7月18日(火)、岐阜県立森林文化アカデミーにて、「岐阜県地域森林管理士養成研修」の講師を担当させていただきました。

午前、午後合わせて6時間という長時間の講演を行うのは初めてでしたが、民間事業体で活躍されている研修生5名の他、県職員を中心とし、森林文化アカデミーの学生や林業事業体の経営者等35名の聴講者にご参加いただきました。

 

「岐阜県地域森林管理士」とは?

岐阜県は今年度から「岐阜県地域森林監理士」制度を設け、今回のような講演形式の研修、実技を合わせたカリキュラムを実施し、修了者は別途行う認定試験の一次試験を免除されます。試験に合格すると、岐阜県地域森林監理士に認定され、市町村の整備計画の策定や、一定地域の森林管理を実施していく、いわば岐阜(地域特化)版フォレスターとなることができます。

現在、林野庁では国税として森林環境税を導入する検討が現在されていますが、この動きにいち早く岐阜県は動き出しています。もし、今後国税としての森林環境税を導入された場合、現在都道府県単位で導入している森林環境税との二重課税となるため、都道府県の森林環境税制度を撤廃して国税に一元化されることも考えられます。岐阜県地域森林管理士を養成することで、国の政策に対応すると共に、市町村単位での森林管理体制を強化していくことに繋がるということです。

 

「岐阜県地域森林監理士」とは?(岐阜県発表資料より)==========

市町村森林整備計画の策定、伐採届出制度、公有林管理等に加え、森林法改正に

よる林地台帳整備や100年先の森林の姿を見据えた森林づくり(森林配置計画

の市町村森林整備計画への反映)など、森林や所有者に最も身近な市町村の役割

の重要性が増しているところですが、財源不足や異動により専門人材が確保され

ていないのが現状です。このため、地域における森林の管理及び経営に必要な専

門的知識を有する人材として「地域森林監理士」を育成し、その人材が市町村林

務行政の支援や民有林経営への助言などを行う体制を整備するものです。

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講座内容を一部ご紹介

|第1講座:「林業ビジネスとは何か。」
・林業のマーケット(市場規模)

・ビジョンと戦略

・マーケティングの3つのエッセンス

を中心にお話しました。マーケティングの3つのエッセンスは「3C」、「消費の3要素」、「ライフサイクル~地と図の関係~」をご紹介し、クイズ形式として参加者の皆さんに回答をいただきましたが、今までの講演では聞かないようなユニークな回答が続出。特に研修生の皆様は、マーケティングの本質をつかんだ秀逸な回答が多いことに驚かされました。

 

 

|第2講座:「林業は自由だ。」

伝統林業地での山守の声や現在の取組、全国の製材業者が連携し国産材PRを行っている事例、地域内の垂直連携による製品開発と販路開拓の事例など、弊社が関わってきたプロジェクトを動画を中心にご紹介しました。1つの「チーム」づくり、そこからの原木~製品、消費者のライフスタイルまで入り込んだ商品やサービスの企画と規格の創造の重要性を知っていただけたと思います。

 

 

|第3講座:「経営力を高める。」

・理念と利益

・会計管理について

・バリューチェーン、サプライチェーン

といった話題を中心に、ビジョン(理念)の重要性と戦略策定や財務戦略に関する実践論をお伝えしました。まずは、見込顧客をリストアップすることから始める重要性をお分かりいただけたと思います。

 

最後に当日岐阜までの移動で弊社代表古川が作成した「古川が考える30のフォレスターチェック」を特別に公開。古川が約10年間コンサル業を行ってきた中での、林業・製材現場の安全性を考えさせられた実体験や全国の業界経営者との出会いを踏まえてリストアップしました。素材生産だけではない、加工、ライフスタイルまで含めたトータル林業、フリースタイル林業の体現を目指した30の項目となっています。

講座終了後も、チェックリストに係る内容のご質問をいただいたり、講座内の質疑応答においても参加者の皆様は積極的で、岐阜県の林業への熱い想いを知ることのできる講座となりました。

 

 

参加者の声

 

<林業会社A様>

林業仲間を作ることの重要性を学びました。今後、地域内でパートナーをつくり、6次産業化を目指す体制を作るヒントとなりました。古川ちいきの総合研究所が名古屋で開催している研究会に参加していますが、普段の研究会では聞けない内容もあり、自社の事業の参考になる話が多かったことも印象的です。

 

 

<建設資材販売、建設会社B様>

マーケティングのお話全般が参考になりました。自分でもマーケティング、また財務について学ぶ必要があると感じました。熱のある話を聞くことができ、改めて自分も頑張りたいと思いました。まずは、今回の講座の内容を自分の立場に落とし込んで何が出来るか検討します。

 

<森林文化アカデミー学生C様>

同じスギでも地域によって、特徴、商品になるまでのストーリーが異なる事がわかる、全国の事例紹介が参考になりました。私は将来森と人を繋ぐ仕事をしたいと思っていますが、今回学んだように、地域の特色やストーリーを掴んだ仕事をできるようになりたいと思いました。

 

 

<市役所職員D様>

地域でのチーム作り、理念と利益のバランスのお話が印象的でした。前年度まで別の担当課で飛騨の木材利用よりのプロジェクトに携わっていましたが、今年度からは林業畑で山側に利益還元を出来る仕組みづくりを考えています。もともと林業の専門ではないため、全ての内容が参考になりました。また、講演に来ていただければ幸いです。

 

<県職員E様>

今まで、対林野庁と県庁向きの仕事のウエイトが多く、顧客へのウエイトが少な買ったことを改めて認識しました。現在補助金関連の業務をしているが、それ以外のサポートも今以上にできるようになればと思いました。行政マンには耳の痛い内容もありましたが、新鮮で興味深いものでした。地域ネットワークにもっと入り込み、関わりを深めていけるよう動きたいと思います。

 


フォレスター向け研修での講演、お任せ下さい!

事業型、経営向上型のフォレスター研修のような、一日を通しての研修や複数日に渡る研修などの対応、ご要望の内容に合わせた講演メニューを準備いたします。他にも、シンポジウムや勉強会等での各種講演、ワークショップコーディネートも受け付けております。

 

過去の講演実績は以下の弊社サイトページリンクよりご覧ください。

https://chiikino.jp/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 7月 18, 2017 Under すべての記事, 講演&研修 報告

6月29日(木)岐阜県中津川市に本社を構える工務店、株式会社広和木材様の

『平成29年協力業者会議「安全衛生大会」』にて講演をさせていただきました。

年に1度の安全大会ということで、協力会社、社員を合わせて150名を超える方が参加していました。

 

 

テーマは「プレミアム工務店を目指して~社員、協力業者が社長目線で~」

今回は、「プレミアム工務店を目指して~社員、協力業者が社長目線で~」とういう題目で講演をしました。

 

昨年5月に名古屋で開催した、木曽川流域木と水の循環システム協議会様主催のイベントでの工務店様向けの講演内容を

倉野社長が気に入ってくださり、「社員や協力業者の皆様にも聞かせたい!」という想いから講演機会をいただきました。

そこで、今回は林業・木材マーケティングの内容ではなく、『地域ビジネスにおける、経営論、組織論について』、『「プレミアム」であるということは何か』という内容をお話しました。

 

「自分軸」を掘り下げるマーケティング講座

具体的に講演内容は、

①マーケティング講座

②プレミアム工務店10の条件

の2つに項目を分け、マーケティング講座では自分軸と時間軸、3C、消費の3要素といった他の講演でもよくお話しする内容に加え、
今回はClubプレミアム国産材メンバーを動画でご紹介し、広和木材様と同じく岐阜県で活躍する林業・製材業者や全国の林業産地の事例を知っていただきました。

 

また、協力業者の方が多く集まる今回の講演では「自分軸」という点を掘り下げて、

<4つの幸せ軸>

・自己実現(やりたいことをやる)

・感謝(人との繋がり)

・楽観視(プラス発想)

・自立性(健康、経済、安心)

 

<夢のある地域づくり3ステップ>

1.好きと憤りから情熱を持ち、「自分らしさ」を見つけ行動すること。

2.地域の仲間(業者間)と協力しネットワークを形成すること。

3.各々の夢、皆で1つの夢を持ち地域づくりに取り組むこと。

 

とまとめ、皆で1つの目標や理念を掲げ事業に取り組むからこそ、

各々の「自分軸」を確立させることが重要となることをお伝えしました。

 

社長の熱い想いと地域の魅力

社員、協力業者の皆様に経営者の想いや考えを知ってもらいたい、

皆で1つの目標に向かい協力しながらも、各々が自発的に考え動いてほしい、

という倉野社長の熱い想いからいただいた講演機会ですが、講演のみならず、

天照大神の胞衣(えな=へその緒)を納めたという伝説を持つ恵那山の麓にある恵那神社などの中津川市ならではのスポットや本社工場のご案内もしていだだき、

地域で活躍する方々との新たな出逢い、その地域にしかない魅力にも触れる貴重な1日となりました。

 


林業のみならず、地域ビジネス、人事、経営マーケティング、組織論、戦略論についてまで、ご要望に合わせた講演を行っております。

地域の企業様で、自社社員に向けて、関係業者に向けての講演、セミナーがありましたらお気軽にご依頼、お問合ください。

 

過去の講演実績は以下の弊社サイトページリンクよりご覧ください。

https://chiikino.jp/?page_id=193

Posted by wpmaster on 土曜日 7月 1, 2017 Under すべての記事, 講演&研修 報告

 

一昨年度(平成27年度)の2月、代表・古川が
「奥出雲仕事塾」の講演で訪問させていただいた、島根県は奥出雲町へ。
二度目の訪問となりました。

 

この地域では、現在16名の地域おこし協力隊が活動中ですが、
その中から卒業後に起業を目指す方々6名への起業支援アドバイスを
務めさせていただくこととなりました。

 

 

奥出雲町の町花は、石楠花(シャクナゲ)です。
訪れた6月中旬には、庁舎前(横田庁舎)に立派な花が咲き誇る見ごろでした。

 

 

アドバイザリーを務めさせていただくこととなった6名は、
ゲストハウス経営、語学教室の開業、自然学習体験の普及、
空き家の利活用促進、古民家活用&地域の手仕事品販売等と、
奥出雲町ならではの地域資源を活かしながら、異なる切り口での事業づくりを目指しておられます。

 

全5~6回/年の訪問支援を予定している、
今回の奥出雲町における起業型地域おこし協力隊アドバイザリー事業ですが、
初回訪問の今回は、まず6名全員の個別面談を行い、それぞれの原体験や経営理念、
事業ビジョンについてヒアリングさせていただきました。

 

今回のご依頼に関しましては、奥出雲町地域おこし協力隊の皆さまに、
既に専属のアドバイザーS様が着任し、日々の業務に対する伴走型支援を続けておられます。

そのS様から全体のコーディネートをいただきながら、
弊社からは、起業に向けた地域ビジネスの経営視点に特化したアドバイスを
務めさせていただきました。

 

 

また、訪問2日目の午後からは、ミニセミナーを開催。

他地域においても地域おこし協力隊のアドバイザリー支援を務めさせていただいている弊社より、
それぞれの地域からの許可をいただき、他の地域での活動・事業をご紹介させていただきました。

 

収益の作り方、商品開発や、地域の方々と協業による1年間の使い方等、
地域は違っても事業化に向けて取組むべくポイントは、共通する部分も多々あります。
後日、個別面談させていただいた協力隊の方々からは、

 

「何気なく投げていただいた質問に答える事によって
私自身普段何を考えているのかが整理できました。
そして、自分は何がしたいのか、何が課題なのかが明確に認識できました。」

 

「自身のプランを再考する良いきっかけとなりました。
また、その道のプロにチェック頂けることはとても心強い限りです。」

 

「今回の面談内容で個人的に一番印象的に残ったのが“理念と利益のバランス”でした。
特に組織的に活動していく場合は、理念の実現を持続可能なものにしていく為に
利益目標をしっかり話し合う必要があると改めて認識する良い機会になりました。」

 

といった感想をいただきました。

 

“こんな事例を聞きたい”とのご要望についても、第2回までに準備を進めてまいります。

 

 

そして、「ぜひ視察へ行って、協力隊の皆さまとお会いしたいです!」との声が集まり、
近日中にも奥出雲町の方々を訪れて、弊社がお付き合いある地域へと訪問され、
交流していくこととなりそうです。

 

最後に、2日間の個人面談&ミニセミナーを経て、
起業に向かって進む6名の奥出雲町地域おこし協力隊の皆さまには、
目指したい理念、とりたい収益、戦略的な事業の進め方をまとめ、
各人へのToDoリストをご提案しました。

 

地域ビジネスにおけるマーケティングエッセンスや経営戦略を作るための
ビジネスフレームをオリジナルに加工し、各人にあったアドバイスをさせていただきました。

毎回の訪問に、これらの進捗を確認し、事業化に向けた有意義な1年間を
共に歩んでいきたいと思いますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

 

最後になりましたが、2日間サポートいただいたご担当者様、
そして、懇親会で我々を出迎えていただいた地域の皆さまにも、心より御礼申し上げます。

 

 

 

 

さて、最後にご紹介。奥出雲と言えば、「神話とたたら製鉄」のまち。

あらゆる場所にストーリーが詰まっていて、日本の神話を読み返したくなる出会いでした。
Iターンの方が古民家を使って経営されるカフェも、とっても素敵な空間でした!

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 6月 5, 2017 Under — ちいきの地域, pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

 

研究会5月度

 

今年度最初の大阪経営実践研究会を開催しました。

今回はなんと西は大分県日田市から、東は愛知県豊田市から、新たな参加者も増えての賑やかな回になりました。
また今年度からはClubプレミアム国産材メンバーの講座をメニューに加えて、

テーマを絞った話題提供と今まで以上に深いディスカッションが行われました。

 

~今月のMENU~

【1】木のある暮らし展振り返り
【2】Clubプレミアム国産材メンバーゲスト講座

・製材メーカー代表が、反響を語る! 受注(問合せ)が増えるWEBリニューアルのポイント

・地域材を使った林業~工務店業からの展開! 47都道府県の柱を使用したカフェ事業とは?

・『新規と既存』×『商品と販路』地域資源活用、4つに分ける戦略的事業

 

【3】各社報告

 

【4】古川ちいきの総研より話題提供

・ 産地巡礼ツアー企画

・ 中規模木造建築の需要の動向~市場に参入する工務店連携は?~

・ 2017年ウッドデザイン賞、募集開始

 

 


 

【1】木のある暮らし展振り返り

今年3月29日に大阪にて開催した「木のある暮らし展~旅する日本の森と産地~」。

Clubプレミアム国産材主催で行う展示会は初めての挑戦となりました。

(当日の様子はブログにアップしておりますので、ご参考ください:https://chiikino.jp/blog/?p=7107

 

出展者の皆様にイベント反響を伺ったところ

・既に数社から受注しており、まさに今生産しているところ。

・イベント後すぐに受注があり、既に納材を終えた。

・サンプル請求があったのでお送りしており、今後もうまくお付き合いしたい。

・競合であった会社と協業し新しい事業展開を進めている。

など各社それぞれ反響があり、成果に結びついており、今後の展開もますます楽しみです。

 

そして実は、動画制作も進めており、研究会にてお披露目!ダイジェスト動画を公開しました!

 

 

展示会の雰囲気、Clubプレミアム国産材メンバーの顔が見える動画に仕上げております。

今後は、当日各社から行われたプレゼン”国産材LIVE!”の様子も順次公開してまいりますのでお楽しみに!

 

 

【2】Clubプレミアム国産材メンバーゲスト講座
弊社が事務局をつとめるClubプレミアム国産材。

本研究会のメンバーから構成される団体ですが、本年度はメンバー立ち回りの講座をメニューに盛り込んでいます。

 

①「Webリニューアルのポイント」竹下木材㈲ 代表取締役 竹下哲史氏より

島根県にて、地松にこだわり製材をしている竹下木材さま。9年前にスギ、ヒノキ製材から地松に特化した製材にシフトした同社、同時期に始めてのWebサイトを制作しました。そして昨年、Webサイトをリニューアル。

リニューアル直後から受注があり、ここ最近ではまた増えたとのこと。

・時流適応

・情報蓄積

・動画PR

のポイントにお話をしていただきました。

「Webサイトが古いままだと、会社自体も古い、時代に遅れていると思われる。」と竹下氏。

時流に適応しデザインやSEO対策を変えながら、納材事例やブログを定期的にアップし動きを見せることで着実に受注につなげています。

(竹下木材㈲Webサイト:http://takeshitamokuzai.jp/

 

②「47都道府県の柱を使用したカフェオープンへの取組み」飛騨五木㈱ 企画研究室 井上博成氏より

飛騨高山にて、会社名にもある‟飛騨五木”を売り出し多面展開している飛騨五木㈱。

グループ会社との連携で林業から建築、さらには不動産、金融、エネルギーまでをトータルでの事業展開を実現しています。

そして今回はなんと、名古屋市内に47都道府県の木を使用したカフェをオープンするとのことで、

その背景と今後の展開をお話していただきました。

 

2035年には当たり前に木材のある社会を目指し、
2015年から5年後ごとの、4つのステージに分けてビジョンを策定。

そのステージ1にある現在の事業の1つとして今回のカフェオープンがあります。

「日本の森がもっとワクワク」というWebサイトも昨年オープンしています。
実店舗やオンラインストアをはじめとするあらゆる販売チャネルや流通チャネルを統合する
『オムニチャネル化』の計画を進めており、全国の木材情報の発信拠点が名古屋に誕生するということです。

ここではこれ以上詳しい内容には触れることは出来ませんが、まさにワクワクする今後の展開に目を離せません。
(日本の森がもっとワクワクWebサイト:https://moriwaku.jp/

 

【3】各社報告

新規参加者のご紹介や各社の近況の取組についてお話いただきました。

ディスカッションでは「商品開発」において‟今までにない商品を開発し一番手となったとき、
誇りを持ち大手に真似のできないモノづくりをすること、
そのための「商品販路」について既存の販路と商品、新規の販路と商品のマトリックスを整理し、学びを深めました。

 

【4】古川ちいきの総研より話題提供

① 今年度の産地ツアーの企画について

② 中規模木造建築の需要の流れと、市場に参入する工務店連携の現状について

③ 2017年ウッドデザイン賞の募集開始について

の3本立てで弊社から話題提供しました。

 

今後の物流と工法の面から、中規模木造はどうなるか?

ウッドデザイン賞の受賞は果たしてどのような効果があるのか?

各社報告に続き、ここでも活発なディスカッションが生まれました。

 

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次回研究会は7月に予定しています!

詳細は後日ブログにて告知しますので、しばしお待ちください!

 

 


 

今年度もClubプレミアム国産材の会員募集をしております!

豪華特典もご用意しておりますので、是非下のチラシ画像からPDFをご覧ください!

会員申込ご希望の方は、PDFを印刷し申込欄をご記入しFAXにて送信、またはメールをお送りください。

 

 

単回での研究会申込も大歓迎です。

ご質問がある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 5月 13, 2017 Under すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

3月29日、大阪淀屋橋駅近くのギャラリーを貸し切り、

Clubプレミアム国産材、12の木材産地共催でお届けするライフスタイル展示会

「木のある暮らし展~旅する日本の森と産地~」を開催しました。

 

 

~~~イベント概要~~~

■開催日時:2017年3月29日(水)10:00~17:00

■会場:大阪市中央区高麗橋3-1-8カルボ高麗橋ビル1F 高麗橋BLACKBOX

■参加無料・申込不要

 

■プログラム
①産地からの空間提案展示(常時展示)
②特別無料セミナー「プレミアム国産材で工務店経営をプレミアム化するセミナー

講師:(株)古川ちいきの総合研究所 古川大輔

 

③トークショー「国産材LIVE!」(毎時開催)

 

Clubプレミアム国産材についてはこちらから=== === === === === =====

・Clubプレミアム国産材コンセプト:http://club-premium-wood.jp/?page_id=98/

 

過去の開催イベントに関するブログはこちらから=== === === === === ===

・第4回産地共催交流セミナー(2015年):http://club-premium-wood.jp/?p=837

・Japan Home & Building Show 2013(2013年):http://club-premium-wood.jp/?p=671

 


 

 

 

産地共催のイベントとしては今回で5度目となる今回は、

今までのプレゼン・セミナー中心に内容から一転、空間提案を行うブース展示をメインとしました。

 

1日を通して、100名を超える方にお越しいただき、複数のメディア取材もあり、

多くの出会いある賑やかな春の1日となりました。

 

 

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【1】ブース展示

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“木”は全て同じものなのでしょうか?

スギ、ヒノキ、アカマツ、カラマツ、そしてさまざまな広葉樹と、樹種によって木目やかたさなどの材質が違います。

 

また、同じ樹種でも、品種や育った山の自然環境、そして育て方による産地のバラエティがあります。

十人十色という言葉があるように、木材にも一本一本、地域ごとの性格があり、様々な表情を見せてくれる奥深い世界があるのです。

また、柱、床、壁、家具、小物と使い方によっても雰囲気は変わります。

 

そんな多様性のおもしろさを感じさせてくれるブースをのぞいてみましょう。

 

===J1メンバー===

 

桧の可能性を無限に広げる。【影山木材株式会社(富士山麓)】

 

「Ur(ユーアール)」という国産ヒノキを使用した壁材を中心とした空間提案。

U型の溝を施した壁材とr型の金具の付いた取付家具を組み合わせて、壁を自由なレイアウト空間に変えます。

 

 

木を使う社会の仕組みをつくる。【ソマミチ(信州松本)】

全国でも生産地が一部に限られる「カラマツ」を使用した外壁材「T&Tパネル」を主体としたブース。

ブルーステイン(赤松)を使ったスツールやカラマツのカッティングボードなど、暮らしのアイテムも多数。

 

希少価値の高い国産地松を島根より【竹下木材有限会社(石見出雲)】

地松に特化した羽目板や数種類の厚さのフローリングを展示。。

地松の素材感が引き立つシンプルisベストな展示となりました。

 

癒しと信仰の高野山、千二百年の森から。【高野山寺領森林組合(高野山)】

高野山真言宗総本山・金剛峯寺が所有する森林から産出される「高野霊木」を使用した、柱、テーブル、フローリング、ミニ床の間をご紹介。

森林セラピーもおすすめの高野山、その魅力を映像で伝えています。

 

 

コンパクトな流通で森からの地域づくり【ばうむ合同会社(土佐嶺北)】

多くのブースが建材を中心としている中、「もくレース」コースターをはじめとした、木製小物を展開。

木材を提供している自伐林家もいっしょにPR。

 

日本一おもしろい材木屋ベンチャー【株式会社西粟倉・森の学校(岡山西粟倉)】

大ヒット商品「ユカハリ」の複数バリエーションに、新商品の「カベハリ」も加わりユニークな空間に。

家具、小物も含め、一般のお客様も使いやすい商品がずらりと並んだブース展示になりました。

 

 

晴れの日も日常も、五木のある暮らし。【飛騨五木株式会社(飛騨高山)】

スギ、ヒノキ、クリ、ケヤキ、ヒメコマツの5樹種の木が社名にもなっている「飛騨五木」。

とにかく多くのアイデア商品がラインナップ。衣食住に木のある暮らしを提案しました。

 

東濃発、木材業界のパイオニア【株式会社山共(岐阜東白川)】

パネル、チラシ、映像のみで、木材製品をあえて持ち込まない展示。あとは社長が語ります!

自らの熱い想いを語ることで産地、木材をPRする独自のスタイルの展示でした。

 

 

日本最古の林業から、上質な素材を。【一般社団法人吉野かわかみ社中(吉野川上)】

吉野林業のメッカ、川上村からの出展。柾目が映える扉をメインに、柱、フローリング、どの製品を見ても緻密な年輪が刻まれています。

日本三大人工美林のパワーを感じさせる空間提案でした。

 

===J2メンバー===

今回は、Clubプレミアム国産材のメンバー以外にも、次なるプレミアム産地として「J2」出展枠を設けました。

3つの産地をご紹介します。

 

【岩泉の明日の林業をつくる会(岩手岩泉)】

昨年8月の台風10号被害の復興支援として特別出展をいただきました。岩泉町は広葉樹×FSC森林認証が魅力の産地。

今回は復興プロジェクトで制作したちゃぶ台と、広葉樹ユカハリを展示。シンボルマークも人気のブースとなりました。

 

【木原木材店(兵庫播州)】

「製材をしない製材屋です!」が合言葉。関西随一の丸棒工場からの出展です。

丸棒1つとっても加工の幅は広い。それをうまくブースで表現しています。

 

【有限会社平田木材店(福井高浜)】

サーファーな雰囲気が漂う展示。ブルーフラッグという浜辺の国際認証を取得している福井県高浜町から

京都材と若狭材のブレンド「京若狭材」をPR。「木」×「海」のユニークな展示でした。

 

 

「同じ木材、樹種でも全く違う、それがとてもオモシロく、興味深い。」

この言葉は、長年木材に関わってきた方、木材の事は今まで良く知らなかったという方まで多くの来場者から頂いたご感想です。

 

午前10時に開場したイベントは午後5時の閉会まで、途切れることなく各ブースから熱のこもった会話が飛び交い、

終始賑やかな展示会となりました。

 

 

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【2】トークショー「国産材LIVE!」

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樹種によって、産地によって、さまざまな表情を見せる木材。確かに間違いありません。

さらに、それを届ける‟人”の存在が、より木材を魅力的にするのです。

 

同会場のステージで各産地の出展者から、木材への想い、今までの背景、取り組みを5~10分で語っていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

産地の熱い想いが伝わるセンスの光るプレゼンが繰り広げられ、

プレゼンの世界では有名なTEDカンファレンスにも負けない、まさに林業版TEDを体現したひと時でした。

 

 

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【3】セミナー「プレミアム国産材で工務店経営をプレミアム化するセミナー」by古川大輔

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IMG_8943

 

午前の部、午後の部それぞれの締めくくりとして、

弊社代表古川より、木材製品を実際に扱う工務店の方に向けたセミナーを開催しました。

 

まず、林業、製材の現場を見たことが無い工務店の方はいますか?と聞くと多くの人の手が挙がるのが現状です。

自分が扱っている製品はもちろん見るが、実際に作られている現場は知らない、見たことがない、という方も多いのです。

 

しかしながら、林業と消費者、産地と暮らしをつなげることが出来るのも、地場工務店の魅力です。

そのうえで、林業、製材業へのアプローチの必要性、絞り込んだスタイル・プラン提案の重要性など、

基本的な経営から応用まで、10個のポイントを中心にお伝えしました。

 

プレミアム工務店になるためには、どのようなことが必要なのか、存分に知っていただき、

1つでも実際のアクションに繋げて頂き、地域の林業製材業との繋がりが広がれば幸いです。

 

 

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【4】交流会・林業Bar

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会場での会話に華を添えるドリンクもご提供。

「お酒を通じて、山や木の世界に出会う」をコンセプトに活動している、「林業BAR」が駆けつけてくれました。

バーテンダーは、日頃から木材や建築に携わりながら、ユニークなカクテルで出張BARを展開している竹内優二氏です。

今回は日中開催のために、ノンアルコールドリンクの新メニューも開発していただきました。

 

木材は、見て、触れて楽しむだけではないのです。香りを楽しみ、味わうこともできる。

展示会、トークショーの合間にほっと一息、五感全てで楽しんでいただけるイベントとなったのではないでしょうか。

 

展示終了後は、出展者と来場者の交流会を開催しました。

森と木をめぐる話はいつまでも尽きません。

 

 

 

 

さて、「木のある暮らし展~旅する日本の森と産地~」1日限定のイベントは終了しましたが、

ご興味を持たれた方は、出展者が取り扱う商品を‟お取り寄せ”していただけます。

 

 

A:お気に入り産地から一棟分お取り寄せ

B:イチオシ商品をリピート使用

C:色々なプレミアム産地から部材を集めてそろえる

 

と3種類のお取り寄せパターン、あなたはどれがお好みですか?

また、

 

D:産地と一緒に商品を作る!

 

という選択肢も実はあり、「この人と組みたい!」という出会いから可能性を広げていただきたいと思います。

 

さっそく、展示会終了後に、具体的な商談やご相談が相次ぎました。

ご興味がある設計・工務店の方、もちろん一般の皆様もお気軽にご相談ください。

 

お問い合わせ・ご相談はClubプレミアム国産材HPページお問い合わせフォームから===

http://club-premium-wood.jp/?page_id=104/

 

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これからも日本全国、プレミアム産地は旅をしながら木のある暮らしをお届け致します。

また皆さまにお会いできますこと、新しい出会いが生まれること、楽しみにしております。

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 3月 29, 2017 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, — 選ばれる製材メーカー, pick up, お知らせ, すべての記事, 講演&研修 報告

 

3月17日、静岡県静岡市で行われた

「静岡県森林認証推進協議会南アルプス部会」にて弊社代表 古川が講師を務めました。

 

静岡市内の森林所有者、林業事業体、森林組合役員をの皆様を中心に50名近くがご参加いただいた中、「森林認証材需要とマーケティング戦略」と題し講演をしました。

当日の講師は3名、1名は森林認証の制度概要と情勢、1名は静岡県内の森林認証の状況を

お話いただき最後に古川の講演という流れでした。

 

静岡市はSGEC-FM認証をグループ認証で2,000ha取得しており、

その取得拡大を狙った動きがあります。

その中で、講演では、「認証材の需要」について

理念と利益に関する導入、シェアの論理、林業の市場規模をお話しました。

まず、認証を拡大する前に林業全体、認証全体の中で自分たちはどのポジションに立っているのか、その中でどのような想いで森林、木材と向き合っているのかを確認していただけたはずです。

 

次に「マーケティング戦略」については、

QCD、消費の3要素といったマーケティングの基本をお話しました。

認証と非認証の2つの商品が並べられていたならば認証を選ぶ人が多いでしょう。

しかしながら認証の有無の以前に、顧客の必要性、欲求性を満たし、そのうえで物語性のある商品とする必要があります。

認証をこれから拡大しようとする皆様にとって、認証取得の前段階として、

もっと重要な基本があることを初めて知った方も、再確認できた方も多かったのではないでしょうか。

 

それでは、当日のご感想を一部ご紹介します。

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(林業事業体A様)

認証という前に、整理しなけrればならないことが多々あることが分かりました。QCDの方が認証より重要だと感じました。

 

(森林組合B様)

なぜ、木が売れないのか、その理由は自身にあるということを認識させていただきました。森林と木材加工業界が一緒になって、マーケティングしていくこと、地域企業との共通目標を探し、どう関われるかを考えていきたい。

 

(製材業者C様)

日々儲からない製材をしていて、それは自身の理念、ビジョン、努力が足りないのではと感じた。「認証材」という共通材を使い、川上から川下が一つになって、ひとつのモノづくりをする取り組みをしていきたい。

 

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静岡県は、弊社とも長いお付き合いがある浜松市の天竜地域を中心にFSC森林認証、

静岡市周辺はSGEC森林認証の取得が多く、認証に関してユニークな広がりを見せています。

つい先日、遠州森林認証グループがFSC認証を取得したりと、新しい動きも続々と見せており、

これからの動きが楽しみな地域です。

今回の講演が少しでも皆さまの活動のお役に立てれば幸いです。

 

今後も日本全国津々浦々、本当に地球に必要な森林認証、そして儲かる森林認証とは何かを考える時、皆さまの地域で何らかのお手伝いができればと心から楽しみにしております。

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 3月 17, 2017 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

古川ちいきの総合研究所

 

2017年3月3日(金)は佐賀市にて、
代表の古川が講師を務めさせていただきました。

 

講演のテーマは、
「豊かな森林資源を活かした森ではたらく!これからの地方創生」と題し、
山林所有者、林業、製材業、NPO団体、行政関係等、
約30名の方々にお集まりいただきました。

 

講演の会場は、佐賀市富士町古湯にある富士公民館(フォレスタふじ)。
佐賀の地域産材を使った木組みの天井と木格子が美しく、開放感に溢れる空間でした。

 

 

 

今回も講演では、林業×マーケティングの必要性について、
弊社がプロジェクト支援させていただいている地域での実践事例を交えて紹介し、参加者の方からは、このような感想をいただきました。

 

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■Aさん

マーケティングについては兼ねてより興味があり、書籍などで勉強してきましたが、世間に情報が溢れすぎていて、本質が掴めずにいました。今回の話を聞いてポイントを知ることができ、必要性、欲求性、物語性といった消費の三要素の捉え方、伝え方、バランスの取り方ひとつで、ただの風景や農産物、人に対し価値が生まれ、地域の営みを循環させられるのだと気づきました。やはり、改めてマーケティングは必要ですね。

 

 

■Bさん
違う価値観をもつ人へ、森から”非日常”を与える。非日常や価値観の差異がビジネスになる。日常と非日常のバランスを考える、といったメッセージが非常に参考になりました。

 

 

■Cさん
1つの価値感だけではなく、2つを組み合わせる。
コンセプト=”こうしたい”と思うこと、これを何年も継続ことが大切と思いました。今回、講演のテーマは林業でしたが、私は現在、公共施設関連の仕事に関わっており、施設を使った企画をどう立てていくのか、自分自身の仕事へのヒントをもらったような気がします。ありがとうございました。

 

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質疑応答の時間では、佐賀市内で農業を営む男性から、
「私は都市出身で、エコロジー思考に動かされて佐賀市へ移住して、農業をやっています。しかし、コンセプトはあっても売り方が分からない。都会の人がどのようなことを求めているのか?それを探りたいです。」

 

といった質問を受け、古川からは、

 

①百貨店、繁華街に足を運び、常に「市場のニーズ」を知ること。

②都会と自分の地域での「交流人口」を創出すること。

 

と、2つのポイントをお伝えしました。

 

移住当初はソトモノ目線で新鮮に映った地域での暮らしも、
時が経つ中で、自分にとっての日常へ変化します。

そのような中で、例えば定期的に、
移住や農業に興味あるソトモノ対象の体験型ツアーを企画すること、

 

このように、非日常感覚で地域を見る人との接点を持つことで、
かつて自分自身がソトモノだった頃の視点を振り返って、
どのような非日常に対し価値を認めてもらえるのか、知ることができます。

 

さらに、新たな交流接点を作ることで、
その地域のファンができ、農産物を買ってくれる顧客にも繋がります。

 

これは農業に限らず、林業でも、地域でのシゴト全般に言えるポイントですね。

今回の講演の内容をヒントに活用いただければ幸いです。

 

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なお、この度の講演は、佐賀市の地域おこし協力隊のKさんからの依頼で企画された内容でした。
参加いただいた皆様に感謝すると共に、このような機会を設けて下さったKさんに、重ねて御礼申し上げます。

 

 

最後に、会場の入り口付近に面白い展示物を見つけました。こちらは、5290年前の土埋木から作られた榧(カヤ)の将棋盤。
1997年3月、富士町上無津呂の林道工事現場から出土して、炭素年代測定の結果、
縄文時代前期に埋没した樹木であることが明らかになったそうです。

 

 

 

出土した時、とても状態がよかったことから、
製材してみると、見事に木目が表れたのだと教えていただきました。

 

木材では、表面的に見ると朽ちているような状態であっても、
製材加工によって驚くほど美しい木目が表れ、再び命を吹き返す素材のチカラは計り知れません。

 

このように、素材から最終商品ができるまで、長い歴史と目くるめく変化がありますが、
林業木材業の魅力であり面白さであると、
今回の講演を通じて、それぞれのシゴトについて考える機会としていただければ幸いです。

 

Posted by wpmaster on 金曜日 3月 3, 2017 Under pick up, すべての記事, 講演・研修、コーディネーター, 講演&研修 報告

 

今年度最後となる、2月度経営実践研究会を開催しました。

今回は3月29日(水)に「Clubプレミアム国産材」で開催する

「木のある暮らし展2017~旅する日本の森と産地~」に向けた企画会議を中心とし、

大阪に島根、岐阜と遠方からもプレミアム産地が集結しました。

 

~今月のMENU~

【1】各社報告

【2】話題提供

・Clubプレミアム国産材メンバーWEBページリニューアルのお知らせ

 

【3】ゲスト講座:WEB作成におけるセキュリティ対策について

【4】Clubプレミアム国産材 企画会議「木のある暮らし展2017~旅する日本の森と産地~」について

 


 

【1】各社報告

今回も各社より、最近の事業状況や今後のビジョンについて、興味深いご報告をいただきました。

初めて情報誌を発行した製材メーカーからは、その反響と今後の展開について。

また製材機部品の交換に際してメーカーから受けたアフターフォローに学ぶ、法人営業とは何か。

木材加工業が新規参入できる、起業のCSR・広告宣伝マーケットの大きな可能性など、

 

各社とも、「品質、価格、納期(QCD)×使い方提案×儲け方提案」という

法人営業と差別化の基本を再確認しながら、

それぞれの企業の「強み」を活かした着実な事業展開がうかがえる報告となりました。

 


 

 

【2】話題提供

弊社から話題提供として、近日公開予定の

当研究会メンバーであり、Clubプレミアム国産材のメンバーでもある製材メーカーのWEBリニューアル

に関する報告をいたしました。

 

リニューアルするWEBでは、今回新たに、

経営者の想いや製品の背景にあるストーリーを伝える「動画」を盛り込みました。

 

「これを見たら、このメーカーからしか買いたくなくなる!」

ほどのメッセージ性の強いものとなり、今後のWEBコンテンツとしての動画の可能性を感じるとともに、

丁寧に企業の強みや想いを表現していくことの重要性を再認識しました。

 

リニューアル作業は進行中。本公開をお楽しみに!

 

 


 

 

【3】ゲスト講座:WEB作成におけるセキュリティ対策について

ゲスト講座では、大阪市内の某WEB会社にお越しいただきました。

 

WEBのセキュリティについて、皆さんはどのようにお考えでしょうか?

 

いまやマーケティングに欠かせないツールとなり、全世界に70兆個も存在するというWEBサイトですが、

近年、googleによるセキュリティを重視する方針転換や、

特定CMSにおける脆弱性などが問題になっています。

 

 

ゲストからは、

・昨今のWEBをめぐるセキュリティの必要性

・セキュリティまでを意識した、CMSやサーバの選び方

・セキュリティにおける責任の所在はどこにあるか?

 

について、実際のハッキング被害事例もまじえて、

今後は経営に欠かせないネットセキュリティの視点を伝授していただきました。

 

WEBにおいては、どうしても売上へ直結する効果や更新性を優先的に考えてしまいがちですが、

積み上げてきた情報という無形資産が一瞬にして失われるリスクや、

顧客に対しても情報を守る企業の責任について、

コストとメリットも含めて今一度考えなおす機会を頂きました。

 

自社も顧客も守るためにも、今後、ネットセキュリティは優先度の高い課題の1つです。

 


 

【4】Clubプレミアム国産材 企画会議「木のある暮らし展2017~旅する日本の森と産地~」について

今回の研究会のメイン、3月29日(水)に大阪で開催する、

「木のある暮らし展2017~旅する日本の森と産地~」の企画会議です。

 

本研究会メンバーを中心とし、国産材に新たな価値を与え、新たなマーケットを作り出す9社の共通ブランドとして活動している

Clubプレミアム国産材」http://club-premium-wood.jp/

 

これまでも、建築関係者向けプレゼンテーション「産地共催交流セミナー」や

ジャパンホームショーの出展など活動してきましたが、

今年は大阪で、森とつながる豊かな暮らしとは何かを語りかける展示会を行います。

9つの産地を中心に常時展示、トークショーを行い、林業バーなどのお楽しみ企画も用意しています。

 

今回の会議では、ブースイメージの共有、プレゼン企画などを具体的に議論するとともに、

「プレミアムとは何か?」を新たに詰めて議論しました。

 

その定義は、時流やメンバーの成長と共に変遷してきました。

 

過去の企画を振り返ると、

 

1)第1回、木や国産材のある暮らしのよさ、QCDの重要性を訴えるというところから始まり、

2)第2回では、産地の顔が見えることの重要性や物語を伝え、

3)第3回、第4回では、森林・林業の多様性をワインになぞらえ伝えながら、QCDのみならずユニークな商品、空間提案を目指しました。

 

そして今回は、「木材」にとどまることなく、

暮らしや地域をつくっていくビジョンも強く打ち出していく!

9の産地の経営者の、生き方をも表現していこう、というところまでやってきました。

 

~工務店・設計・インテリア関係者のみなさま~
~森とつながる地域づくりに関心のある方~
~「木」で新たなビジネスを創造したい方~

 

当日は、参加無料・出入り自由で、どなたでもご参加いただけます。

 

★Facebookでのイベントページを先行して公開いたしました。

https://www.facebook.com/events/309979639398755/

 

 

3月29日、あなたの探していたプレミアムな暮らしにきっと出会える一日です。

みなさまのご参加を、心よりお待ちしております。

 

 

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