりかねなく、新たなビジネスが出来ていない。

純粋にマーケットに耳を傾けて、感じる力、動く力がどこにあるか。突飛押しもない異業種の事業をやるのでなく、本業の隣接しているマーケットにこそヒントが多数あります。その流れから、古川より5冊ほど、オススメの書籍を紹介し、実際のクライアントと実務で協業した事例をお伝えし、2018年最後の研究会の締めくくりとさせていただきました。

 

また、時流の掴みと2018年の振り返りを兼ねて、

日経トレンディ発表のヒット商品ランキング、

および弊社の独断と偏見で決めた林業・木材業界ヒット商品ランキングを発表しました。

詳細は、別ブログにまとめているので以下のリンクからご覧ください。

2018年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研 選定】

 

2018年、皆様にとってどのような一年でしたしょうか。

2019年には、5月からは新元号となり新しい時代の幕開け、10月には消費増税を控え、激動と変革の1年になるのではないかと予想されます。

これを機に、今年の振り返りと来年の目標を決めてみてはいかがでしょうか。

 

 

参加者の声

【Y様(木材流通)】

初めての参加でしたが、勉強になるお話もたくさんありました。

例えば参加者プレゼンでの、BtoB主力の業者が小売りで海外と繋がりを持っている事例は

学びになり、知識が広がったように思います。

また、講座内の「一歩先を見る」の言葉が印象に残りました。

これからの自身の業務においても、先を見た仕事をしていきたいと思います。

 

【T様(会計事務所)】

今年のヒット商品ランキングに絡めた林業界のランキング発表、素晴らしいですね!

どうやってこんな発想が結びつくのかと感心しました。また、古川さんの人生について、大変勉強になりました。

「自分で消費(体験)する!」その体験を大事にし、紹介いただいた本も読みたいと思います。

 

【T様(製材)】

久しぶりに参加しましたが良い話を聞けました。

参加者プレゼンのマルシェは以前から知っていましたが、進化具合が気になっていました。

自身がカフェをやっていた頃の「地域への情熱と想い」を思い出しました。

来年はもっと参加しますね!

 

【H様(工務店)】

ありがとうございました。いつも、元気や勇気の増幅する研究会です。 懇親会では、地元では相談できない、刺激的な情報交換が出来ました。(^-^) 自らの事業に活かし、進めていきたいです。

 

(さっそくに、研究会後、1週間以内で、参加者のそれぞれが、連絡を取り合ったり、訪問し合ったり、商材を購入しあったり、参加者の行動力も高く、次へ次へと動いています。)

 

 

さいごに

今年度の大阪経営実践研究会は、

残すところ、あと1回(2月)となりました。

次回は、2月23日(土)を予定しております。

 

是非、今回は参加できなかった方、初めて研究会を知った方も、参加をご検討いただけますと幸いです。

研究会内容の詳細は、以下のURL(大阪・経営実践研究会紹介ページ)からご覧ください!

https://chiikino.jp/blog/?page_id=187

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 12月 15, 2018 Under すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

 

猛暑、地震、台風、厳しい自然災害に見舞われた夏を乗り越え、

すっかり涼しい秋となった10月27日(土)、

新大阪にて今年度に入り第3回の大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は初参加者の方が2名、他にもお久しぶりにご参加いただいた方も数名と、さらに2名の講師にご登壇いただき、密な研究会となりました。「継業」「副業」「地域一番」「官民一体の裏話」「産業ではなく生活ビジネスで1億以上」「住民のためという偽りない想い」等がキーワードでした。

 

今回のメニュー

【1】各社近況報告

【2】初参加者ご紹介

【3】ちいきの総研より情報提供

・ドイツの森林ビジネスの今(ちいきのインターン生のドイツ3週間奮闘記)

・今月のマーケティング報告

【4】特別ゲスト講演

・講演①:『一周廻って、地域一番(地域信頼)とは何か。官民一体の本質。』

・講演②:『生きる・死ぬ、までのトータルサポート事業とは!?』

【7】ちいきの総研より情報提供

・今月のマーケティングトピックス

【8】まとめ

 

 

ゲスト講座

弊社の研究会や、イベント、講演では度々テーマに挙げている

「理念と利益」

皆様は自社のどこに理念を設定し、どこで利益を採るか。その利益はどの理念に使うか。

これらを、明文化、組織に浸透化し、しっかり説明することが出来るでしょうか。

理念の体現と利益の実現は、どのようにPDCAが出来ているでしょうか。

弊社では、「理念なき利益は犯罪、利益なき理念は寝言」を信条に、

地域経営・企業経営を持続可能にしていく戦略支援を展開していますが。

今回は、代表古川と近しくさせていただいているお2人のゲストに講演いただきました。

 

まず、1名からは、官民一体、住民参加型の生活インフラ事業における「福祉」「地域信頼」の視点から理念と利益のお話です。行政から出向している事業長は、まずこうお話されました。

 

「地方創生っていうのは、自治体が消滅することではない。

あのおっちゃんのお店がなくなる、あのおばぁちゃんの料理がなくなる、

小さなコミュニティがなくなる、笑顔がなくなる、そういうところなんです。」

 

と地方自治体(行政)から出向し、新組織で務める事務局長。

 

1)赤字事業であっても地域住民にとって、無くてはならないインフラや施設を守る。(行政視点)~名もなき村から、大手商社への営業~

2)赤字事業を補填出来る、営利事業を確立する(民間視点)~1000人の村で1億円/年をつくるライフビジネス。~

3)複数視点を掛け合わせた事業を展開する(例:移動販売事業に訪問医療を合わせる)

そして、ビジョンとしては、直近の収益だけでなく、10年後、20年後、地域住民が幸せになる事業を生み出す。

行政的視点で理念に偏るのではなく、とはいえ民間的視点で利益だけにこだわるのではなく、自社以外の地場産業を考慮した理念と利益の戦略バランスが取れた、事業紹介をしていただきました。なお、本日ゲストでお越しいただいた自治体職員の、営業苦労、組織立ち上げの苦闘なども、あり、ディスカションがより深まってゆきました。

また、もう1名のゲスト講師は、中小企業こそが日本を作るという信念ある経営コンサルタントから。

1)大手企業との差、売りっぱなしビジネスの終焉、顧客トータルサポート事業とは何か。

2)社長の右腕「幹部」の育成について大切なこと

3)SNSを利用した「広報・販促」の方法

といった3つのテーマに置いて、多岐にわたるアドバイスをしていただきました。

特に幹部育成については、「まず、社内で経営者が一番勉強しているか。」「自分でやっている以上のことを部下はやらない。」との言葉がとても印象的であり、

SNSでの情報発信についてもそもそも向いている商品、向いていない商品があること、効果を発揮するには継続が重要であり、悪い方向にレビューされないマネジメントが重要であることなど、鋭い視点からアドバイスをいただきました。

今回ご参加いただいた方は、特にニッチな顧客をターゲットとした時、1つの地域での事業展開をしていく時に必要な経営のヒントをお伺いしました。

古川ちいきの総研としては、これら本質を捉え、時流に適応することとして「まとめ」をいたしました。

 

・理念と利益の設計(身近な人を良く見て、一生のお付き合いを)

・4つの戦略事業の構築(主力、補助、刺激、開発を利益から理念へと戦略的に)

・多業収入の構築

・隣接異業種へのビジネス創造(パラレルキャリアの時代へ)

・山林所有者はBS、半官半民がPL、消費者住民がCF (地域3者の連携と参画する財務視点)

 

 

参加者の声

【公務員S様】

自社の利益、顧客の満足、どちらが先かということを再度自分事化して考えてみる必要があると思いました。「継業」というキーワードがありましたが、今年度から退職した先輩の業務を引き継いだ自身もある意味「継業」したのだと考え直してみると、今の仕事の意義が違ったものに見えてきました。

 

【工務店O様】

林業関係の経営者の方が中心の勉強会だと思っていましたが、異業種の方も多く集まり、皆様々な視点からのコメントがあり、大変勉強になりました。ゲスト講演では事業の目的設定、地域コミュニケーションの考え方が大変参考になりました。

 

【機械問屋T様】

頭の中でふわふわ考えていたことが具体的な言葉となりました。自分1人で考えるよりも様々な立場、業種の人と話せることが研究会のメリットだと感じます。今後は、もっとテーマを絞った部会のようなものがあると良いと思います。

 

【デジタルサービスI様】

久しぶりに参加できて、新しい出会いがあり、刺激的な機会になりました。出口様の講演の『生きるから死ぬまでのトータルサポート事業は、「消費者への責任と恩返し」』、この言葉が一番印象に残りました。

 

【山林所有T様】

色々な話が聞けてよかった、2万円の価値はありました。ありがとうございました。古典を読むべし、との内容があったが賛成。今度はもっと深い内容を聞きたいと思いました。

 

【木材加工K様】

「会社を存続させる」という使命感を、より、強く感じさせていただいた。次回は夜の部も参加します。

 

 

さいごに

また、今年度は残り2回(12月、2月)の研究会を新大阪で開催予定です。

12月は、12月15日(土)を予定しております。

是非、今回は参加できなかった方、初めて研究会を知った方も、参加をご検討いただけますと幸いです。

研究会内容の詳細は、以下のURL(大阪・経営実践研究会紹介ページ)からご覧ください!

https://chiikino.jp/blog/?page_id=187

 

今後は本研究会のネットワークを活かした、新たな取組みも企画していく予定です。

リリースを、お楽しみにお待ちください。

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 11月 2, 2018 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

 

異例のコースをたどる台風が東から近づく7月28日(土)、

新大阪にて今年度第2回の大阪経営実践研究会を開催しました。

 

今回は、以前兵庫県の工務店様のご依頼で実施した講演会にご参加いただいた工務店(設計・施工・リノベ/デザイン)の代表に講師としてご登壇いただきました。

また、当研究会に長くご参加いただいている工務店の社長さまの息子様も初参加され、いつもとは異なる雰囲気も相まって盛り上がり、お互いを顔を合わせながら密な内容のディスカッションを行うことが出来る研究会となりました。

 

今回のメニュー

【1】各社近況報告

【2】初参加者ご紹介

【3】ちいきの総研より近況報告

・ちいきのインターン生より1ヵ月の活動報告

・農業土木の視点から考える水害復興

・不動産マーケットの今後の変化 他

【4】特別ゲスト講演

【5】参加者プレゼン

【6】ディスカッション

【7】ちいきの総研より情報提供

・今月のマーケティング報告

・ちいきのカルチャー(おすすめ本)

【8】まとめ

 

 

ゲスト講座

皆様は自身が暮らす地域の独自性を説明することが出来るでしょうか?

また、工務店の方は特に、施主様にご満足いただける商品を届けることはもちろんですが、「まちづくり」の視点で業務に取組んだことはあるでしょうか?

・地権者はどのような動きをしているのか

・地理的に他のどの行政区と繋がりが強いのか

・祭りなどの地域行事は、どのようなものがあり、参画者はどう参画しているか

・もともと地場にどういった産業が強いのか、どういった技術を持つのか

といった政治、経済、社会面の情報を現状と過去の歴史から掘り下げ、なぜこの地域なのか、この地域の顧客はどのような暮らし方をし、ではどのようなビジネスを展開しなくてはいないのか、を明確にすることで、自社の理念と利益も考えることができます。

また、ゲスト登壇いただいた工務店の代表からは、

「先義後利・三方よし」

「やれないことを考えるのではなく、やれる方法を考える」

といった社是をもとに、多くの事例と合わせてご紹介いただき、会場からは、活発な質問が飛び交い、講演では終わらない、自分たちの地域のまちづくりを「ビジネス視点」「くらし視点」「地域材利用視点」といった、より深いディスカッションへと繋がりました。

皆様も一度、地域独自の政治、経済、社会、技術を見直し、自社の経営に活かしてみてはいかがでしょうか。

 

 

情報提供

・「出版5周年プレ祝い『森ではたらく!』14人の仕事リレートーク」(7月15日に東京で開催、主催:学芸出版社)

・紀伊半島半周×2回の旅

・不動産マーケットの今後

・日本の農業土木と水害復興

など、1ヵ月の弊社活動の報告と合わせ、最近の業界動向や自然災害から見る日本の土木技術の情報をご提供しました。

また、1ヵ月の活動報告はインターン生から発表させていただきました。現在弊社では3名の学生インターン生が活動しており、業務同行、弊社メソッドのレクチャー、研究論文作成のアドバイスなど個々に合わせたサポートを行いながら、今回のように皆様の前での発表の場も設けています。

 

さらに、現在はコンサルタント業務の一環で他者様のインターンプログラムの作成サポートなども行っておりますので、これからインターンを取り入れたい方、弊社のインターンに興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

 

 

さいごに

今回は、台風の影響で出席できない方もいらっしゃいましたが、

今回のように急遽会場までお越しできなくなってしまった方に、当日動画配信サービスを行えるよう準備を進めております。また、今年度は残り3回(10月、12月、2月)の研究会を新大阪で開催予定です。

是非、今回は参加できなかった方、初めて研究会を知った方も、今後の配信サービス提供も合わせて、参加をご検討いただけますと幸いです。

研究会内容の詳細は、以下のURL(大阪・経営実践研究会紹介ページ)からご覧ください!

https://chiikino.jp/blog/?page_id=187

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 7月 28, 2018 Under すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

2月19日(土)、今年度5回目の大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は2名の方が初参加でお越し下さいました。そのうち1名は、1月に浜松で開催された全日本木工機械商業組合の講演で出会った木工機械商社の方、もう1名は、12月に神戸で開催されたひょうご木の匠の会・県産木材供給促進協議会合同セミナーにて出会った工務店の方が1名と、どちらも弊社代表古川が講演させていただいた地域で出会った方に、弊社の研究会にご参加いただけるという大変ありがたいご縁をいただきました。

 

今回テーマである「木材×地域リノベーションのまちづくり」に係る講座の他、
初参加の方をはじめ、今回は皆様から各社の紹介と報告をしていただく時間をたっぷり設け、
さらには弊社からの初の取組も交えながら、いつもよりも1時間長い拡大版でお届けしました。

 

 

今月のメニュー

【1】各社報告

①インターン生紹介

②初参加者様自己紹介

③近況報告

 

【2】古川ちいきの総研より情報提供

①モクコレ2018参加報告

②今月のマーケティングトピックス

 

【3】テーマ講座「木材×地域リノベーションのまちづくり」
①モクコレとギフトショー比較

②モデル工務店ご紹介

③ライフスタイル提案

④マーケティング理論

⑤ホームページリニューアルのポイント

⑥戦略設計/マーケティング設計

⑦皆様に考えてほしい3つのこと

 

 

テーマ講座:「木材×地域リノベーションのまちづくり」

自社の事業と地域の繋がり、地域への営業について考えたことはございますか?

どのような人にどのようなウリモノとウリカタで、ライフスタイル提案をしているでしょうか?

今回は地域で製材・工務店を経営する研究会メンバーのホームページリニューアルを機に、参加者の皆様にはホームページ作成のポイントから、○○業と絞るのではなく、まちづくりという視点における、面としての経営ポイントをお伝えすることとしました。

 

まず、地域製材所・工務店企業でありながら、地域住民との対談や、地域情報を盛り込んだホームページ製作の事例をご紹介し、その後に参加者の皆様にはモデルとなるペルソナの描き方、またどのような切り口(勉強会やツアー)で接点を作り事業を広げていくか、また、隣接業種への拡大によるまちづくりのビジョンを考えを発表していただきました。

 

また、最近の事例としまして、先日東京で開催された「インターナショナル・ギフト・ショー2018」 について弊社スタッフの訪問レポートと合わせてご紹介しました。本展示会は来場者36万人を誇り、リノベーション分野ではライフスタイル提案をしています。その中でもベンチマークすべき出展工務店を絞って紹介させていただきました。

 

まちづくり=行政のイメージが強いかもしれません。

しかし、行政マターで地域を動かす、外部から人を呼び込むのではなく、事業者が溶け込んでいることを、事業者から発信することが重要なのです。

 

 

情報提供:マーケティングトピックス&本紹介

弊社スタッフから、日経MJや新建ハウジングから切り取った記事と考察メモから最新トピックスを共有する時間を、第3回大阪経営実践研究会から設けております。「業界紙以外の購読をして異業界の情報やビジネス情報を得ること」というのが主なメッセージではありますが、今回はこれに加え、弊社スタッフからお勧めする本の紹介も行いました。

本を読むということについては、

・紹介された本を読む人:2割

・読んだうえで自分事化する人:2割

・自分事化したうえで行動する人:2割

との割合だと言われています。

つまりはこの3つを実行することで0.8%の人材になれるということです。

皆様も是非、本は読むだけではなく実行まで、挑戦してみてください!

 

 

さいごに

大阪経営実践研究会では、参加者の皆様が課題としていること、注目しているトピックを取り上げてディスカッションを行ったり、弊社が全国への出張で集めた木材産地の動向や異業種からのマーケティング事例をご提供しています。さらに、研究会開催後にはまとめテキスト(約20ページ)も参加者特典でご提供します。単回での参加も受け付け中ですので、ご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

さらに、引き続き来年度のClubプレミアム国産材の会員募集を行います!豪華特典もご用意しておりますので、是非下のチラシ画像からPDFをご覧ください。会員申込ご希望の方は、PDFを印刷し申込欄をご記入しFAXにて送信、またはメールをお送りください。

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 2月 17, 2018 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

大阪にて会員制の実践型マーケティングレッスン。

各産地の熱い林業・木材業者が集い、即ビジネスに応用できる、実践型のノウハウ・情報を共有。

熱気あふれる刺激と成長の時間をあなたに!
★年間会員募集中!研究会の概要はこちら★
https://chiikino.jp/blog/?page_id=187

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経営実践研究会[国産材ビジネススクール]
2月17日(土)13-18時 @新大阪
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■日時:2018年2月17日(土)13-18時

 

■場所:CIVI新大阪研修センター
大阪市淀川区西中島3丁目9-13 NLC新大阪8号館(西中島南方駅徒歩4分)
http://www.civi-c.co.jp/access.html#shin

 

■内容(予定)

1)各社報告

 

2)ゲスト講座「木材×地域リノベーションのまちづくり」

業界専門ゲストから、
地域リノベーションの最新事例やポイントについてお話いただきます。

 

3)今月のマーケティング講座

4)ちいきの総研より話題提供

5)懇親会(任意)
終了後、懇親会を開催します。

 

■受講料(会員外)
単回受講の場合:お一人様2万円+税
※初回参加者無料キャンペーン
経営実践研究会に初めて参加される方は、
限定5社様まで、無料でご案内中です。

 

■お申込方法:
1)お名前
2)ご所属・役職
3)メールアドレス
4)電話番号(当日連絡先)
5)懇親会のご出欠

 

を明記の上、お問い合わせフォームからお申込みください。折り返しご連絡させていただきます。

 

申込み期限:2018 年2月9日(金)

 

*1地域(商圏)1社に限定しておりますので、事前のご連絡が必要です。
商圏によってはお断りをする場合がございますのでご了承ください。

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Posted by wpmaster on 金曜日 2月 2, 2018 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

今年度は「物流」と「財務」をテーマに掲げて開催している大阪経営実践研究会は、第3回が終了しました。台風が近づき天気が荒れ工場設備の保守などの作業もある中、今回も遠くから足をお運びいただいたメンバーの皆さまに御礼申し上げます。

 

~今月のMENU~

【1】各社報告

【2】テーマ講座

『木材ビジネスにおける“財務戦略”と“在庫管理”』

ゲスト講師:長谷部正明氏(株式会社古川ちいきの総合研究所財務パートナー)

【3】今月のマーケティング講座

『「第42回全国育樹祭開催1年前キックオフフォーラム(10/21)」&「神奈川建築士会講演(10/23)」を経ての情報提供』
講師:古川大輔(株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役)

【4】話題提供

①最新業界情報の提

②オウンドメディア紹介

③新組織立上げ、構想の発表

 

テーマ講座:在庫管理不十分で黒字倒産の危機

「木材ビジネスにおける財務戦略と在庫管理」
長谷部正明氏(株式会社古川ちいきの総合研究所 財務パートナー)

 

今回のテーマ講座では、第2回の研究会でもゲスト講座を担当していただいた長谷部氏にお越しいただきました。前回は財務管理について財務三表の読み方のキホンなどを説明いただきましたが、今回は前回の応用、実践編として、財務戦略と在庫管理について詳しく解説していただきました。

財務戦略の立て方に加え、在庫管理が不十分なために黒字倒産が起こる場合があることなどをお伝えし、参加者の皆様の経理、会計システム、棚卸期間などを共有しながらディスカッションを進めました。

 

参加者の皆様からは、

「他社での財務会計の取組を知る貴重な機会となった。」
「月次の管理会計、日次の管理会計の他社の最新の取り組みを知ることができた。」
「小ロット多品目の製材業という特殊性で逃げていたが、在庫管理については、今後、必ず仕組を作る必要があると思っていたので良いタイミングでお話を聞けた。」
「在庫管理の方法によって、月次管理の精度が高まることは分かっていたが、それに基づいて、自社の事業計画(SWOT分析、販管費の計画)があることで、極めて高い金融機関の評価が得られることが出来た。」
「原価の算定方法には幾つかの方法を知り、自社でルール化する必要性を強く感じた。」

といった嬉しいお声を頂きました。

 

普段の経営業務では、他社の財務会計や在庫管理の方法についてはあまり詳しくお話を聞く機会はないと思いますが、本研究会では今回のように専門知識を持つゲスト講師のお話を聞くことに加え、参加者同士、経営者同士が意見を交換することで普段知ることのできない経営情報や業界の最新情報を得られる事が出来ます。

2009年から始まり、Clubプレミアム国産材メンバを中心に回以上開催してきた本研究会の1つのメリット、強みとなっています。
これからも、この強みを活かした研究会の開催を継続していきますので、全国の多くの熱い林業・木材業経営者の皆様に参加していただき、ビジネスのヒントにしていただけると幸いです。

 

 

マーケティング講座:新聞、雑誌の読み方

皆様は会社でどのような新聞、雑誌を購読しているでしょうか。林業・木材業界であれば、日刊木材新聞や現代林業といった業界誌は購読されていると思います。

 

今回は弊社スタッフから日経MJや新建ハウジングから切り取った記事と考察メモから最新トピックスを共有した後、

・新聞は2紙以上読むこと(新聞社によって考察が異なるため)
・業界紙以外の購読をして異業界の情報やビジネス情報を得ること
・会社として購読し、社員皆と情報を共有すること
・読むだけではなく、気になる情報を切り抜きメモをとること

が重要であることをお伝えしました。業界の枠にとらわれず、異業界の情報から経営ノウハウや需要のトレンドを得ることで自社事業のヒントを得ることもできます。実際に今回の研究会に参加された方々の多くは、日経新聞やプレジデントなどのビジネス雑誌を購読し、経営に活かしていました。

 

 

次回は、産地巡礼!<11/17(金)~18(土)>

次回は台風18号の影響で延期になっておりました、産地巡礼in岐阜東白からが11月17日~18日に開催いたします。産地巡礼では、大阪では会えない全国の経営者と交流の場もお届けします。

Clubプレミアム産地の風景や文化・食を味わうツアーですが、最たる醍醐味は、経営者の哲学に触れられること!Clubプレミアム国産材メンバー、株式会社山共さまの現場を見て、参加者と共に語らうことで、自社の事業へのヒントを学んでみませんか?

 

詳しくは下記URLの産地巡礼紹介ブログからご覧ください!

https://chiikino.jp/blog/?p=8689

 

チラシダウンロードは、画像をクリック↓↓

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 10月 28, 2017 Under すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)