- 竹下木材有限会社様
島根県の「地松」専門製材メーカー。全国的に良質なマツ材の仕入れが難しいといわれる中、東北と並ぶ地松産地である山陰地方は中国山地から、お客様の期待に応えるべく素材の仕入れにこだわり、構造材から内装材まで、幅広い商品を製造、販売しています。地松にこだわるという戦略を明確にし、新商品開発、そしてHPや情報誌の定期発行でお客様とのコミュニケーションを深め、新たな顧客を開拓しています。また産地横断型の連携ネットワークづくりにより、地松以外のニーズにも応え安定供給を実現しました。中国山地の森林を守り、美しき松の世界と神社仏閣(伝統工法)の大工の技を支え、日本の文化発展に貢献する企業を目指しています。
竹下木材有限会社さまのホームページ
http://takeshitamokuzai.jp/
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戦略策定
「中国山地から選りすぐりの木を」をコーポレートメッセージとし、3つの理念、5つの強み、7つの約束を明文化し、「地松」に特化した製品を製造、販売する戦略へと転換しました。
社寺仏閣への納材により、日本文化の継承に寄与するとともに、一般住宅の内装材も手掛けています。
また、「7つの約束」で定めた品質に関しては、乾燥技術向上と産地横断型のネットワークづくりにより安定的な製品供給を実現しています。 -
商品開発
社寺仏閣に使用する役物や特殊材のみならず、一般住宅向けの内装材開発に積極的に取り組みました。
エンドマッチ加工や仕上げ加工用の機械を導入し、フローリング材の開発に力を入れています。
また取引の契約にかかる「品質基準書」を整備し、コンプライアンス面も強化しました。
確かな素材仕入れ力と、乾燥技術を持ち合わせているからこそできる、様々な製品開発に挑戦し続けています。 -
情報発信
WEBを開設し、戦略策定により明文化された
・コーポレートメッセ―ジ、理念
・強み
・約束
の見える化を進め、ブログや動画により、出雲の地域の景色と日々の業務の動きを広く発信しました。また、情報誌の定期発行に力を入れており、既存顧客のみならず、新規顧客へのコンタクトポイントとすることで新たな受注につなげ、重要な営業ツールとなっています。
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竹下木材有限会社代表取締役 竹下 哲史 様
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平成19年、先の経営の方向性を探っているときに、古川氏のセミナーDVDを購入したことがきっかけです。
その時は地松、スギ、ヒノキと様々な材を挽き販売していましたが、古川氏と共に経営分析、戦略策定、ブランド策定(デザイン統一)等を行い、コーポレートメッセージ「中国山地から選りすぐりの木を」や、3つの理念、5つの強み等をまとめたことで、「地松」に特化し、自信を持って事業を進めると決意することができました。
新規顧客開拓を進め、利益をもとに設備投資を行い、さらに安定的な乾燥材や一般住宅の内装材を開発するという、よい循環につながっています。
また今も経営実践研究会(大阪)には参加し続けており、研究会から発展した「Clubプレミアム国産材」の活動などから、全国の産地とのネットワークも作ることができました。
誰よりも「地松」にこだわり、多くの神話と寺社仏閣の残る島根から、歴史ある文化と美しい森を後世に残していきます。