令和5年8月4日(金)、みえ森林・林業アカデミーで、弊社代表の古川が講義をさせていただきました。

 

テーマは「林業マーケティング 概論と実践」

 

「~未来のお客様は、私たちでつくる~」と、古川らしいサブテーマも加えました。

 

 

林業×マーケティング

 

今でこそ時々耳にするようになりましたが、古川が15年前に言い始めた時は、

 

「林業にマーケティングって必要なの?」
「良いもの(木、製品、森)さえつくっていればいい」
「自然を相手にしているんだ、そんなの必要ない」

 

という言葉をよく聞いたそうです。

 

マーケティングって、「商品サービスを売るため」というのはもちろん、実は「正しく知ってもらう」「ちゃんと届くようにする」という意味合いも大きいです。

 

林業、製材業、木材業、木の家木の家具…
森の仕事、木の仕事していると、自然に畏敬の念を感じ、仕事に誇りを持ち、地域と人を大事にするようになります。
むしろ、そうでないとやっていけませんよね。

 

そういった思いや理念を、人々に伝わるようにする。
そうして、どこに伝えたいのか。

 

 

ヴィジョンとマーケット。

林業に足りないのはこの点だ、というところからスタートした講義。

 

 

基本のマーケティングフレームから、林業と地域に向き合ってきた古川流メソッドへと展開しつつ、ワークショップも交えながら、今回も4時間全力蹴球させていただきました。

 

たくさん詰まった内容を走り抜けた講義でしたが(これでも本人的にはかなり集約したそうです笑)、受講生の皆様にも楽しんでいただけたようです。
終始、熱心で真摯な姿勢が印象的でした。

 

 

 

【アンケート回答より抜粋】

・とても有益な講義でした。ありがとうございました!

・講演会、勉強会がございましたらぜひお知らせください。有料であることは承知しておりますので、それでもぜひぜひ学びたいです。

・ビジネスプランを考える上でとても参考になる内容でした。

・今までマーケティングは市場を知ることだけだと思ってましたが発信をする上では、まず自分の価値観を固めることが大切だと改めて気づきました。

・一見、林業とマーケティングというと、あまり関連性が無いように捉えられがちですが、今回のような話を聞くことで、物事の見方が変わってくると思います。大変刺激になりました。

・自分が選ぶ基準と自分が売るときの基準の無意識な違いに気づかされました。

===

この日の学びや気づきが、少しでも皆様のお役に立てたら嬉しいです。

 

マーケティングはもちろん、財務や人材採用など広く経営に関してであったり、地域づくりや森林ビジョン策定の際の考え方や手法などについても、実践を元にした講演がご好評いただいています。

 

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

Posted by wpmaster on 木曜日 8月 10, 2023 Under — 地域ブランド工務店, — 選ばれる製材メーカー, お知らせ, セミナー報告, 講演&研修 報告

5月21日、早くも夏を感じさせるほどの陽気の中、

「“国産材2.0”日本の森と暮らしをプレミアム化するマーケティングセミナー」を
開催致しました。

 

創業5年目を迎えた弊社の本拠地・大阪にて、

日頃からお世話になっている皆様からはじめてお会いするお客様まで、
幅広い層のお客様にとご用意した特別セミナーは、
開催1週間前から満席となり、結果43名もの方にご参加いただきました。

 

今回のセミナーのテーマは「国産材2.0」。

これまで、おもに建築家の呼びかけで進められてきた、国産材利用と産地連携を、

次の「第二世代」は、産地側が自ら発信し、

業種を超えてトータル林業により連携していく。

 

そのために、林業、製材、流通、工務店、そして行政がすべき「50の条件」をメイン講座でご用意いたしました。

内装に杉を利用した、バー風の空間で、
各プレミアム産地のサンプルや商品展示もご覧いただきながら、
セミナーが幕を開けました。

 

~本日のMENU~

【1】古川大輔 講演

【2】ゲスト講演「私達、これでプレミアムになりました!」

【3】公開レッスン

【4】懇親会&林業BAR

 

それでは、当日の様子をお伝えします。

 

【1】古川講演「明日からやれる!日本の森をいかすPremiumな林業会社、製材メーカー、木材流通店、工務店になるための「50の絶対条件」大公開!」

メインセミナーとなる弊社代表・古川大輔の講演。

これまで10年間の、各地でのコンサルティング経験から編み出した、

独自のマーケティング視点と、実践にすぐにつなげられる、経営の秘訣をお伝えしました。

 

まず第1講座は、「プレミアムとは何か?」を考えるための基本講座。

「自分軸と時間軸」、「情熱方程式」、「理念と利益」など、

利益の源泉となる考え方や、価値観についてレクチャーいたしました。

「あなたにとっての田舎はどこですか?」

「あなたにとって何が日常で非日常でしょうか?」

「本質的な自社の強み、3つ挙げられますか?」

 

日常と非日常の差異が、顧客に求められることで価値を生み出していく。

そのことに気が付くことから、すべてのビジネスが始まります。

 

 

そして第2講座は、

「明日からやれる!日本の森をいかすPremiumな林業会社、製材メーカー、木材流通店、工務店の50の絶対条件」と題して、

 

まず初めに、競合他社との差別化のための「7要素」をご紹介。

そして、業種別にそれぞれ10個、プレミアム企業になるためのポイントをご紹介しました。

 

 

 

【山から直接仕入れをせよ。】

⇒ただし、コストは上がります。それでも直接仕入れをする理由とは・・・!?

 

 

【品質基準書をつくるべし】

⇒品質基準は、JASだけじゃない!自社基準を明確にし、「約束」すること。

 

★つづきは・・・古川の講演を収録したDVDを後日販売予定です!詳細後日。

 

【2】ゲスト講演「私達、これでプレミアムになりました!」

次にゲスト講演として、弊社がプロデュースさせていただいた企業様から
過去、現在の取り組み、そして未来への抱負を語っていただきました。

 

プレミアム製材メーカーは、竹下木材有限会社様。

島根県で、地松を専門に製材されています。

 

実は以前は、マツよりもスギや外材を挽いていましたが、

理念を整理し、地松に特化して事業を進めていく覚悟を決め、

商品開発、顧客開拓、設備投資を重ねたことで、現在があることを

参加者の皆さまにお伝えいただきました。

 

 

次に、プレミアム林業会社からは、株式会社ソマウッド様。

静岡県にある全員がIターン者であり30代という会社です。

代表の久米さまからは、社員の幸せを軸にした、雇用体系やオリジナルの福利厚生、

そして情報発信、販路開拓について、試行錯誤しながらも前に進むその取り組みを、熱く語っていただきました。

 

「林業では珍しいから、ではなく、当たり前のことを当たり前のようにやろう」

というメッセージをいただきました。

他業界では当たり前のWEBサイトを作る、当たり前の正規雇用をする。
そこからさらに今後は、「当たり前+α」ができる会社を目指しているとのことでした。

さらに、当日参加できなかったプレミアム企業の皆様からは、

ビデオメッセージをお寄せいただき、上映させていただきました。

 

 

【3】公開レッスン

 

講演終了後、ご質問を募り、その場で古川と会場の皆様からアドバイスを行う、

ディスカッション形式の「公開レッスン」を行いました。

 

ご質問を頂いたのは、京都府からお越しの林業会社様。

「山林を手放したい」という所有者が増える中、自社で購入すべきか、

どのように所有者に利益を還元していけるのか、という問いかけに対し、

 

それはまさにビジネスチャンスであること、また

長期的視野に立ち、ビジョン=夢を描くことの重要性について、

会場も巻き込んでの議論となりました。

 

 

【4】懇親会&林業バー

セミナー後は、参加者の皆さまと、熱い懇親会です!

 

今回、「お酒を通じて、山や木の世界に出会う」を
コンセプトに活動している、「林業BAR」のお2人が駆けつけてくれました。

 

お二人とも、実際に林業や建築に携わりながら、

ユニークなカクテルで出張BARを展開されています。

 

当日も「クロモジントニック」、「山椒モヒート」、「ヒノキ角ハイボール」など、

普段は味わうことのできない林業にちなんだ森の味を楽しみました。

 

 

 

 

さらには、プレミアム産地の一員であり、

木工と酒造を手掛ける地域商社「ばうむ合同会社」様からは、

自社商品である本格米焼酎「天空の郷」の試飲や、

オリジナル木製品「もくレース」の争奪じゃんけん大会のサプライズもあり、

会場は大いに盛り上がりました。

 

 

 

 

 

今回、関西を中心に、新潟、東京、鳥取、宮崎などから、幅広い業種の方にお集まりいただきました。

普段会うことのない遠くの同志、そして異業種の方、
ホームページなどでお互いのことを知っていたが直接会うのは初めて、
といった参加者同士の出会いの場となりました。

~~~

おかげ様をもちまして、本セミナーを大盛況のうちに終えることが出来ました。

全国各地から多くの方にご参加いただき、感謝しております。

 

★★参加者の声★★

 

「工務店を進化させられる内容だと感じました。自分たちのスタイルや教育を見直す機会になればと思います。今回のセミナーでは全国各地で活躍されている方の話がきけたことが1番良かったです。」

 

「改めて、選ばれる林業会社を目指していくことを決意しました。」

 

「具体的な事例を紹介しつつ、概要をわかりやすくお話してくださり、まだまだ聞きたいなと思う内容でした。」

 

「初めて古川さんのお話を聞いて、まず刺激的でワクワクする気持ちと、実は林業界の現実は厳しいという背景がある中でのドキドキがある感覚を味わった半日でした。実際にできることがたくさんあることを、見える化していただいたので、具体的なイメージが膨らみました。」

 

「プレミアム○○のための絶対条件!で、具体的に提示して頂いた内容から、現在自社でできていること、中途半端なこと、やった方が良さそうだが目的と効果が不明瞭だったことがだいぶ明確になり、本腰を入れて取り組んでいこうと背中を押されました。ありがとうございました。」

 

「木が好きで設計の仕事をしていますが、今の建築業界は林業界には目を向けていない現実にどうしたらよいか考えていました。今回のセミナーで、林業界の現状を知ることができ、最終顧客に近い設計者こそ、林業界の方とコミュニケーションをとる必要性があるのではと感じました。」

 

「業界の垣根を越えてのセミナー、新鮮でした。次回も機会があれば参加したいと思います。」

 

他にも多くの嬉しいお言葉をいただきました。
この度の出会いを大切にし、今後も、このような学びと出会いの場を創造してまいります。
次は是非、皆さまの地域でお会いしましょう!

 

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今回のセミナーに参加したいのに行けなかったという方に、朗報です!
今回セミナーの内容を収録した、DVDを、数量限定で販売いたします!

★販売予定価格:12,000円(税込)★
★6月発売予定★

購入方法等の詳細は、後日弊社ホームページにて発表致します。
お楽しみに!!
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Posted by wpmaster on 土曜日 5月 21, 2016 Under — プレミアム流通店, — 地域ブランド工務店, — 産地ブランド・選ばれる林業会社, — 選ばれる製材メーカー, pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演・研修、コーディネーター

 

「火のある暮らし」を提案する、地域工務店の見学会。

薪ストーブで焼きたてのピザがふるまわれました。

 

住まいの中で木を活かすこと。

建材だけでなく、エネルギーそして「食」。

 

トータルで暮らしを提案できれば、もっと楽しい!

 

Posted by admin on 火曜日 3月 1, 2016 Under — 地域ブランド工務店, pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

第4回目となる国産材ビジネスセミナー。

次回は、川下にフォーカスし、木材の最終需要である「住宅」や、
家具、リノベーション、バイオマスまでをテーマに、

その最新動向や営業マーケティングの極意を探ります。

 

また多様なゲスト講座や香港からの話題提供もあります。

初めての方も、ぜひお気軽にご参加ください。

 

■日時:2015年12月12日(土)

14:00~18:00 + 大望年会(懇親会)

 

■場所:東京都港区新橋2-12-15 田中田村町ビル5F (新橋駅から徒歩4分)

 

■内容(予定):

1)ニッポンの住宅動向からバイオマスまで

・住宅10ニーズ
・国産材利用工務店の営業ノウハウ
・公共物件、マンション、リノベーション
・新たな需要、バイオマス

 

2)経営マーケティング 実践編

・BtoB/BtoC営業とは何か
・チラシ作成のポイント
・行列をなす地域ブランド工務店の作り方

 

3)話題提供

・香港視察より~海外販路開拓のチャンスはどこに~

 

★ゲスト講座

1)株式会社イケダコーポレーション 藤田 宏匡 氏

 「塗料業界からみた、木材について~自然塗料と木のいい関係~(仮)」

 

2)株式会社トビムシ(株式会社東京・森と市庭) 村上 達也 氏

「東京の森をいかす、森と市庭の取り組み(仮)」

 

 

■受講料:おひとり様13,000円(税込)/学生  6,500円(税込)

■お申込みについて
ご参加をご希望される方は、メール(info@chiikino.jp)にて
以下の項目をお知らせください。

1)お名前
2)ご所属
3)お電話番号
4)メールアドレス
5)懇親会へのご出欠

お申し込み後、折り返しお支払方法をご案内させていただきます。

 

↓↓国産材ビジネスセミナーについての詳細はこちら↓↓

https://chiikino.jp/blog/?page_id=22

Posted by admin on 土曜日 12月 12, 2015 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, — 地域ブランド工務店, pick up, お知らせ, すべての記事, 国産材ビジネスセミナー(東京)

 

地域一番ブランドをめざす工務店様の、定期支援に行って参りました。

 

昨年一年間で、【現状分析】→【戦略提案】 をおこなうブランデイングプロジェクトを終え、
今年度からは、戦略を具体的に実行していく【定着支援】に入りました。

 

新たに掲げたビジョンや企業デザイン、ブランドは、
現場で実行できなければ、「ウソ」になってしまいます。

この日は、建築現場の職人さんの「マナー」について議論をしました。

 

これまでも現場マナーや安全対策を徹底するためのルールを定めていたものの、

「現場こそが営業の最前線である」との考えに立ち、

あらためて、見直しをかけました。

 

★現場近隣の方々への配慮

★職人の安全確保

★お施主様の財産を守るための対策、施工品質確保

 

これらの切り口から議論をし、まとめることができました。

 

弊社は社員のみなさまの間に立って、

ご意見を吸い上げ、よりグッとつたわる、「コトバ」へとブラッシュアップするという

コーディネーター役を務めます。

 

また、さらに深掘りをしていくと、根底にある「想い」に行き着きます。

そのコンセプトを発掘するのも、弊社からのサポートのひとつです。

 

現場まで徹底したコンセプトをしっかり作っておくことで、
ブレない品質を達成することができるのです。

 

内容が固まったら、次は現場にかかげる看板のデザインも、担当させていただきます。

「地域ブランド工務店」をめざして!

お客様との伴走がつづきます。

Posted by admin on 火曜日 9月 8, 2015 Under — 地域ブランド工務店, pick up, すべての記事, プロジェクト活動記

 

公益社団法人日本建築士会連合会様が発行する会報誌

「建築士」8月号に、代表・古川が寄稿させていただきました。

 

特集タイトル「木造住宅の力を養う」

として、木造住宅に関わるプレーヤーの方々が寄稿されました。

 

(内容)
◆特集のことば 多重な規制の時代を迎えて ・・・ 北尾靖雅

◆山とシンクロする木造建築 四国・香川を拠点として展開する ・・・ 六車誠二

◆森林と住まいをつなげる製材業 ・・・ 杉岡世邦

◆設計技術と施工技術の二元から一元へ ・・・ 向山徹

◆建築産業の構造変化を乗り越える工務店経営 ・・・ 橋本英俊、泉直仁

◆在来工法を守り育てる森林との技術連携 「飛騨の匠」を継承 ・・・ 井上正博、井上守、井上博成

◆林業と設計・工務店の連携、その理論と実践 国産材、第2世代へ挑め! ・・・ 古川大輔

 

「森ではたらく!」執筆者の方々も登場し、
読み応えある特集となっています。

 

 

古川からは、林業側の視点に立ち、

・「国産材第2世代」とはなにか?
・目標林型のための「規格」と「企画」
・山と建築の真の連携とは何か?

といったテーマで、
全国の事例を交えながら書かせていただきました。
建築士会会員の皆様には、お手元に届くかと思います。

ぜひご覧ください。

 

★告知★全国12の木材産地と出会える、「産地共催交流セミナー」開催!

工務店との連携実績も豊富な、プレミアム木材産地からのプレゼンテーション!
建築関係者さま向けの、特別セミナーを開催いたします。

各会場にて、「国産材を使っていま、選ばれている工務店」ゲスト講演として、

今回の特集にも登場された六車誠二氏、井上博成氏をお迎えします。
みなさまふるってご参加ください。

 

■7/31(金)大阪、 ■8/1(土)東京

↓↓詳細・お申し込みはこちら!
https://chiikino.jp/?p=4159

 

 

Posted by admin on 火曜日 7月 28, 2015 Under — メディア掲載, — 地域ブランド工務店, pick up, お知らせ, すべての記事

「木を使う工務店として、森を知り、社員の想いをひとつにしたい!」

そんなご要望をうけ、クライアントA工務店様社員とパートナー(設計者、棟梁)ご一行を
吉野林業発祥の地・奈良県吉野郡川上村と吉野町へ、視察へお連れしました。

 

もともと自然素材にこだわり、地元の木材を使った住宅を手掛けているA工務店様。

より「木」を知る工務店として強みを伸ばし、
地域材のみならず全国の優良産地とのつながり・仕入れを強化する
商品仕様のリニューアル、ブランディングプロジェクトに取り組んでいます。

今回はその一環として、新たな産地開拓を視野にした視察となりました。

 

弊社のネットワークからコーディネートをさせていただき、

・原木市場

・林業作業(集材)現場

・吉野杉美林

・樽丸工場

・木材加工センター

と、吉野林業の歴史といまを知る、一日弾丸コースをご案内しました。

吉野町にある原木市場へ。

ちょうど2日後に市があるということで、多くの原木が集まっています。

初めて見る吉野材の大径木に圧倒されます。

 

吉野町から川上村へ入り、吉野林業の父・土倉庄三郎翁の磨崖碑に出会います。

 

丸太が伐り出される林業の現場へ。

 

山の空気を体感したあとは、丸太が加工される様子を見学します。

そもそも吉野林業は「樽丸林業」ともいわれ、樽用材の生産地として発展してきた経緯があります。
吉野川・紀ノ川を下った丸太や樽丸(樽の部材)が、灘などで樽に加工され、
樽に詰めた酒を、樽廻船が江戸へと出荷していました。

こちらが樽丸。

お酒が漏れないよう、節があってはいけないということで、
自然落枝をうながす密植多間伐の吉野式林業が確立されました。

井桁に積んだ樽丸を乾燥させている様子です。

原木を割るところから、製造工程を見せていただきました。

特殊な道具で樽丸を削り出す、手仕事の様子に、
「予想していたのと違って、樽丸づくりは非常に奥深い!」と感嘆の声が漏れました。

 

そしてまた、山へ立ち返ります。

250~300年生の吉野杉の美林へ。(川上村、チゴロブチ、北村林業の所有林)

 

最後に、村内で吉野杉を構造材・内装材へと加工されている工場へ。

幅広のオリジナルフローリングに触れ、
これからの家づくりのイメージを掻き立てます。

 

エンドユーザーに住まいとして木を届ける工務店と、生産者とがつながり、
よりお互いへの理解を深めた視察となりました。

 

A工務店様よりいただいたご感想を、一部ご紹介します。

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木を扱っている者は、木の原理、森の法則を知らなければならない。そんな想いで視察を行なった。国産材の需要が減少を続けている中、創意工夫を凝らして活路を開く努力を、様々な林業、製材業の方がされていることを現場にて強く感じた次第です。
私たちビルダー(工務店)が行なうべきことは、国産材無垢を使った木造建築の良さをユーザーにもっとアピールし、使用量を押し上げるべく努力を行なうことであります。悠々と時を経て、巨木に成長した宝の山を前にして、この自然を活かす努力をそれぞれの立場で培って行かねばならないと、改めて感じた視察となりました。

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川上村では、日本最古の植林の歴史があり、400年前に私達の祖先が「手植え」をした人工林の森を見ることが出来るのです。400年前というと1600年代、関ヶ原の戦いがあった年代。大きな杉の根元に立ち見上げると、これはもう「奇跡」としか言い様がない気持ちになります。
柱や建築建材に樽やお箸など出来た製品を見て価格を判断すると、他商品と比べ価格競争の渦に巻き込まれることだと思いますが、この地に1日でも来て、見て触れて、木の香りを全身で受け止めると価値観も違ってくることは間違いないだろうと感じました。
これから木を使った新築やリフォームを考えている方には、この人工林の故郷である川上村を尋ねてみてください。住まいづくりが劇的に変わること間違いないですから。

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今まで杉のフローリングをお客さんにお勧めする時、あくまで一つの製品として特徴や木の良さを説明していましたが、今回、川上村の山を見て、また山で育っている杉や桧を見て、それに携わっている沢山の方たちとお出会いさせて頂きその方たちの熱い思いに感動しました。
これからは、杉や桧のフローリングの説明をさせて頂く時に山の事、作っておられる方たちの事もお話させて頂くのが楽しみです。 そしてお客さんにもその材料がより気にいって頂けたらなぁって思います。

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杉の特性を活かした文化的価値のある物づくりの現場を実際に見て体験できたことは大きな収穫で、これから新築やリフォームを行う皆さんにもこの川上村に行くとは強くお勧めしたい。吉野杉を活かした仕事をして見たいと、改めてその価値を感じた1日でした。

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「安い・高い」の価格だけを届けるのでなく、しっかりとした正しい価値を街中の人たちに伝えられるように、そして、みんなが永遠に生き残れ循環できるように!!!今回、建築という立場から木を使う責任として、木を育ててくださる方と出会い、その感謝を伝え、より一般の方へ届ける役割を強く感じました。

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後日さっそく、住まいづくりの素材にと、吉野杉フローリングを注文されました。

今後も、工務店の商品力、営業力強化の「点」のご支援とともに、
木材産地とおつなぎする「線」「面」のサポートにより、
住まいと森の価値、その双方を高めるコーディネートに取り組んでまいります。

ご協力いただいた川上村の事業者の皆様、
ご参加いただいたA工務店とパートナーの皆様、誠にありがとうございました。

 

「日本の森、木材の産地とつながりたい」
「木をいかした、顧客に喜ばれる住まいづくりがしたい」

*産地ツアー、仕入れ強化のご支援等をご希望される工務店様は、お気軽にご相談ください。*

Posted by admin on 月曜日 2月 23, 2015 Under — 地域ブランド工務店, pick up, すべての記事, プロジェクト活動記

7月21日(土)から、木材コーディネートをさせて頂いた地域工務店様の
モデルハウス完成披露会が始まりました。

このモデルハウス、パートナー会社である㈱西粟倉・森の学校から構造材を納め、
大黒柱には「高野霊木」を使用いただき、国産材をふんだんに使った住宅となっています。

コンセプトは「楽しい♪を+した家」

表通りに面した18畳の部屋は、フリースペースとして、住まれる方がお店にしてみたり、
何か教室を開いたり、自由に設計することができます。

完成披露会は27日まで一週間開催されますが、その期間中、「トカイナカなインテリアウィーク」ということで、
各お部屋 にそれぞれテーマを持った家具が並び、
すぐにでも住みたくなってしまうような、心地よい空間が広がっています。

「トカイナカ」とは、この住宅のテーマのひとつで、
都会にも近く、田舎の自然豊かなよさも兼ね備えたこの場所での
ライフスタイルを提案しています。

 

その中で、グループ会社の株式会社西粟倉・森の学校からも、今回、構造材を提供させていただいたことから、
こども部屋を想定した無垢床のお部屋で、「ニシアワー」の展示をさせていただいております。

スギの無垢床にも似合う、国産材(ヒノキ)の家具を展示しております。

また、一階のファミリースペース、大黒柱には「高野霊木」が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから末永く、住まわれる方のくらしを支えていきますように。

他の内装材などにも国産材をふんだんに使ったこの住宅、
披露会では、地元の陶芸家さんや紅茶を扱う方、アンティーク家具のリペアなど、

「 くらし」の色々に関わる方をお招きしてのイベントも開催されました。
このモデルハウスのコンセプトの一つ「地域づくり」という意味合いもあります。

イベントはお客様にも好評で、
陶芸家さんの作品を買い求める方もおられました。
すてきな器と、おいしい紅茶を前に、会話もはずみます。

改めて、

木は木だけで売れない、家(空間)だけでも売れない、
「くらし」全体をおしゃれに、あたたかくコーディネート することで、多くの方の共感を得られることを感じました。

披露会は、27日まで開催中です。お近くの皆様、ぜひ足をお運びください。

 

お客様の声はこちら→ http://www.amazing-nl.com/blog/?p=326

Posted by admin on 火曜日 7月 24, 2012 Under — 地域ブランド工務店, pick up, お知らせ, すべての記事, プロジェクト活動記
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