7月15日、奈良県川上村にて、村内事業者限定の
「川上村ならではの 地域ビジネス実践塾」第一回目が開催されました。

これは川上村役場が主催の、村内事業者向けの経営塾で、
地域経済を地元の事業者の力で元気にすることを目指しています。
弊社古川が全5回の講師を務めさせていただくことになりました。

全5回のうち、記念すべき第一回目は、
基礎講座として「地域ビジネスにおけるマーケティング講座」を実施、
当日は9名の方が参加してくださいました。

最初に、
今回の実施にご尽力いただいた川上村役場地域振興課 森内課長より、
川上村の経済を支える参加者の方々にエールの言葉を頂きました。

課長から挨拶

続いて、参加者の方々から自己紹介。
建設業、製造業、販売業、教育関係者、

またこれから「ビジネスをやってみたい!」という主婦の方など、

実に様々です。

「販路拡大を目指しています!」と自己紹介される方を筆頭に、
意識の高い方々にお集まり頂きました。

 

講座では、弊社古川の自己紹介に併せて、
まずは「人生における仕事」についてお話させていただきました。

・ビジネスにおける「日常・非日常」のバランス
・人生の中の仕事ではなく、仕事の中に人生があること
・取引相手とパートナーの関係をつくる
・天運と地運…運は自分で増やすもの

日々の仕事に追われますと忘れてしまいがちな、
「仕事や人生に向かう心構え」を思い起こす契機となれば幸いです。

古川自己紹介

 

その次は【「儲けたい」の前に、確認しておきたい3つの理念】と題し、

・情熱方程式とビジネスの成功方程式
・理念と利益

についてお話しました。

経営者が持続的な会社を作るために必要な心構えや、
企業理念・経営理念とは?を考えるためのフレームをご提示しました。

 

続いて、最近の企業の倒産理由のトップが
「販売不振=物が売れない」だという現状。
「売れる物を作るためのマーケティング」の重要性を皆様に確認していただきました。

本題のマーケティング基礎講座では、
「巨大シイタケを売るためのキャッチコピーを考えて下さい」
といったクイズを参加者の方々に考えていただきながら、

・消費行動を決める「消費の3要素」
・売り方の秘訣①「代替材と補完材」
・売り方の秘訣②「ライフサイクル」
・売り方の秘訣③「セルフコントラストマーケティング」
・顧客を分類するフレーム「商売の軸」
・自己分析に応用できるフレーム「3C」

といったマーケティングの基本フレームをお話しました。
身近な広告や商品が売れる仕組みを、マーケティングのフレームを使って分析。

日常生活の中にも商売のヒントがたくさん転がっているのです。

古川からの提案は、

「男性の経営者も、たまにはスーパーでお買い物を!」

です。

マーケティング講座

さらに、コトラーのマーケティングコンセプトを引用してご紹介。
そもそもマーケティングとは何か、というお話をさせていただきました。

 

最後に、地域発のブランド作りの事例として、
豚肉のブランド化に成功した、家族経営のM養豚場を紹介させていただきました。

「生産者の顔が見えない、生産者が価格決定できない」という課題を解決するための、
「売り方の工夫」、「販路の工夫」をご紹介。

地域ブランドつくりは川上村の木材や食品といった分野でも取り組まれており、
参加者の方々にも参考にしていただけるのではないでしょうか。

 

次回以降はより具体的な事例紹介、実践的な経営・販売テクニックのご紹介を行い
参加者の方々の日々の経営に直結するような、
実用的な【地域実践ビジネス塾】として進めていく予定です。

 

実践塾の開催にあたり、川上村の地域振興課のみなさま、
ならびに川上村商工会のみなさまには、お世話になりました。
今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by admin on 火曜日 7月 15, 2014 Under — ちいきの地域, pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

先日の日曜日(7/13)、吉野林業発祥地・奈良県川上村にて、

村が誕生してから125周年を記念した式典が開催されました。

 

この「村制125周年記念式典」には300人以上の方々が来場。

村のこれまでの歴史を振り返る講演会や、

村のこれからを考えるパネルディスカッションが実施されました。

今回の企画の一つに、弊社の古川が編集した

「森ではたらく! 27人の27の仕事(学芸出版社)」で執筆していただいた、

カホンプロジェクトリーダーの山崎正夫氏に協力を依頼し、

「吉野杉で作るカホンワークショップ」が開催されました。

 

箱型打楽器・カホン

 

カホンとは簡単に言えば、木製の箱型の打楽器で、誰でも簡単に作って、

簡単に演奏ができる、まさにものつくりワークショップ向けの楽器。

 

今回の企画の目的は、川上村の子供から大人まで、皆で協力しながら、

村が誇る吉野杉でカホンを作り、吉野杉の温かさ・香りを体感し、

木材の魅力・もの作りの楽しさを知ってていただくこと。

 

もちろん今回使用する板は、吉野杉工房(川上村木工センター)で作られた、

地域の木である「吉野杉」を利用した集成材。

 

ワークショップのコーディネートをさせて頂いた弊社は、

当日はワークショップの作業スタッフとしても参加してまいりました。

 

カホンの「ドン」「パン」「シャン」という賑やかな音に惹かれて、

午前中のうちに来場したお客様が続々とカホンを完成させ、大繁盛となりました。

 

大人も子供もカホン作り

 

当日は事前にねじ穴などの加工した板を用意してくださったおかげで、

所要時間は15~20分とお手軽に。

ドライバーを使って板をねじで固定するだけなので、子供も大人と協力して作りあげていきました。 

 

カホン作成風景

 

手軽に絵が描けることも木材の魅力の一つで、完成したカホンへの絵付けは子供たちに大人気。

 

カホンの絵付け

 

午後からは大阪から来て下さった、プロのカホン奏者によるカホン演奏教室を開催。

 

カホンレッスン

 

練習の成果はなんと式典ステージで300人程を前に発表。立ち見もいらっしゃった満員の客席から手拍子も加わり、大成功。

自作したカホンで演奏、発表するという楽しみ、充実感が加わることで、

木を使った物づくりワークショップ全体の満足度を上げることができました。

 

カホンの発表

 

 

今回のワークショップを通して、参加者の方々、特に子供の世代が、

木材の温かさ、木材をつかった物づくりの面白さ、

さらに完成品で遊ぶ楽しみも体験できたことに、大きな意義を持っております。

 

いま、川上村は、村づくりの核として林業再生を掲げております。

日常生活から木材から遠ざかってしまった若い世代の人が木材に触れる機会を持つことは、

これからの村を作っていく世代が、林業・木材産業への関心をもつ、一つのきっかけとなります。

 

また、川上村の方々に、

「村の施設で簡単に調達できる材料で、カホンワークショップという楽しい企画ができる」

という、今後の吉野杉PR活動に応用できる、新しいアクションを提示できたことも一つの成果でしょう。

 

このような活動の積み重ねが、持続的な吉野林業の実現、

ひいては川上村の魅力を後世に伝えていくこと、につながるのではないでしょうか。

 

弊社も今後とも、このような活動を積み重ねて、林業・木材業の活性化、地域の活性化に、色々なステージや色々な立場で、貢献したいと思う次第です。

 改めて、カホンプロジェクトの山崎さん、ありがとうございました!

Posted by admin on 日曜日 7月 13, 2014 Under — ちいきの地域, pick up, お知らせ, すべての記事, プロジェクト活動記

~地域の宝を発掘!~

まちづくりの現場。

情熱的な行政職員と、地域の資源を掘り起こすために、文字通りの探検!

今は忘れられた洞窟へ。

石灰石の採掘場跡から、ヒンヤリとした風。

その奥に、何が見えるのか・・・?

Posted by admin on 日曜日 6月 22, 2014 Under — ちいきの地域, pick up, ちいきのgraffiti~写真集~

 

2年間の集大成!京都市北部にある3つの学区でつくる、
「北山三学区まちづくりビジョン」のお披露目会が開催されました。

 

小野郷、中川、雲ケ畑という3つの地域から、2年間話し合いを重ねてきた
「まちづくり部会」のメンバーはじめ、地域住民の皆様、そして
行政や学生、NPO、新聞記者や地域の駐在さんなど、
この地域と関わりの深い「応援団」「ファン」のみなさんにもお越しいただきました。

まずは区長様のご挨拶、北区役所からのビジョン概要解説があった後、

各学区の自治会長様からまちづくりに対する想いを語っていただきました。

 

「Oh! No! Go! ~きちんと田舎、行こうよ、小野郷~」 落葉姫の里・小野郷

「風景が、ごちそうです。」 北山杉の里・中川

「しあわせの再発見~京都で一番青空に近い村宣言~」 鴨川源流・雲ケ畑

 

という3つのスローガンのもとに、それぞれに

地元のよさを見つめ直し、地域の絆を深めながら、
交流促進や空き家活用、情報発信、そして人材発掘など、

今後取り組んでいくことを宣言されました。

 

「福祉に見放されないまち、お年寄りが元気なまちを!」という想いを熱く語る小野郷学区の会長様、
さまざまな障壁をクリアし、福祉施設の誘致が実現に向かっています。

また「地域にいろいろな活動があって、バラバラに違って見えても、この地域特産の『台杉』のように、根っこはつながっている」と
北山林業の象徴になぞらえて語られた中川学区の会長様、

そして、
完成したビジョン冊子に沿って、2年間の思い出とともに苦労話も含めて、
「すでにこの地域に関わっていただいている多くの応援団とともにまちづくりをすすめ、
『しあわせ』というのはちょっと大げさな気もするが、かたちにしていきたい」と解説をされた雲ケ畑学区の会長様。

三者三様に熱いお言葉をいただきました。

 

その後は、弊社古川より2年間の総括を申し上げ、サプライズで振り返り動画を上映。

とても和やかな雰囲気の中、お茶とお菓子で乾杯をし、ご歓談の時間となりました。

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今回の事業は、京都市北区からの委託により、
過疎化がすすむ京都市北部山間地域の3つの学区において、
今後のまちづくりの構想をつくるというものでした。

自治会とは別に有志が参加できる「まちづくり部会」をつくり、議論の場とし、
京都市北区の皆様とともに、そして地域住民のみなさまと共に
各学区10回ずつの部会を重ね、ビジョンをつくっていきました。

ビジョンとは何だろう?
社会基盤、生活基盤、経済基盤、この3つのバランスは?

そういったことから考えながら、

市街化調整区域や京都ならではの各種条例を考慮しつつ、
手段と目的の交通整理をし、
その中でできるまちづくりについて考えました。

・600名を超える方からご回答があった、全戸アンケートの実施
・同じ課題を抱える他の地域への視察
・ほぼ毎月行われた3学区のまちづくり部会
・法律、施策に関する勉強会
・三学区合同での会議

そして、休日もイベント等に参加させていただき、語り合いながら・・・

それらを重ね、
徐々に出来あがってきたビジョンは、一言一句にこだわって精査しました。

納得いかない言葉は、部会メンバーで徹底的に推敲し、
なんども書いて消して、直して戻して・・・。

 

最終的に24ページとなってできた今回のビジョンは

まさに自分たちの「まちづくり憲法」という位置づけで、

100年後、1000年後の地域にも伝えたい、基本的な理念が書かれています。

・三学区共通スローガン
・地区スローガン
・シンボルマーク
・7つの行動指針
・重点課題

そして巻末には、一人ひとりのお顔に
一言メッセージを添えていただき、「マイビジョン」として写真を掲載しました。

 

われわれもこの2年間を振り返り、感慨にふけりつつ・・・

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歓談の中では、和気藹々とお話をしながら、

「わしは地域初の試みとして、早速こんなイベントをやろうと思っている!」

「私はこんな想いで毎年恒例の春の催しを企画しています。私達の地域にたくさん来てもらい、好きになっていただきたい。」

と、地域の方がマイクを握られ、さっそく具体的なアクションの発表がありました。

 

地域に関わっている/関わりたいファン、応援団からも自己紹介をしていただき、
地域の「やりたいこと」応援団の「できること」のマッチングの機会としていただきました。

 

会場の雰囲気が盛り上がり、話が尽きない中

名残惜しさもありましたが、あっという間の2時間が終わり、

最後にも弊社からまとめムービーのプレゼント。
さらに、地域の資源を活かした、こんな商品はどうですか!?というビジネスアイデア集を10連発、ご提案。

「あの○○のグッズはええなあ、さっそく作りたいわ!」
「△△のレシピがあるなら、教えてほしいわ!古川さん、連絡先教えて。」

というお声も挙がりました。みなさまやる気満々です。

そして、ささやかながら、みんなで考えた三学区のシンボルマークが入ったグッズを、
会場の皆様に贈呈させていただきました。

 

 

「ここからがスタート!」

というメッセージを会場の皆が共有できた、記憶に残る発表会でした。

 

2年間、情熱と智慧を持ったみなさまとともに歩んできました。

その地域のみなさまこそが、地域の「宝」であり、

この出会いこそが、弊社にとっても一生の宝です。

 

引き続き、お付き合いさせていただければうれしい限りです。

 

三学区のwebサイトもオープン!http://kitayama3.jp/

 

京都の街から30分、こんなところに、ありました。

 

ビジョンを常に胸に、あとはやるだけ!
ビジョンができたら、企業経営と同じく、

戦略

戦術

戦闘(具体的アクション)

と落とし込んで、実行あるのみです。

 

この熱を動力に、すすんでいきましょう!

 

★★まちづくりビジョン策定事業の概要・完成pdfはこちら★★

http://www.city.kyoto.lg.jp/kita/page/0000163658.html

(京都市北区役所HP)

 

Posted by admin on 日曜日 3月 16, 2014 Under — ちいきの地域, pick up, すべての記事

 

平成24年度から2年間をかけて、地域の方々と行政とともにつくりあげてきた、
京都市北区「北山三学区まちづくりビジョン」の発表会が、3/16に開催されます。

各学区で10回もの話し合いを重ね、
先進地の視察、
600名を超える方から回答があったアンケートを経て、

それぞれに浮かび上がってきたキーワードを拾い上げ、言葉につむぎ、
スローガン、シンボルマーク、
重点課題と今後すべきこと、

といった内容でまとめあげた、みんなで創り上げた集大成です。

無事にビジョンの冊子が完成し、この日には三学区共通のwebサイトもオープンします。
冊子の最後には「マイビジョン」として、
話し合いに参加された方お一人ずつの顔写真と、まちづくりに対する想いの文字を添えていただきました。

地域外部のファン・応援団も交えての交流会となります。
関係者の皆様、お気軽にお越しください。

(※すでに参加申込は締め切りました) 

 

3月16日(日) 14:00~16:00

京都市北区中川出張所2階

 

乞うご期待です!

Posted by admin on 日曜日 3月 16, 2014 Under — ちいきの地域, pick up, お知らせ

 

 

こんにちは、インターン生の老籾(おいもみ)です。

 

 

前回の雲ヶ畑、小野郷につづいて行われました、北山三学区まちあるき@中川学区の様子をお伝えします!

 

地域を「歩いて」見ることで、資源や課題を再発見すること、そして参加者どうしが交流することを目的に開催されました。

 

今回は、地域の方以外にも大学生や20~30代の若者の参加もあり、
合計30名近くの方が集まりました。

 

 

今回のガイドは、中川在住のMさん。元は枝打ち職人をされていた方です。

中川にまつわる郷土史をよく御存知で、オリジナルの地図を配り、拡声器越しに私たちへ解説してくださいました。

まちあるきの機会を通じて、まちづくり部会の輪を越えて中川の方々とお話しすることができました。

 

 

自治会館には手づくりのクリスマスツリーが飾られ、賑やかにお出迎えして下さいました。

15時半に自治会館前へ集まって、まちあるきスタート!

まずは磨き丸太のを保管していた倉庫群をめざし、集落の中を散策しました。

 

今回も地域の地図をお配りし、

・中川の良いところ
・こうなったら良いなという点
・写真撮影によいシャッターポイント

これらを書き込んでいただきました。

 

そして、倉庫群へと到着!

 

昔、磨き丸太を乾燥させるために保管していた木造倉庫で、
かつてはこの倉庫の前で、女性たちが丸太を磨く作業をしている風景が見られたそうです。

映画「古都」(原作・川端康成)の舞台にもなりました。

後ろの山が色づいていて、普段とはまた一味違った倉庫群の景色です。

 

 

倉庫群を眺めたあとは、集落の中を通って、細い路地を上へと登りました。

 

 

お家の庭木に植えられたナンテンの実がとっても綺麗…

杉の葉っぱとナンテンの実で、緑×赤のクリスマスカラーですね!

小物づくりに活躍してくれそうなポイントも、まちあるきマップへとメモしつつ進みます!

 

 

そして山を登り、大きな台杉のもとへ。

北山林業の歴史を表す台杉ですが、この樹はとくに大きく樹齢約400年だと聞きました。

 

私は伝統伐採技法の「本仕込み」が行われた夏にもこちらを訪れましたが、

秋に見る台杉の景色も圧巻でした。

大きな台杉のまわりを紅葉が取り囲み、より一層美しい!

 

京都にも紅葉スポットはたくさんありますが、杉とのコントラストが美しいのが、ここ北山の特徴ではないでしょうか。

 

 

その後中川にあるお寺「宗蓮寺」の境内へ入らせていただき、こちらでもたくさん写真を撮りました。

 

 

キャッチコピーは「風景が、ごちそうです」の中川。

景色も心休まる静けさも、中川の資源なのですね。

 

 

じっくりと中川を見て周ったあとは、

自治会館でまちあるきの振り返りをしつつ、ライトアップの時を待ちます。

 

そして、中川八幡宮ライトアップ!

 

 

こちらのライトアップは、地域のみなさまが、試行錯誤して準備して下さいました。

今後はもっと大々的に行うようですので、乞うご期待です!

 

 

自治会館の二階でライトアップを眺めつつ、お食事をして、

中川が舞台になった映画「古都」の上映会。

若かりし頃の岩下志麻さんもお美しいです!

 

もちろん原作の小説(川端康成「古都」)も好きですが、

映像だと当時の山の景色が映っていて、それも見るのもまた楽しいですね。

 

そして、鑑賞会で振舞っていただいた食べ物特集です!

 

まずはまちあるき後にいただいた焼き芋。

 

 

そして、自治会長のIさん手作り、大根の煮物!

 

 

IMさんお手製のワッフルと手作りのすももジャム&はちみつ!

 

 

中川の男性陣、女子力高すぎます!

今度は花嫁修業にお邪魔させてください(笑)

 

 

風景も、食べ物も、ごちそう尽くしで幸せでした。

一緒にまちあるきを行い、お食事して、より交流も深まったところで、三学区で「協働」出来そうなことは見つかったでしょうか?!

どの地域でも、まちあるきマップと一緒に

・自分の地域とはちがう中川の特徴
・自分の地域と一緒に取り組めそうなこと
・イベント(今回は中川八幡ライトアップ鑑賞会)の感想

これらを質問するアンケートを取っています。

三学区でのまちあるきを終えて、これらの結果も、

京都市北区北部山間地域まちづくりビジョン策定事業へと繋げていきます。

まちあるきに協力して下さった方々、ありがとうございました。

冬を迎え、日に日に寒さの増す北山ですが、次回のまちづくり部会もどうぞよろしくお願い致します。

以上、インターン生の老籾(おいもみ)でした!

ありがとうございました。

Posted by admin on 土曜日 11月 23, 2013 Under — インターン生奮闘記, — ちいきの地域, すべての記事, プロジェクト活動記

こんにちは、インターン生の高垣です!

 

11月16日、京都市の北山三学区・小野郷のまちあるきと
岩戸落葉神社ライトアップ音楽祭に参加しました。

小野郷も、京都市と共に取り組んでいる、
京都市北区北部山間地域まちづくりビジョン策定事業の舞台の一つです。

今回は雲ヶ畑につづいて小野郷でも新たな魅力を発見すべく、
まちづくりプロジェクトの皆様と一緒にまちあるきに出かけました。

住民の方は「なんにもない」とおっしゃることもありますが、
わたしたちのようなヨソモノから見ると、実は面白いものだらけ。
たくさんの見どころを教えていただいたので、ここでもいくつかご紹介したいと思います。

 

まずはこちら、櫻本寺。毎月17日には地域の女性がここに集まるのだとか。
12世紀前半につくられた寄木造の菩薩立像が収められています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京都市から文化財の指定も受けていますが
丸みを帯びたプロポーションに「親しみを感じる(笑)」 という声も…
台座は一部、漆塗りの加工が成されておらず、なんと仏像に手で触れられるようになっていました。

 

続いて見学させていただいた日下部式部家は、
茅葺屋根と美しい庭園が残る木造建築です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住居の中には、昔ながらのかまどや囲炉裏、年季が入って味のある家具類など
古くて美しいものが数多く残されていました。
こんな空間でゆったりと過ごすひとときは、とても贅沢なものですね。

 

そして、お待ちかねの岩戸落葉神社ライトアップ。
秋のライトアップと言うとモミジを連想される方が多いかと思いますが、
小野郷ではイチョウを照らすのが特徴的。
葉の黄色と鳥居の赤が目に鮮やかで、写真家の間でも有名なイベントなのだそうです。

中心となって準備を進めてきた大学生のカウントダウンの声とともに、
3、2、1、――点灯!!

 

小野郷と普段から交流のある、佛教大学の学生さんたちによるよさこい踊りもあり、
若者のパワーで盛り上がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青空の下で見たイチョウもとてもきれいでしたが、やはり年に1度のライトアップは格別です。

お宮を ステージにした音楽祭も大いに盛り上がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小野郷の人々の楽しみであり、誇りでもある岩戸落葉神社のライトアップ。
毎年、学区外からも多くの人が訪れます。
こういったイベントを通して学区内外の方々の間に交流が広がるのは素敵なことですね。
北山の夜は寒かったけれど、ほっこり心温まる 1日でした。
ありがとうございました!

皆様と一緒に再発見した小野郷の魅力を、
これからどんどん発信していきたいと思います。
次回のまちづくり部会でもよろしくお願いいたします。
以上、インターン生の高垣でした!

 

Posted by admin on 日曜日 11月 17, 2013 Under — インターン生奮闘記, — ちいきの地域, すべての記事

 

このたび、現役最年少市長(29歳)がいる美濃加茂市からのご依頼で、山之上地区のまちづくり協議会設立総会にて、まちづくりに関する基調講演をさせて頂きました。もともと8年前、弊社代表が講演したこともあり、そのご縁で約7年ぶりの訪問。(だいぶ昔ですが覚えていて連絡頂いた役所職員に感謝です)。また先日は、市長と一度ご面談をさせて頂きましたが、さすが若く、熱い方であるのみならず、市政全体の眺望感やその具体的アクションにかかるイメージの共有を内外に非常に積極的になされており、その中でも、美濃加茂市の北部山間地域の活性化も一つの柱として力を入れておられ、市長室での話もだいぶ盛り上がりました。

本日は、10月の三和地区に続き、山之上地区での講演となりまして、また講演前の午後には地域を廻らせて頂きました。

 

ここ岐阜県美濃加茂市の山之上地区は、濃尾平野の北部地域ともいえ、昭和初期に、雑木林を開墾して作った農園が広がる地域。名古屋商圏に仕事にゆくファミリー層も暮しており、農家と非農家と色々な方々が住まう地域です。

ここから「山之上町」

景色は美しき谷戸地形からなる里山風景もあり、そこにはNPO団体が景観づくりの一環で除草を目的にヤギを放し飼いにしているそうですが、いざ出逢うとなぜか、ほっこりしてしまいます。

 

田んぼと畑が広がる谷戸地形の風景

 

のんびりと風景に溶け込むヤギたち。わかりますか?

 

講演前に梨農園にお伺いしましたが、時期ももう遅く、いまは「愛宕(あたご)」というヒト玉がとても大きな贈答用の梨を作っている時期でした。後継者問題はもちろん、農家の所得向上や担い手育成という大きなテーマは全国共通ですが、やはり「仕方なく梨農園を閉めざるを得ない」という現実も色々と教えて頂きました。

 

たわわに実る「愛宕(あたご)」という梨

 

そのまま管理せずにいると病気や虫がやってくるので伐り倒さねばならない(もと梨農園)

 

古川の講演では、京王沿線の「稲城の梨農家」の事例をお伝えし、都市周辺(郊外立地)の梨農園の頑張りというものを紹介させて頂きながら、わずかに残った農家とともに「経営(経済)」と「風景(理念)」の話しを展開。そして「ドラマあまちゃん」「となりのトトロ」など身近なところから、まちづくりの本質における、いくつかのテーマ(フレーム)をお話しさせて頂きました。また、奈良県川上村、京都北山など他の地域の事例なども写真を見せながら、お話をさせて頂き、自分軸を都市と農村、日常と非日常とどこに置くのかといった問いを投げかけながら、身近な話を踏まえて、自分たちの地域だったらどうすべきだろうと、考えて頂く講演内容となりました。

また、まちづくりは、まずは、時間軸をどう切るかが大事。たとえば、景観10年、風景100年、風土1000年という時間の流れがあるなかで長期のビジョンを構築しながら、まずは、自分の人生、自分の家族を中心としたマイビジョンを創る事。そこから、生活基盤(安心と安全)、社会基盤(地域コミュニティ)、経済基盤(ちいさなビジネス)をどう作っていくかというビジョンを作っていくことの必要性もお伝えしました。

 

アンケートを見ると「前向き」な方が多く、それぞれに「やりたい!」を実現していく人たちが多くいるようにも感じられました。形式ばらず、肩ひじ張らず、楽しく、進めていければとその中で、コーディネーター的な存在としてお役にたてるのであれば、幸いです。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

ということで、おいしい梨を二つ買って帰りました!

買ったのは新高(にいたか)という種類、甘くておいしかった!

 

 

Posted by admin on 土曜日 11月 16, 2013 Under — ちいきの地域, pick up, すべての記事, 講演&研修 報告