【実施報告】令和7年度 川上村地域おこし協力隊ビジネス講座(第1回)

川上村地域おこし協力隊向けの講座風景

2025年9月24日(水)、奈良県川上村役場会議室にて「令和7年度 川上村地域おこし協力隊ビジネス講座」の第1回を開催しました。本講座は全5日間のプログラムで、移住者が自己の価値観や理念設計などを経て、地域で事業を行うための基礎を学ぶことができる内容となっています。


今年度の講座について

昨年度に引き続き実施する本講座ですが、今年度は 1年目の協力隊員、2年目以降の協力隊員、林業系の協力隊員 それぞれの立場に合わせてカリキュラムを構成しました。1年目の受講者にとっては1から地域暮らし×事業について考えられる基礎力が見につき、昨年も受講している隊員が昨年度の内容を振り返りながらステップアップでき、林業系の隊員にとっては全国にも誇れる林業の歴史を持つ吉野のことや専門知識を含めた内容が学べるようにという狙いがあります。


第1回の内容

今回は、前半と後半に分けて進行しました。

前半(1年目の協力隊員対象)のテーマは 「私の価値とは何か」。

  • 1分間スピーチによる自己紹介

  • 情熱方程式

  • 成功の3要素

  • 5つの価値観ワーク

といった内容を通じ、自分がなぜ地域で活動するのか、その動機や価値を整理する時間となりました。

参加者からは、「移住したきっかけや原体験を改めて振り返ることができた」「自己紹介を通じて仲間の背景を知れてよかった」といった声もあり、初回ならではの意義深い学びになったようです。

後半(全員対象)のテーマは 「経営と理念」。

  • 4つの事業ポートフォリオの振り返り

  • 2年目以降の隊員による、昨年度の1分間スピーチの再確認と最新版自己紹介

といった形で進行しました。特に2年目以降の隊員にとっては、自分の成長や変化を整理し直すきっかけになった様子でした。


参加者の様子

今回の受講者の多くは、林業や地域での暮らしに関心を持って川上村に来られた方々で、それぞれの原体験、前職も様々。「なぜ川上村に来たのか」「これから何をしていきたいのか」をしっかりと語っていただきました。

例えば、

  • 林業に携わりながら「山に人が入る仕組みづくり」を模索している方

  • 大企業を退職し、自然や水資源を守る林業モデルの構築に挑む方

  • 柿の葉寿司づくりを通じて地域の食文化を学んでいる方

  • 染色や農業をきっかけに川上村へ移住し、林業に挑戦する方

  • 狩猟や作業道づくりを学びながら山を持ちたいと考える方

など、それぞれの強い思いやチャレンジが共有された第1回となりました。


参加者の声

講座終了後には、受講者の皆さんからさまざまな感想が寄せられました。その一部をご紹介します

  • Aさん:「自己表現やアウトプットに苦手意識がありましたが、今回のフレームを通じて少しずつ自分をアップデート、挑戦していきたいと思いました!

  • Bさん:「言葉にして伝えることの大切さを改めて感じました。」

  • Cさん:「今日学んだことを自分の現状にあてはめて、自分がどの立ち位置にあるのか、どういう価値観を持っているのか当てはまるのか考えてみたいと思います。

  • Dさん:「昨年から継続してできていることもありつつ、それだからこそ新しく見えてきたものもありました。改めて『4つの事業』について考え直したいです。」

  • Eさん:「社会に出たときのリアルな話が印象的でした。1年間で自分の人生観も変わったので、この先の方向性を考えるきっかけになりました。」

こうした一つひとつの声からも、参加者がそれぞれの立場で学びを得ていることが伝わってきました。


次回以降に向けて

このビジネス講座は全5回。単に座学を受けるだけではなく、講座内でも対話を通して学んでいただくことを大事にしており、講座後には専用テキストを配り、内容の振り返りと次回に向けたワーク(穴埋め)を事前にしていただくことでスムーズに連続受講できる工夫をしていきます。これから、地域で事業をつくるための大切な視点を一つひとつ積み重ね、協力隊員の皆さんが川上村での活動により確かな軸を持てるようサポートしてまいります。

なお、弊社では全国の協力隊向けの講座はもちろん、単発の講演なども対応可能ですのでお気軽にご相談ください。

また、過去の講演実績は弊社WEBページ(講演会・ワークショップ実績)にてご確認いただけますので、併せてご覧ください。