京都府

【京都府立林業大学校】「経営高度化コース」- 経営力を育む、林業人材育成の新たな試み

京都府立林業大学校「経営高度化コース」の講座を2013年度、2014年度、2018年度、2019年度と複数年にわたって担当実績があり、各年度、全5回の講座を設定しました。
対象は森林組合や林業事業体の経営層・中堅職員を中心とした社会人受講生。実務直結のマーケティングやマネジメント、会計知識、人材育成、そして理念構築までを体系的に学ぶカリキュラムとなっています。

講座の特徴


経営とは「理念×利益× 実行力」

初回は「マーケティング基礎」からスタート。参加者は、自社の「顧客とは誰か」「何を提供できるか」といった根源的な問いに向き合いながら、自らの理念と利益のバランスを再定義しました。「理念なき利益は暴走、利益なき理念は寝言」という言葉を軸に、「自社が何のために存在し、誰のために価値を届けるのか」を深く掘り下げる機会となります。


現場に活かす“ビジネスフレーム”

各回において、当社のオリジナルフレームを活用したワークを導入しています。

  • 3C分析、消費の3要素、地と図の関係(顧客の時間の奪い合い)

  • DM広告の7つの感情訴求

  • 5つのよろこび(社員満足度を可視化するフレーム)

  • 戦略・戦術・戦闘の4階層整理

  • マネジメントにおける「3つの服」(利服・心服・威服)

上記は一部の事例となります。様々なワークやディスカッションを通じて自社の経営に落とし込みます。さらに、各回、次回までの課題(宿題)を設定しています。振り返りも兼ねて次回への準備を行っていただくことで、本気度と主体性を高めていきます。


学ぶだけでなく「自身の言葉で語る」「実行する」へ

最終回では受講者が自社のビジョンや経営戦略をプレゼンテーション。
理念・利益・顧客・商品(商材)についてを整理し、目標を自分の言葉で語る姿に、5回の講座の成果が表れます。

ある受講生からは「経営力に自信があったが、理念という“自分の言葉”が足りなかったと実感した」という所感を頂いたこともありますが、こうした“ジブンゴト化”と“実践形式”による成長が本講座の最大の特徴となります。


大学教育と経営現場をつなぐハブとして

林業大学校において、経営を体系的に学ぶ場は全国でもまだ限られています。弊社では、経営における「マーケティング」「マネジメント」「会計」「人材育成」「理念構築」を分かりやすく伝える教育設計に力を入れています。本講座でも、理念と利益の構造から、人材定着・事業成長・働きがいの向上までを一気通貫で支援。参加者は現場での実行に向けた具体的なアクションを持ち帰っていただきました。


ご関心のある教育機関様へ

弊社では、林業大学校をはじめとした教育機関・専門学校向けに、実務と教育をつなぐカリキュラム提供を行っています。
・社会人向け講座
・地域づくりや経営に関わる学生の講座 など

経営×森林×人材育成×地域づくりをテーマにした講演・研修のご依頼は、お気軽にご相談ください。