- 株式会社井上工務店様
創業50年、飛騨高山で、公共建築や店舗、寺社仏閣など幅広い建築をてがけてきた工務店。「飛騨の匠」と呼ばれる大工の技と意思を引き継ぎ、飛騨産の原木仕入から直営での自社製材、こだわりの家づくりを行っています。公共から民需への移行を目指すタイミングで、コーポレートメッセージ・理念・強みの策定、自社ブランド住宅のスタイルを確立し、地域で愛される工務店となりました。家具産業で有名な飛騨高山ですが、昔から建材として大切に使用されてきた五種類の木(スギ、ヒノキ、ケヤキ、クリ、ヒメコマツ)を「飛騨五木」としてブランド化し、木を中心にグループ会社の連携も実現。さらに地域商社を設立し、全国に向けて発信しています。
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住宅商品化
従来から提供していた、建築家ネットワークとの連携によるデザイン住宅「ASJスタイル」に加え、
飛騨高山の気候風土に合わせた住まいを提供する「匠美スタイル」と
シンプルなデザインの中にも飛騨の木をアクセントに使った「五木スタイル」を新たに設定し、
3ランクの商品設定と、住宅コンセプトの見える化を行いました。 -
営業力強化
コーポレートメッセージ
5つの強み
7つの約束
9つの住宅標準仕様
を策定しました。そこから、会社の理念と戦略を顧客向けに見える形にした「アプローチブック」を作成し、新規顧客から採用にいたるまで、社内社外の誰もが井上工務店について理解できるツールを整備することで営業力を強化しました。 -
地域商社化
「飛騨五木」(スギ、ヒノキ、ケヤキ、クリ、ヒメコマツ)をブランディングし発信することで、グループ企業の営業連携を図り、飛騨五木を利用した木製品やリノベーション商品、薪の販売といった共通ブランドが誕生しました。また「地域で愛され、旅する五木」のコンセプトのもと、地域商社である飛騨五木株式会社を設立し、全国へと販路開拓を進めています。
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株式会社井上工務店代表取締役 井上 正博 様
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「飛騨五木」は飛騨高山で愛され、全国に旅立つ。
平成24年に、岐阜県が主催する製材業向けのセミナーで出会いました。
公共事業から民需へ転換しようとしていた時であり、民間で勝負するのであれば、自社で手掛ける住宅のブランド化、差別化が必要だと感じていました。
そんな時にセミナーで古川さんとお会いしました。
まずは理念の設定をし、そこから情報発信のためのツールを整備しましたが、特にアプローチブックの作成は大きな成果となりました。会社の想いと事業を可視化し、まとめることで社員に理念が共有されていきました。
井上工務店を初めて知るお客様にも効果的で、自社ブランドの住宅受注にも繋がりました。
「飛騨五木」は、まずは飛騨高山という地域で愛され、そこから他の地域に伝播していくために、グループ全体で当ブランドを売り出していき、広く、皆さまに飛騨の素材と技術を提供していきます。