本日は島根県益田市にて、代表古川が講演を務めさせていただきました。今回は高津川流域林業活性化センター様、島根県西部農林振興センター様の主催により開催されました講演会にて「豊かな資源を活かし森ではたらく! ~人材確保に向けて~」とテーマを掲げて、お話させていただきました。数年前にも益田市にて、古川が講演にお招きいただく機会がありました。その後、「林業のライバルはパチンコ!?」のタイトルで古川がコラムを書いていますが、そのキッカケをいただいたのも、益田市の林業経営者からの一言でした。数年ぶりに益田市講演を務めさせていただきましたが、また経営者のAさんにお越しいただけたことを嬉しく思います。

 

林業界の担い手確保って??

 

「林業人材の担い手確保に向けた講演をお願いします。」

日本各地で講演を務めさせていただく弊社ですが、人材確保をテーマにした企画のご依頼は、販売促進を目的にする講演より多いといっても過言ではありません。

 

このような講演で私たちが最初にお伝えしたいことは、「“担い手の確保”と伝えている時点で、意欲ある人材は来ません!!」ということです。どんな視点で意欲ある人材と出会っていくか、ブログを通じて3つのポイントをお伝えしたいと思います。

 

①ライバルを定義する

人口減少時代を迎える日本。その中でも、過疎化の最先端を歩む島根県。まず大前提として、林業や一次産業の枠組みを超えて、中小企業は業種に関わらず人材獲得競争に晒されている状況と言えます。このような背景の下で、ライバルは隣の市町村の林業会社か、あるいは近くのパチンコ店か、東京に出た出身者なのか・・・。業種・市町村の枠組みを越えた人材獲得競争の中で、極端に言えば「人が足りないから、採用します。仕事があります、働きませんか?」といった姿勢では、この競争を勝ち抜けないことは明白です。来て欲しい人材とライバルを定義すること。そして、ライバルとなる他社、異業種にはない仕事と暮らしの面白さ、挑戦できるミッションが何か「強みの分析」を行うことが、共に働きたい同志を募るための第一歩ではないでしょうか。

 

 

②“3つの人”に伝えるメッセージをつくる

 

販売不振の課題解決のため、マーケティングの対象とは「顧客」の一択と思われている方へ。マーケティングには、「顧客」の他に「投資家」と「人材」の存在があります。3種類の方々へ共通して伝えられる企業理念はありますか?企業理念は言葉やデザイン、ツール(ホームページやチラシ、情報誌)を通じて、伝えたい相手へ届いていますか?そして、企業理念へ共感した方に対して、購入・投資・採用応募へ繋がる顧客導線を描けていますか?これらの視点から、改めて社是社訓と日々の業務、販促活動を見返していただければと思います。

 

③情報発信を継続する

 

前述の通り、人材獲得競争の時代です。WEB制作会社の方々からは、「最近のホームページ制作の依頼は、大半がリクルート(が目的)ですよ。」といった声をお聞きします。商品を売ることと同じくらい、欲しい人材の獲得のために時間とお金を掛ける異業種の中小企業がある中で、林業事業体は流れに乗れていますか?最近では低価格でホームページを作れるサービスや、無料で使えるSNSのように便利な手段が増えています。大金を掛けて大規模なホームページを作る前に、小さく初めて、継続する習慣をつけることが大切です。明日から出来ること、1年間で出来ること、計画的に予算を作って3年後にやりたいこと。期限と予算と共に、計画を立ててみてください。

 

 

さいごに

 

講演を聞いて下さった方々にとって「自分事化されたこと」は何でしょうか?記入用のワークシートをお配りしていますので、自社の経営へ落とし込んで、明日から出来ることへ「課題から行動へ」と分解していただければ幸いです。そして最後となりましたが、今回の講演にお越しいただいた方々、講演会を企画・準備して下さったスタッフの皆さまに心より御礼申し上げます。林業事業体のブランディングに携わる弊社ですが、「森ではたらく!」のような書籍、大学生への講義講演などを通じて、林業・木材業界・地域ビジネス全体の魅力を伝える媒介者としての役割も果たしていきたいと考えていますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

また、林業×マーケティング×リクルートに係るご相談・講演依頼等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。
過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。
https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 3月 13, 2018 Under すべての記事, 講演&研修 報告

 

先週に続き、京都府立林業大学校研修科「経営高度化コース」にて、
代表古川がマーケティング力育成講座の講師を務めさせていただきました。
第5回、最終回を迎えた本講座はのテーマは「まとめと課題発表」と題して、
前回お渡ししたフレームに基づいて作成した明日から実践できる目標を皆様から発表いただきました。

 

 

参加者様プレゼン発表~明日から出来ること~

第4回までにお伝えした「理念と利益」、「情熱方程式」、「3C」、「事業計画(4つの事業、簡易収支計算)」、「SMARTの法則」など各種のフレームを弊社からご提供し、皆様に埋めてきていただいたものを発表いただきました。

中にはフレームに自己紹介ページを付加し、パワーポイントのアニメーションも活用しながらオリジナリティ溢れるプレゼンをしていただいた方もいました。

同じフレームでも多種多様、どのプレゼンも違う特徴を持っており、参加者の皆様からも

 

「同じ職場でも考え方や視点が異なることを知ることが出来ました。」

「それぞれの考え方が良く伝わり、自身にとっても大変ためとなりました。」

「考えをまとめることでWEBによる情報発信の必要性を強く感じ、整備を急ぎたいと思いました。」

「やはりビジョンが重要であり、今回まとめた今やるべきことを掲げ、世間にも知ってもらう、実行することが大切であることを確認しました。」

「マーケティング計画、管理会計の目標数字を入れることで、具体的な行動に対する目標イメージがわきました。」

 

と多くのご感想をいただきました。

 

弊社としましては、①参加者ご自身の経験を引き出し、②他地域の事例を多くお伝えしながら、そして③オリジナルな経営フレームをご提供してまとめていただくことによって、自身がすぐにでも実践できること、今後のビジョンが見える化され、さらには社内での意見共有のツールとして使用できる可能性を教えていただく大変貴重な機会にもなりました。

 

 

さいごに

「林業は自由だ!」

この言葉を、最後にお話しさせていただきました。つまり、林業の定義は自分で決めるものであり、素材生産だけが林業だけではありません。今回参加の皆様に近い領域でも森林整備の指導、林道の作設、森林ツアー等、多様な切り口があります。素材生産業者が製材業に参入する場合もあるでしょう。弊社では素材生産にとらわれず広く自身が定義する林業をフリースタイル林業、トータル林業と言っています。

 

全5回の講演を通し、参加いただいた皆様が長所を見出し伸ばし(長所伸展)、時代に合わせた経営を行い(時流適応)、自社のポジションを見定め、ある領域で一番になる(力相応一番)ことができ、今回発表された事業計画が実現されれば幸いでございます。

 

また、森林×マーケティングに関する講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。
過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。
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Posted by wpmaster on 金曜日 3月 2, 2018 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

今週も、京都府立林業大学校研修科「経営高度化コース」にて、代表古川がマーケティング力育成講座の講師を務めさせていただきました。第4回となりました、今回のテーマは、「決算書(確定申告書)がわからない人のための基礎会計」。

会社経営の計画を立てるにあたって基礎となる“お金”の話。次のお客様づくりに向けたマーケティング活動を行うためにも、どれだけのお金・時間を攻めに投じられるのか、会社のお金を客観的に把握しておく必要があります。林業ビジネスで知っておきたい“決算書の読み方”について解説した後、経費を3つに分類して、攻めのマーケティングを行う方法をお伝えしました。

 

 

木材を売るための“健全な刺激事業”とは??

 

 

「企業は健全な赤字事業を持つべきである。」とは、
異業種の経営者たちが掲げる格言の一つ。

 

事業を
1)主力事業
2)補助事業
3)開発事業
4)刺激事業

 

の4軸に分類し、将来的に主力や補助事業の収益に還元されるような開発・刺激事業を生み出し、持続的な経営を目指す戦略です。そして、木材業界にとって、「将来的に木材を売るための健全な赤字(刺激)事業」とは何でしょうか?例えば間伐体験イベントを開催したり、森林ツアーで人を山へ案内することも、木や森と繋がる暮らしを作るための健全な赤字事業に位置付けられます。但し、重要となるのは、「戦略的な顧客導線の設計」と「計画的な経費の使い方(粗利の稼ぎ方)」です。

 

 

主力事業に繋がる顧客導線を描くことで、相応しいイベントの企画・集客・接客・アフターフォローの方法が明らかとなります。同時に、どのタイミングで、いくらくらいの経費を掛けられるか、”攻めのマーケティング”の采配は、決算書の読み方次第で決まります。ここで述べる決算書の読み方とは、対株主に向けた財務会計や、対行政に向けた税務会計とは目的が異なり、経営者(社内)に向けた『管理会計』を指します。

 

 

 

ホームページ等の広報ツール製作から、イベントの企画開催まで『見せ方』に係るあらゆるサポートを行う弊社ですが、どのような方法(戦略・戦術・戦闘)をとるか判断は、いつも企業の『数字』に基づき判断しています。

 

 

経営戦略を提案する弊社からの”決算書の読み方”について、講座を受講いただいた皆様にとっては是非ともご参考にしていただければ幸いです。

 

 

そして次回の講座は、3月2日(金)、いよいよ最終回。
「まとめと課題発表」と題して、今回お渡ししたフレームに基づいて明日から実践できる目標をお一人5~10分間ずつ発表いただきますので、ご準備をよろしくお願いいたします。最終回までよろしくお願いします!

 

 

森林×マーケティングに関する講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

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Posted by wpmaster on 月曜日 2月 26, 2018 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

2月19日(土)、今年度5回目の大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は2名の方が初参加でお越し下さいました。そのうち1名は、1月に浜松で開催された全日本木工機械商業組合の講演で出会った木工機械商社の方、もう1名は、12月に神戸で開催されたひょうご木の匠の会・県産木材供給促進協議会合同セミナーにて出会った工務店の方が1名と、どちらも弊社代表古川が講演させていただいた地域で出会った方に、弊社の研究会にご参加いただけるという大変ありがたいご縁をいただきました。

 

今回テーマである「木材×地域リノベーションのまちづくり」に係る講座の他、
初参加の方をはじめ、今回は皆様から各社の紹介と報告をしていただく時間をたっぷり設け、
さらには弊社からの初の取組も交えながら、いつもよりも1時間長い拡大版でお届けしました。

 

 

今月のメニュー

【1】各社報告

①インターン生紹介

②初参加者様自己紹介

③近況報告

 

【2】古川ちいきの総研より情報提供

①モクコレ2018参加報告

②今月のマーケティングトピックス

 

【3】テーマ講座「木材×地域リノベーションのまちづくり」
①モクコレとギフトショー比較

②モデル工務店ご紹介

③ライフスタイル提案

④マーケティング理論

⑤ホームページリニューアルのポイント

⑥戦略設計/マーケティング設計

⑦皆様に考えてほしい3つのこと

 

 

テーマ講座:「木材×地域リノベーションのまちづくり」

自社の事業と地域の繋がり、地域への営業について考えたことはございますか?

どのような人にどのようなウリモノとウリカタで、ライフスタイル提案をしているでしょうか?

今回は地域で製材・工務店を経営する研究会メンバーのホームページリニューアルを機に、参加者の皆様にはホームページ作成のポイントから、○○業と絞るのではなく、まちづくりという視点における、面としての経営ポイントをお伝えすることとしました。

 

まず、地域製材所・工務店企業でありながら、地域住民との対談や、地域情報を盛り込んだホームページ製作の事例をご紹介し、その後に参加者の皆様にはモデルとなるペルソナの描き方、またどのような切り口(勉強会やツアー)で接点を作り事業を広げていくか、また、隣接業種への拡大によるまちづくりのビジョンを考えを発表していただきました。

 

また、最近の事例としまして、先日東京で開催された「インターナショナル・ギフト・ショー2018」 について弊社スタッフの訪問レポートと合わせてご紹介しました。本展示会は来場者36万人を誇り、リノベーション分野ではライフスタイル提案をしています。その中でもベンチマークすべき出展工務店を絞って紹介させていただきました。

 

まちづくり=行政のイメージが強いかもしれません。

しかし、行政マターで地域を動かす、外部から人を呼び込むのではなく、事業者が溶け込んでいることを、事業者から発信することが重要なのです。

 

 

情報提供:マーケティングトピックス&本紹介

弊社スタッフから、日経MJや新建ハウジングから切り取った記事と考察メモから最新トピックスを共有する時間を、第3回大阪経営実践研究会から設けております。「業界紙以外の購読をして異業界の情報やビジネス情報を得ること」というのが主なメッセージではありますが、今回はこれに加え、弊社スタッフからお勧めする本の紹介も行いました。

本を読むということについては、

・紹介された本を読む人:2割

・読んだうえで自分事化する人:2割

・自分事化したうえで行動する人:2割

との割合だと言われています。

つまりはこの3つを実行することで0.8%の人材になれるということです。

皆様も是非、本は読むだけではなく実行まで、挑戦してみてください!

 

 

さいごに

大阪経営実践研究会では、参加者の皆様が課題としていること、注目しているトピックを取り上げてディスカッションを行ったり、弊社が全国への出張で集めた木材産地の動向や異業種からのマーケティング事例をご提供しています。さらに、研究会開催後にはまとめテキスト(約20ページ)も参加者特典でご提供します。単回での参加も受け付け中ですので、ご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

さらに、引き続き来年度のClubプレミアム国産材の会員募集を行います!豪華特典もご用意しておりますので、是非下のチラシ画像からPDFをご覧ください。会員申込ご希望の方は、PDFを印刷し申込欄をご記入しFAXにて送信、またはメールをお送りください。

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 2月 17, 2018 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

先週に引き続き、京都林業大学校にて第3回経営高度化コースの講座を代表・古川が務めさせていただきました。

 

全5回の講座の折り返しとなった今回は「営業開拓の理念と実践」をテーマとし、前回講座の宿題としていた「自社の理念、顧客、販促活動をどこからやりたいか」を受講者の皆さまから発表いただいた後、そもそも国産材の良いところは何なのか?誰を顧客とするか、顧客は何を求めているのか?ワークショップでアイデア出しをしなが答えを探っていきました。

 

 

国産材、流通見れば、ニーズなし!?

今回初参加という方もいらっしゃったため、

まずは前回の内容である

・経営理念の必要性と効果

・理念反響型マーケティング

について前回の振り返りをしました。前回の様子は以下のブログリンクからご覧ください。

===

「京都府立林業大学校 〈経営高度化コース第2回〉」講演(2/3)

https://chiikino.jp/blog/?p=9198

===

 

次に、皆さまの宿題としていた

・理念の再設計

・自社の顧客は誰か

・販促をどこまでするか

を発表していただきました。

参加者の中には、

「今までよく知らなかった自社(組織)の理念を良く知り、その上で組織としての理念と自身の理念を考え、新事業を進める上での顧客整理をする良い機会となり、ホームページの定期的な更新の計画の必要性も見いだせた」との発表がありました。講座を重ねるごとに、参加者の皆様から実際に行ったこと、これから行う計画についてお話しいただけことが増えており、大変うれしく思います。講座を受けて終わりではなく、では自分は何をするか、期限を決めたアクションをすることが重要であることを弊社ではどの講座、講演でもお伝えしております。

 

 

国産材、こうすることで、売れていく。

「国産材の良いところは?」ざっくりとしたテーマではありますが、今回はあえてぼんやりとしたテーマでワークショップを進めました。

チームをつくり、各々が付せんに国産材の良いところを書き込み、グルーピングしていきます。素材生産側の参加者の方が多いこともあり素材品質や二酸化炭素固定などの環境配慮についてまとめられる付せんが多く並ぶ結果となりました。

 

改めて「国産材の良いところは?」

このぼんやりとしたテーマに戻りますが、ここで重要なことは、自身をどの立場とするか顧客を誰とするかをイメージし、定義することとなります。ワークショップ後は古川よりまとめとしてBtoC営業の視点では、施主が住宅購入をする際に求める10のニーズを、BtoB営業の視点では、「Q(品質)C(価格)D(納期)×会社・個人信頼×使い方提案×儲け方提案」の方程式をお伝えしました。

 

一般の顧客は何を基準に住宅購入をするのでしょうか?
大手ハウスメーカーが新人営業でも受注を得られるのはなぜでしょうか?

 

顧客を知った上で、自社の主力、補助、開発、刺激事業はそれぞれ何かを整理することで、

営業開拓、自社の事業を整理することで「国産材(自社製品)の良いところ」が見え、営業開拓における理念の構築と実践が出来るのです。

 

 

さて、今回も参加者の皆様から様々なお声をいただきましたので一部をご紹介します。

<A様>
木材の良いところをいざ考えてみると、あいまいで説得力がないことを感じさせられました。定質的なことだけでなく、科学的根拠のある資料も学び数字としても木材の良さを説明できるようにしなければいけないと思いました。

 

<B様>
施主の住宅10ニーズを知り、自社の持っている特徴や強みをそれぞれのニーズに当てはめることでそれほど難しくなくまとめることができ、施主に自社の魅力を伝えやすい1つのツールを作ることができるように感じた。

 

<C様>
あるもの(原木、製材品)を顧客に流されそのまま売っていたが、これまでの講座を受け、自社の製品として企画と規格を整備しPR、販売していきたいと考えている。

 

 

最後に、次回は第4回の講座は2月23日(金)。

「決算書(確定申請書)がわからない人のための基礎会計」と題して、財務諸表の読み方や見方をレクチャーします。財務については難しく数字も苦手という方も少なくはないと思いますが、最低限知っておきたいポイントを絞り、分かりやすくお伝えしていきます。

次回もよろしくお願いいたします。

 

 

森林×マーケティングに関する講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

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Posted by wpmaster on 土曜日 2月 10, 2018 Under すべての記事, 講演&研修 報告

 

昨月に続き、京都府立林業大学校にて、
第2回経営高度化コースの講座を代表・古川が務めさせていただきました。

初回の講義から約2週間が経過しましたが、
「前回から何か変化はありましたか?」との質問に対し、
2つの報告をいただきました。

 

一つ目は、「講義を通じて、顧客の定義が変化した。」というAさん。
これまで第一優先にしていたお客様の他にも、
”この人も自社にとって欠かせないお客様だから”と
顧客の存在を再認識し、ニーズに応えるためにサービスを拡張されていました。
これにより
1)新規顧客の開拓のみならず、
2)既存顧客の流出防止 について、具体的アクションを実行し、
利益の確保へと繋げておられます。

 

 

二つ目は、「薦められた本を読みました。」というBさん。
1)薦められた本を読む人
2)薦められた本を読んで自分事化する人
3)薦められた本を読んで自分事化し、行動に移す人

人から本を薦められた後の行動一つをとっても、
1)~3)と進むだけで、他とない強みを持つ人材となれます。

 

 

講義を聴いた後の2週間で、
自社のサービスを拡張されたAさん、
薦められた本を読まれたBさん、
その他にも、
「情熱と目標設定について、講座を通して何をすべきかを
整理するようになりました。」などの感想をいただきました。

 

経営理念の必要性と効果

そして、前回の振返りを経て、第2回の内容へ。
今回は「顧客づくり、ファンづくりのための経営メソッド」と題して、
経営理念の意義や効果を主にお話しました。

 

また理念を戦略に落とし込み、
・日次の業務まで浸潤させる方法
・理念に共感する顧客から指示される方法
・組織理念を見直すタイミング という内容については、
参加者の皆さまそれぞれの組織理念に立ち返りつつ、
受講者の皆さまにも参画いただき進めました。

 

その理念は、販促ツールに活かされていますか?

 

多くの企業が、チラシやホームページ、ダイレクトメール、情報誌など、
ありとあらゆる方法で自社の商品を買ってもらおうと
広告に予算を投じています。

一方で、多くの企業が広告に労力を費やしている対岸には、
溢れる情報の中から「買うべき商品の選択」に迫られている
多くの顧客の存在があります。

その時に、商品の品質のみをPRしている同業他社と
一つ差別化するためにも「理念共感型マーケティング」の発想が活かされます。

 

市場にモノが不足した時代は、飛び込みの押売りでも喜ばれました。
しかし市場にモノも情報も溢れた現代の市場では、
サービスそのものの利便性は大前提として、
「この企業(ブランド)の商品が欲しい」と、溢れるモノやコトの中から、
理念に共感する顧客を引き寄せる戦略が求められます。

 

 

理念とは、経営の指針にすることに限らず、
顧客が買いたいサービスを選択する際の指標にもなるのです。

 

 

このような理念反響型マーケティングの戦略をご紹介しつつ、
ホームページやチラシにおいて、どのように顧客導線を設計するか
具体例を示しながら、解説させていただきました。

 

次回のテーマは、「営業開拓の理論と実践」

 

第3回の講義は2月10日(土)。
「営業開拓の理論と実践」と題して、
森林・林業・国産材を売る(営業する)方法を考え抜きます。

これまでよりも演習形式の要素を強くすることで、
受講者の皆さまと共に講義の時間を作り上げたいと思いますので、
次回もよろしくお願いいたします。

 

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Posted by wpmaster on 月曜日 2月 5, 2018 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

全国的に厳しい寒さとなった1月24日(水)、静岡県浜松市にて開催された全日本木工機械商業組合の研修会にて弊社代表古川が講師を務めました。木工機械商社の方を中心に全国から30名以上の方にご参加いただきました。8年前の木青連での講演をご縁にご依頼をいただき、改めてお礼申し上げます。

 

 

モノをモノだけで売らない

今回の内容は、木工機械商社の営業の方も多かったため、「モノを売らず、夢(お客様のサクセスストーリー)を売る」をテーマに、マーケティングの視点から顧客とは何か、販売(BtoB営業)とは何かを中心にお話しました。

 

まず、多くの木材加工現場では、補助金を活用し木工機械を導入しています。しかし、あくまで補助金は手段です。例えば自転車を乗る時、乗れるようになる時、ずっと補助輪をつけたまま乗りますか?

 

補助金も同じく最終的に売りたいものを顧客に提供するための手段として活用すべきことを前提に自社の顧客を定義し、他社に無い強みを見出し、機械を機械で売らず、補助金利用における事業計画サポート、機械メンテナンス、アフターフォロー等もサービスの明文化が必要となります。

 

また、ニーズ対応だけでなく、ウォンツ対応をどうするか、木材の市場規模や時流、脱他の社会の潮流を捉えながら、お客様のお客様である一般の消費者が何を求めているかという情報商材を集めて、情報発信をするることも次のマーケットづくりにポイントとなります。例えば、住宅であれば施主がどのような暮らしが出来るのかまでを提案する、例えば、家具であればどんな空間で誰と過ごすか、木工品であればどんなカッコイイ物が作れて、かつそれを使ってどう楽しむか、ということが重要です。

そのために、今回は基本的なマーケティングフレーム、全国の事例をお伝えしました。

 

 

BtoB営業の方程式

BtoBのマーケティングとしては、弊社のメソッドである営業方程式(4つのポイント)を提供しました。

 

まず、品質、価格、納期は最低限の営業上の必要性として大事なポイントとなります。その上で異業界の事例から、なぜQCDが大事か、顧客視点ではそのQCDの具体的なサービスポイントをどう明記しているかが肝要であることをお伝えしました。それ以外に、営業上抑えたいポイントを4つをお伝えし、具体的な事例を踏まえて、B2Bダイレクトマーケティングについてのヒントと話題提供をしました。

 

つまりは、BtoBに関しても最終顧客の喜ぶ姿をイメージ、理解する必要があります。顧客の顧客は何を売っているか、製材工場の顧客である工務店は何を売っているのか、木工機械を売るだけではなく、時流に合わせた売り物と売り方をどのようにできるかまでを提案することが必要です。

 

 

参加者の声

・久しぶりにこういったセミナーに参加させていただきましたが、理念、顧客、販促の設計が非常にためになりました。商材については新しい戦略を考えなければいけないと自社の課題を発見する機会にもなりました。

 

・情熱方程式のお話しを聞き、自分は今の仕事(木工機械の営業)を本当に好きかどうか振り返る機会となった。大変わかりやすく楽しい講座で、特に顧客設計のお話は参考になりました。

 

・木工機械の業界はマーケティングセミナーは少なく、もっと業界関係者はマーケティングの学びを増やしていく必要性を感じていたので、貴重な経験をさせていただきました。クイズを盛込んだ受講者参加型の内容も新鮮で良かったです。

 

・3時間ほどの講演でしたがあっという間に時間が過ぎました。「マーケティング≠セールス」、「顧客の顧客に対する満足度」という言葉が印象的でBtoB営業についてはさらに掘り下げた内容を聞きたいと思いました。

 

 

最後に、弊社では、今回のようなセミナーの他に、地域企業向けのセミナーや社内向け、お取引様向けの講演会、大学講義など、内容もご要望に合わせた講演をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

過去の講演は以下のURLよりご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 1月 24, 2018 Under すべての記事, 講演&研修 報告

 

1月19日(金)、穏やかな日和となった京丹波町にて、2018年初の講演を開催、今回は京都府立林業大学校「経営高度化コース」の講師を弊社代表古川が務めました。現在全国に17校ある林業大学校ですが、京都府立林業大学校は2012年に西日本で初の林業大学校として、全国の林業大学校の先駆けとして開校し、これまで多くの林業プレーヤーを誕生させています。

 

本講座は大変嬉しいことに、3月までに計5回の開催を予定しており、森林組合連合会や林業会社の皆さまに受講いただいております。受講者の中には林業大学校を卒業し、京都府内の民間企業に就職、現在は素材生産業に従事する21歳の方もいました。若手ながらも現場を担当した上で、経営を学び自社の事業に活かしたいということで受講されており、他にも受講者の皆さまは熱意があり、いつも以上に盛り上がる講演となりました。

 

今回は第1回としてマーケティングの基礎、そもそも経営とは何かをお伝えしました。

 

やりたい理念ととりたい利益

講演の際にいつも導入部分では、価値観(自分軸と時間軸)、情熱方程式、理念と利益のお話しをしますが、今回理念と利益については、素材生産に関わる受講者が多かったため、森づくりに関する理念と利益についていくつかの例をご紹介しました。その1つに吉野林業の祖であり山林王とも呼ばれる土倉庄三郎の経営方針である「利益の3分の1は国に、3分の1は教育に、3分の1は事業に分配していた」という事例をご紹介しました。

素晴らしい理念を掲げても利益が伴わない場合は持続的な経営は実現しません。

逆に利益を生み出していても、理念がない場合は事業の目的を失い、これもまた持続的な経営は実現しません。また、利益=悪と認識する方もいますが、正しくは理念なき利益=悪となります。

 

つまり、生み出した利益を何に使うか明確に定義することが重要であり、しっかりと定義されていることで理念と利益を両立することが可能となります。

 

 

基本の3つのマーケティングフレーム

理念と利益をはじめ、林業の市場規模、顧客とは何か、マーケティングとは何かを受講者の皆様にお伝えした後は、基本的なマーケティングフレーム「3C 」、「消費の3要素」、「地と図の関係(ライフサイクル)」のレクチャーをしました。

特に今回は3Cのフレームをじっくりと説明しました。3CはCompany(自社)、Competitor(競合)、Customer(顧客)の視点で顧客の求める他社に無い自社の強みを整理するためのフレームです。

競合=敵とマイナスイメージを持つ方も多いかと思います。確かに競合は自社の顧客を奪っていく存在ではありますが、自社にないサービスを参考にできる、自社の危機感につなげてモチベーションを高めるきっかけとなる点でプラス発想することもできます。

また、競合といっても、隣接する企業、同商圏の企業、全国の同業者、全国の異業者といったように立地や規模、業種によって様々です。本当に戦うべき相手は誰かを見定めることが重要であることを3Cのフレームからお伝えしました。

 

 

次回(第2回)からは実践的な内容へ

今回は基本となるマーケティングフレームや、そもそも経営とは何か、マーケティングとは何かを中心にお話をしました。次回以降は、具体的な目標設計や顧客定義の実践方法のレクチャー、ワークショップやディスカッションの時間を設けながら受講者の皆さまにとって今後の経営のヒント、実利に繋がる情報が得られるよう内容を深めていきます。

次回以降も本ブログや弊社フェイスブックページにて報告をしてまいりますので、引き続き更新を楽しみにお待ちください。

 

 

受講者の声

・以前別の講演で、理念と利益の話などを聞いたことがあるが改めて聞くことで忘れていたことを思い出し今の自身の考え方を整理できました。また、新たな事例も知り、何歳になっても基礎練習(トレーニング)が重要であるという学びとなりました。

 

・販売先だけが顧客ではなく、仕入先も大切な顧客であることを考えさせられた。原木販売を行っているが、仕入あっての販売、両者の顧客を掴んでいきたいと思います。次回の講義も楽しみにしています。

 

・ディスカッション形式で受講者が自身の言葉を形にする時間がある内容が良く、意見を発言する大切さを学びました。また、競合の存在はマイナス面ではなく、自社の強みや協業の方法を探るヒントとなるプラス面もあることを知ることができました。

 

 

終わりに

新しい年が始まったばかりですが、ありがたいことに既に全国各地で講演のご依頼をいただいております。講演のご依頼やご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください。また、これまでの各地での講演については以下のURLからご覧いただけますので是非ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 1月 19, 2018 Under pick up, お知らせ, すべての記事, 講演&研修 報告