この日、雲ケ畑の林業センターに近づくと、なんだか賑やかな声が聞こえてきました。
毎年恒例、「 雲ケ畑 森の文化祭」が今年も開催されました。
地元の方々や、雲ケ畑をフィールドとする林業サークルや自然観察のグループなどが一緒につくりあげるこのお祭りは、今年で記念すべき10回目を 迎えました。
「~河原町から30分、そこは別世界~」というテーマで、
地元の方々とサークル・団体との交流をはかり、
また雲ケ畑の魅力を発信し、都市部の人 にも地域を知ってもらおう、という趣旨で開催されています。
おいしい食べ物や、クラフト体験、雲ケ畑オリジナルグッズの販売、音楽演奏など・・・
【食べ物編】
薪炭の火でつくった、鹿肉シチューや鹿肉の串焼き、バウムクーヘン、
みんなでつき上げる、もちつき大会、
地元のお母さんたちの味、豚汁やおぜんざい、
地元特産品の「オオサンショウウオまんじゅう」「鹿肉コロッケ」など、
料理も盛りだくさんで、お腹いっぱいです。
雲ケ畑地域に棲息する、特別天然記念物オオサンショウウオをモチーフにしたおまんじゅう。
※山椒の香りがしますが、オオサンショウウオは入っていません!
つきたて!お餅。
森のめぐみ、シカ肉BBQもあります。
【クラフト・体験編】
体験コーナーでは、雲ケ畑の山からとれたスギの葉っぱを使い、リースづくりや、
雲ケ畑の特産品のひとつでもある、杉玉づくり体験がありました。
広場では、火を起こすスピードを競う、「火おこしレース」も行われました!
みなさん夢中です。
【お土産編】
地元の方々の手作りのお土産もいっぱいです。
キラキラした宝物がちりばめられたような、楽しくなるお買いものでした。
こちらは、えんぴつの形をした木のストラップ。木の笛も、とてもいい音色です。
お母さんたちの手作り。山椒の炊いたものをいただきました。
とれたて野菜もありますよ!
ところで、会場で出会ったのは、この子。
学生たちが考えた、オオサンショウウオの雲ケ畑オリジナルキャラクター。名前は「ぬめこ」、女の子です。
会場では、彼女が大活躍する雲ケ畑映画が上映されました。
学生たちが企画から撮影、キャストまで手掛けた力作でした!
その他、紹介しきれませんが、子供たちに大人気の手作りのゲームコーナーや、あたたまる足湯、
雲ケ畑を紹介する展示など、多くの人が関わってつくりあげた、一日楽しめる素敵なお祭りとなっていました。
わたしも学生時代に実行委員会として参加していましたが、これまでにないほどの盛りだくさんなコンテンツと賑やかさでした。
雲ケ畑の森や畑、賀茂川の恵みに感謝し、人と人とのつながりに、笑顔になるお祭りでした。
地域の方、街で暮らすご親戚、地域外から遊びに来る人・・・200人以上は、来場されていたのではないでしょうか。
お祭りが始まって10年、当初は小さなこじんまりとしたお祭りでしたが、徐々に認知度も高まり、
地域の方、地域外の方も多く訪れ、またOB・OGも遠くから駆けつけて同窓会の場にもなっていました。
雲ケ畑で山仕事サークルが活動を始めてから、十数年。
多くの卒業生が、ここを第二のふるさとのように思って、ときどき帰ってくることもあります。
「10年」という年数は、まちづくりのひとつのターニングポイントになるそうです。
地域外の人と地域との関係を築き、何かが形になり始めるには、10年かかる、といわれています。
その10年目の節目に、私たちがこの地域のまちづくりに関わらせていただけることも、
何かのご縁でしょうか。
この地域の、人の交流・つながりを大切に、地域の人、関わる人が笑顔になれるようなビジョンを紡いでいく。
これからも、度々お邪魔させてくださいね。
(岩井)