奈良県・川上村にある、築130年の老舗旅館。
庭から差す光は、ゆらぎのある大正ガラスを通して
年季の入った床板を照らします。
時間とともに、育てられた空間。
さあ、何をして過ごしますか?
奈良県・川上村にある、築130年の老舗旅館。
庭から差す光は、ゆらぎのある大正ガラスを通して
年季の入った床板を照らします。
時間とともに、育てられた空間。
さあ、何をして過ごしますか?
5月度の経営実践研究会in大阪を、開催いたしました。
■各社事例報告
今回は林業産地を訪れるツアーの報告が多くありました。
山村ならではの楽しさを感じていただき、
そして顧客アクションへつなげるための、ポイントとは?
「楽しい!」のポイント、それは、
都市にはないもの(自然、食)や、体験、知識、であり、
そして、ちょっとしたお土産です。木の端材でも、都市部の方は大変喜ばれるものです。
また、林業関係者や地域の方々とのふれあいにより、
木材や森林への関心がいっそう高まります。
この日報告があった、工務店の見込み顧客向けツアーでは、
参加者の8割の方が受注につながったとのことです。
楽しさ・満足度が、確実に家づくりにつながっていく。
全国の実例から、ヒントを学びました。
■ゲスト講座:ワークショップ
シリーズで実施している、林業人材育成に関するゲスト講座。
今回は、いかにベテランや指導者の「頭の中」を見える化し、
形式知として、会社の資産としていくか?
というテーマです。
「頭の中を見える化する」プロセスにおいて、マインドマップの活用が手段としてあります。
一例として、山守である受講者から、
作業道の作設方法について、ある失敗事例をもとに、その経緯を解説いただきました。
同時に、ファシリテーターである講師が
時系列でキーワードを並べる ⇒ キーワードどうしの関係性を整理してマインドマップにする
という作業を行うと、
「作業道をつくる」という一つの作業にも、
原理原則と各論 / 作設方法と指示方法 といった項目が浮かび上がってきました。
どうやって指示すれば、希望通りの道ができたのか?
その分析を行う手法として、可能性が見出されました。
~~~
技術者の頭の中に眠っている暗黙知を、共有の財産とするために。
1)まず、思い出す事
↓
2)洗い出し、それをもとに複数人数で議論すること
↓
3)具体的アクション(改善)を行うこと
これの繰り返しにより、林業技術・製材技術は向上していきます。
今後もワークショップを交えながら、実践に使える形式知をまとめるべく、
研究会を続けて参ります。
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受講者募集中!
6月度 経営実践研究会 大阪 6月27日(土)
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■日時:2015年6月27日(土)
14:00~18:00 + 懇親会
■場所:大阪市淀川区西中島2-15-13
■内容(予定):
1.製材オペレーション【ディスカション】
「新たな木材流通~ネット販売、定期便などClub Premium Woodでの新流通構想」
2.林業・製材安全ワークショップ
作業工程の分解と安全対策
3.合同営業プレゼンテーション企画会議
■受講料
各回受講の場合:1社につき 2万円(税別)
※初受講の企業様は無料体験実施中
※年間受講の方は別途お申込みください
■懇親会
18:30~20:30
★★ご参加お待ちしています!★★
ご参加をご希望の方は、メール(info@chiikino.jp)またはお電話(06-7878-6376)にて、お申し込みください。
お得な年間受講も受付しております。詳細はお問い合わせください。
松枯れ山を明るくする、人と馬のチカラ。
枯れたアカマツを伐採し、搬出するのは「馬」。
馬搬の挑戦がはじまりました。
林地を傷めにくい、道がなくても搬出しやすいといったメリットだけでなく、
人があつまり、笑顔になる。
その力ははかりしれません。
5月17日(日)、吉野林業の発祥地・奈良県川上村にて、
「吉野材で家を建てたい、リフォームしたい」と検討中の施主候補の方々をお招きして、
川上村の森と製材加工場をご案内する
木材産地見学ツアー「吉野の森体感ツアー」が開催されました。
ツアーの主催は川上村の「川上の材PR運営委員会(林業再生準備室内)」。
川上村や村内の林業関係組合からなる、情報発信のための委員会です。
今回は林業界が一丸となって行う、川上産吉野材のPRツアーでした。
川上村林業再生準備室をサポートする弊社も、スタッフとして参加いたしました。
委員である「川上さぷり」様(製材加工場)と、
川上さぷりが製品を直送している奈良県の「株式会社イムラ」様(工務店)
とが協業し、ユーザーの方々を吉野材の産地である川上村にご案内。
・吉野林業の歴史
・一級品の吉野材の特徴
・林業に携わる人の想い
・木を使うことの魅力
・地域の木を使うことの大切さ
などをご紹介し、木材を使っていただくことを目的としています。
この日は、大阪、奈良の都市部から
お子様から60代まで、老若男女、幅広い年齢層の方が
約30名が参加されました。
初夏の陽気の中、川上村の高台にあるヘリポートで
開会式を行い、ツアー開始。
テーマは「家に使われる木材の産地を体感しよう!」
■午前中:林名の散策
林業の現場で働いてきた川上さぷり職員の皆様から、
・道なき急な山を歩いて植林したこと
・最高の木材を育てるために、良い木を残すように間伐すること
・吉野の木はヘリコプターで出材されること
・身近な山野草を食べ物に、薬に、フル活用したこと
などなど…
参加者の皆様は、ヤマイキさんの豊富な経験談と知識を聞きながら、
初夏の杉・桧の林をゆっくり観察して、写真撮影等も楽しんでおられました。
■昼食後:トークタイム
川上さぷり様からのトーク。
・吉野材の価値の高さ
・吉野林業、川上村の現状
・川上さぷりとイムラの連携による、山に利益を返す木材流通作り
について、
気取らないトークに、 参加者の皆様も聞き入っておられました。
■午後:木工センター、加工所の見学
吉野材の木工品を扱うお店を見学し、
また川上さぷり様の工場で端材配布をすると、
お客様の中には
「記念に吉野杉の製品を買いたい!」
「端材をお風呂に浮かべて吉野杉の薫りを楽しみたい!」
という方が大勢いらっしゃいました。
山を見て、その背景を知ってから製品に触れることで、
皆様すっかり吉野材のファンになったようです。
今回参加された方のほとんどは、
「環境、自然に感心はあるけど、林業のことはよく知らない。」
という方でしたが、ツアーを終えて、
「山野草が沢山あって、山は食料倉庫みたい」
「やっぱり山の中は気持ちがよい!」
と、手入れされた森林の楽しさ、美しさを体感された方、
「木材を使うためには、木を使える人もいないといけないと知った」
「木を育てる技術は奥深くて、深入りしそう!」
と、林業について理解を深めて下さった方もいらっしゃいました。
林業について知識を得るだけではなく、
実際に木材生産に携わる人の想いを、直接聞くことや、
手入れされた森の美しさ、豊かさを、足を運んで体感することで、
国産材を使うことの魅力も大きくなるのですね。
川上村では、今後とも「川上産吉野材」を利用していただくために、積極的に産地見学ツアーを展開していく予定です。
この吉野林業の発祥地である川上村にて、美しい山に出会い、美しい木々に出会い、
川上村のヤマイキさんとお話をされたい方は、
「川上村林業再生準備室」(公式HPはこちら)までご連絡下さい。
(平成27年5月現在。同年7月に名称変更の予定。)
弊社も今回のツアーにスタッフとして参加しましたが、
「日本三大人工美林」に数えられる吉野の森の美しさ、吉野杉・吉野桧の魅力を、
より多くの方にお伝えし、
川上産材を使っていただけるよう、
引き続き、サポートを続けてまいります。
このたびは、ツアーに参加してくださった皆様、ツアーを支えてくださったスタッフの皆様、ありがとうございました。
住民が案内する京都のガイドツアー「まいまい京都」。
まいまいとは、「うろうろする」という意味の京言葉であり、
バラエティ豊かな「地元ガイド」の視点から、京都のまちあるきを企画されています。
http://www.maimai-kyoto.jp/ (まいまい京都公式ホームページ)
この度、弊社がまちづくりビジョン策定支援をさせて頂いた、京都北山・中川学区にて、
社員・岩井がガイド役となり、まちあるきツアーを開催させて頂きました。
今回ツアーを開催した中川学区で、は「北山三学区まちづくりビジョン」策定事業を通じて、
①交流人口の増加
②情報発信
③産業づくり
の3点が、今後のまちづくりにおける重点項目と定められ、
住民によるガイドツアー等が始まっています。
今回は、地域の動きとの連携をはかり、
「地域内の人々 × 地域のファン、応援団」が
ともにまちづくり活動を行う一環として、ソトモノ目線でのガイドツアーを実践致しました。
↓昔の女性の衣装も、「地域のPRのため活用してほしい」と、 地域の方がご提供くださました。
今回のツアーでは、
「【北山杉】林業女子と巡る中川の里、一緒に丸太磨きしよう
~すべすべの北山丸太に萌え☆古民家で囲炉裏を囲んでランチ~」と題し、
プロの視点から見た林業を、
誰にもわかりやすい表現で伝える翻訳者としての“林業女子”である岩井から、
・北山杉の伝統と品質
・林業×女性のシゴト
・職人達の暮らしと技術
・林業がつくる風景 など、
丸太磨き体験や、古民家で囲炉裏を囲んだランチを交えつつ、
約20名の参加者様をご案内させて頂きました。
参加者の皆様は、好奇心旺盛・勉強熱心な方ばかりで、
北山杉についても、 7~8割の方が「何となく知っている、聞いたことがある」との事でした。
しかし、これまで林業についてじっくりと話を聞く機会はなかったため、
・「林業にシーズン(伐採や加工)があるとは、知らなかった!」
・「小説・古都(川端康成)の世界にやっと来られた。丸太を磨く苗子と同じ体験が出来て嬉しい。」
という新発見が出来たというお声、
・「同じ京都市でも、街中から離れて、こんな景色が残っているとは」
・「昔バイクで通り過ぎていた集落へ、じっくり来られて懐かしい」
など、コメントを頂きました。
↑モザイク状の山の景色に、興味深々!
今回案内させて頂いた京都北山・中川学区では、
地域主催のガイドツアーも行われています。
★★北山杉の里ガイドツアー案内はこちら★★
http://kitayama3.jp/nakagawa/guidetour/
まちづくりビジョンの策定を経て、動き出した北山。
ぜひ、北山杉の里へ足を運んでみてください。
ご協力頂きまして、誠にありがとうございました。
(参加者様より写真の掲載許可を頂いております。)
毎日山で働くじぃちゃん、今日は孫たちと一緒に河原遊び。
魚掴み、石切り、ちゃんばらごっこ。
川遊びのバリエーションが一通り終わったと思いきや、外遊びのネタは尽きません。
じぃちゃんが丸太の切れ端を川に流し、また新しい遊びが始まります。
石を投げて 、端材の的に当てられるか?必死で競争する子どもたち。
そんな時のじぃちゃんは、キケンを見守る先生役に立ち代わり。
頭も体も柔軟に遊べる遊び場。
子供にも大人にも、無くてはならない場所なのです。
森の奥、静かに佇む滝。
新緑がキラキラ、木漏れ日がキラキラ、じわっと滴る水もキラキラ。
小さな輝きが集まって、大きな輝きに出会えました。
それぞれの輝く粒が、集まって、大きな煌めきに。
人間も同じなのでしょう。
それぞれに輝く資源や人材を繋いで、さらに磨かせる仕事へ。
かつてはどこの家庭でも、冠婚葬祭行事は全て自宅で準備されました。
名残として、古い家にはたくさんの器が揃っています。
各家の好みの器で、客人をおもてなし。
しかし、色形の差はあれど、絵柄はどこの家庭でも、杉、杉、スギ。
地域のアイデンティティは、共通の様子です。